浅草 雷門の大提灯張り替えへ 2020/3/30
⑤(Local resident)
iconic …象徴的な
icon…象徴的な物・人
*fashion icon…ファッション界のアイコン、リーダー、象徴的な存在
attraction…(観光)名所、呼び物、引きつけるもの
facelift…改修、改装、美容整形、顔のしわ取り
the giant lantern…大提灯
adorn…飾る、装飾する
repair…修繕、修理、修復 ※複数形で使われています
hook…ひっかける
*unhook…(かかっているものを)外す
nearly four-meter-long lantern…長さほぼ4メートルの提灯
place…~を置く、載せる、積む
repair…修繕する
every+数量表現…~毎に、~おきに
*every 10 years
latest…最近の、直近の
*the latest repair work…今回の修繕
earlier than usual…通常より早く
due to~…が理由で
damage…劣化
last year's harsh weather…去年の厳しい天候
the number of ...…~の数
*a number of ...…いくつかの、多くの~、たくさんの~
renovate…改装する、改修する=骨組みの取り替えと和紙の張り替え=>新しい提灯
install…設置する
*reinstall…再び設置する
frame…骨組み、枠組み
*flame…炎
paper…紙=和紙
①東京で最も象徴的な文化的名所のひとつで、改修作業が行われています。
②浅草の浅草寺の入口(雷門)を飾る大提灯が、修繕のため、7年ぶりに取り外されました。
③作業員は火曜日(3月10日)、重さ700キロ、高さが4メートル近くある大提灯を取り外し、トラックに積み込みました。
④大提灯は、19世紀半ばに火災で焼失した雷門が1960年に再建されてから、およそ10年毎に修繕されてきましたが、今回は、去年の厳しい天候によって劣化が進んだことと、東京オリンピック・パラリンピックの開催に備えて、通常よりも前倒しで作業されることになりました。
⑤近くに住む人は「新型コロナウイルスの影響で浅草を訪れる観光客が減っていますが、たくさんの人が、張り替えられて新しくなった提灯を見に戻ってきてくれればと思います」と話していました。
⑥大提灯は、京都の職人の手で骨組みと和紙が取り替えられたあと、4月に再び(雷門に)取り付けられます。
2020年3月20日(金)
米大統領選 性的不一致で投票困難のおそれ
U.S. ELECTION: TRANSGENDER VOTERS MAY BE INELIGIBLE
英語タイトルのtransgenderは「心と体の性が一致しない人々、トランスジェンダー」、ineligibleは「資格がない」という形容詞です。
アメリカ大統領選挙に向けた動きが本格化する中、トランスジェンダーの有権者およそ26万人について、投票の際に提示する本人確認のための証明書の性別や名前が外見と異なることから投票できないおそれがあるとする調査結果が発表されました。こうしたルールが、大統領選挙の結果に影響を与える可能性も指摘されています。
ID、registered name、genderなどの英単語に注意し、自分らしく生きることと社会制度のかい離について、英語でもディスカッションのテーマにしてみましょう。
The survey was published by research body The Williams Institute at the UCLA School of Law. The study found some 260,000 transgender people live in 35 of the 50 states that require voters to show ID on election day.
Researchers say there is no way to predict how election officials and poll workers will treat a transgender voter if their registered name or ID does not accurately reflect their gender.
センテンスごとに学ぶ
a quarterは「4分の1」なので、a quarter of a millionは「100万の4分の1」、つまり「25万」です。日本には4分の1をひとつの数量単位と捉える習慣はありませんが、欧米ではよく使われる表現です。アメリカのドル貨幣にはquarter、つまり1ドルの4分の1の「25セント硬貨」が存在します。
transgenderは、日本でも「トランスジェンダー」という言葉が使われますが、心と体の性が一致しないため、生まれたときと違う性で生きようとする人たちのことです。
cast a ballotは「票を投じる、投票する」という定型的な表現です。
IDは、identification「本人確認、身分証明」の略語です。
a majority of ...は「大半の~、過半数の~」です。
prevent A from ...ingは「Aが~することを妨げる」です。
The Williams Instituteは、アメリカのUCLA=カリフォルニア大学ロサンゼルス校の法科大学院にある「ウィリアムズ研究所」です。UCLAは、University of California, Los Angelesの略称です。
この文脈で用いられるfindは「~であると分かる、~と判明する」という意味です。多くの場合、研究論文や調査結果などで無生物主語が用いられます。
26万という数字は、センテンス1のmore than a quarter of a million「100万の4分の1を超える」に相当する具体的な数字になります。
require A to ...は「Aに~するよう義務づける」です。
アメリカでは、不正を防ぐ目的で、投票に来た人が有権者名簿に登録されている本人かどうかを確認するため証明書の提示を求めていて、証明書の顔写真と一致しないと投票を認めないとされている州もあります。研究によれば、トランスジェンダーの有権者のうち、およそ38万人が自分の現在の性別や名前が外見と一致する証明書を持っていないということで、そうした人のうち、およそ26万人がこうしたルールがある35の州に住んでいるとしています。
there is no way to ...は「~することができない」という表現です。
predictは「予測する」です。
election officialsは、投票所を監督する「選挙管理人」です。poll workersは、投票所で作業にあたる職員のことです。
if their registered name or ID does not accurately reflect their gender「もし登録された名前または本人確認の証明が性別を正確に反映していない場合」とは、証明書や有権者登録されている名前などの記載情報から判断される性別と、投票所に来たときの実際の容姿が一致しないような場合を表しています。
2020年3月19日(木)
イタリア 全土で人の移動を制限
ITALY EXTENDS LOCKDOWN MEASURES NATIONWIDE
英語タイトルのextendは「広げる」、lockdown measuresは「閉鎖措置」という意味で、ITALY EXTENDS LOCKDOWN MEASURES NATIONWIDEは「イタリアは閉鎖措置を全国に拡大」です。
新型コロナウイルスの感染が拡大しているイタリアの状況に関するニュースです。イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない事態を受けて、イタリア北部に限定してきた人の移動を制限する措置を全土に広げると発表しました。
世界を襲っている感染症と各国の対応について、英語で学習しましょう。
Italian Prime Minister Giuseppe Conte said the new measures will last until April 3. Individuals should only go out if they have work or health-related issues to deal with, or if they have other pressing needs.
People are banned from gathering outdoors, schools are closed, and restaurants have to close at 6 p.m.
Four hundred sixty-three people in Italy have died from the virus, and nearly 9,200 have been infected. Italy — with a population of 60 million and the eurozone's third largest economy — now has the second highest number of cases after China.
On Sunday and Monday, inmates in the country's prisons rioted after visiting rights were restricted due to the coronavirus. The justice ministry said seven inmates died.
センテンスごとに学ぶ
ramp upは「増大させる、強化する」という意味です。ここでは後ろにrestrictions「制限」と続けて、ニュースの冒頭で「(最初は)制限の強化についてです」と述べています。
mitigateは「(影響などを)軽減する、鎮める」で、mitigate the spread of the coronavirusは「新型コロナウイルスの(感染)拡大を鎮める、抑える」です。
the coronavirusとあるのはnovel (new) corona virusのことで、WHO(World Health Organization)は2020年2月にCOVID-19と命名しました。coronaとvirusの冒頭の2文字ずつを取ってCOVI、そしてdisease「病気」のD、さらに感染が報告された2019年の19を組み合わせたもので、「コーヴィッド・ナインテイーン」と読みます。日本語では「新型コロナウイルス」と呼ばれています。
ここでのstepは「(対策としての)手段」という意味で、take the unprecedented step of ...は「前例のない~という手段を取る」です。
put the entire country under lockdownは「(イタリア)全土を閉鎖の状態、つまり封鎖する」で、人の移動を制限することを表しています。
ここでのmeasuresは「措置、対策」で、この意味では通例、複数形で使われます。
ここでのlastは「続く、継続する」という動詞です。
このセンテンスは、コンテ首相の発表の内容です。
should only go out if ...は「~の場合にかぎり外出すべき」で、つまり「~の場合を除いては外出しないように」という意味になります。
health-related issues to deal withは「対応しなければならない健康上の問題」です。
pressingは「差し迫った、緊急の」です。
banは「禁じる、禁止する」で、be banned from ...は「~をすることを禁止される」です。
gather outdoorsは「屋外で集まる」です。
schools are closedは「学校は休校」です。
このセンテンスが、have died from the virus「このウイルスで死亡している」や、have been infected「感染している」のように現在完了形になっているのは、今もこのような状態が続いていて、現在の死亡者数や感染者数を述べているからです。
with以下は、イタリアという国の説明をしています。
eurozoneは「ユーロ圏、ユーロ通貨国」です。
ここでのcaseは「症例」という意味で、the second highest number「2番目に多い数」というのは、新型コロナウイルスの感染者数を示しています。
inmateは「受刑者」、prisonは「刑務所」で、inmates in the country's prisonsは「イタリアの刑務所にいる受刑者たち」です。
visiting rightsは「面会の権利」のことです。イタリアでは、新型コロナウイルス感染拡大防止の隔離措置として、受刑者と家族との面会が制限されました。
the justice ministryは「(イタリアの)司法省」です。
2020年3月18日(水)
サウジとロシア 原油供給量引き上げへ
SAUDI ARABIA, RUSSIA TO BOOST OIL OUTPUT
英語タイトルのSAUDI ARABIA, RUSSIA TO BOOST OIL OUTPUTは「サウジアラビア、ロシア、原油増産へ」です。ニュースの見出しでは、すでに起きた事柄は現在形で、これから起こる事柄は to+原形動詞で伝えます。
新型コロナウイルスの影響による原油需要の落ち込みに歯止めをかけようとした産油国の協議が決裂したことを受け、サウジアラビアの国営石油会社は原油の供給量を引き上げることを明らかにしました。ほかの産油国からシェアを奪う「価格戦争」をエスカレートさせる姿勢を鮮明にした形です。
今回のニュースで、「生産(需要)を引き上げる(減らす)」を表すさまざまな動詞+名詞の組み合わせを学びましょう。
Saudi Arabia's state-owned oil company, Saudi Aramco, announced on Tuesday it will sharply increase supply next month to 12.3 million barrels per day.
Russia's Energy Minister Alexander Novak said the country can raise output by up to 300,000 barrels per day in the short term. He added daily production could be boosted by up to half a million barrels in the medium-to-long term.
Combined output hikes of both countries would be equivalent to about three percent of global crude oil demand, so the moves are stoking fears of a price war.
Some oil producers are calling for renewed cooperation to curb confusion in the market. Iraq says excessive supply would trigger a plunge in crude prices and only inflict economic harm on oil-producing nations.
センテンスごとに学ぶ
boostは「引き上げる」です。
even though ...は「~にもかかわらず」です。
the coronavirusは、new corona virus「新型コロナウイルス」のことです。
句動詞break outは、戦争、疫病など好ましくないものや不快なものが「突然始まって広がる」という意味ですが、名詞形のoutbreakは「勃発、疫病などの突発的な発生」です。coronavirus outbreakは「コロナウイルスの大流行」です。
curbは「抑制する」です。本文ではdemand「需要」を目的語にしていますが、一般的には何か好ましくないものを目的語に取ることが多く、curb rowdy behavior「乱暴な行動を抑え込む」、curb the spread of the contagion「感染の広がりを食い止める」、curb global warming「地球温暖化を抑止する」のように使われます。またセンテンス7には、curb confusion「混乱を抑える」が出てきます。
fail to ...は「~に失敗する、~し損なう、~できない、(本来はすべき~を)しない」で、その名詞形がfailure「できないこと、しないこと」です。failure to agree on cutting outputは「減産について合意できなかったこと」です。
OPECは、Organization of the Petroleum Exporting Countries「石油輸出国機構」の略です。OPECのように頭文字を取って1語として発音するものを、acronym「頭字語」といいます。UNESCO(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)「国連教育科学文化機関、ユネスコ」や、NASA(National Aeronautics and Space Administration)「米航空宇宙局」もacronymです。
センテンス1に出てきたboostの反対の意味で、cut「減らす、引き下げる」が使われています。
3月頭、サウジアラビア主導のOPEC=石油輸出国機構とロシアなど主要な産油国は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界的な経済の停滞による原油の需要の落ち込みに対応するため、格を維持するための生産調整を協議しましたが、決裂しました。
state-ownedは「国が持っている、国有の」です。state-owned landなら「国有地」、state-owned forestなら「国有林」です。
センテンス1の boostの言い換えとして、ここでは increase「増やす」を使っています。
sharply increase supplyは「供給を急激に増やす」です。現在の日量970万バレル程度を一気に1,230万バレルまで増やすということから、sharply「急激に」を使っています。この日量はサウジアラビアの最大生産能力です。
barrel「バレル」は液体量の単位で、原油の1 barrelはおよそ159リットルです。かつては原油をたる(barrel)に入れて運んでいたので、この単位が使われています。1866年、当時、石油生産で世界をリードしていたペンシルベニアで、石油42 gallons(ガロン)を1 barrelとすることが決まりました。
センテンス1のboost、センテンス3のincreaseをさらに言い換えて、本文ではraiseを使っています。raiseは、他動詞で「持ち上げる、引き上げる」です。自動詞のrise「上がる、上昇する」と混同しやすいので注意しましょう。
byは、変動の幅を表す前置詞です。up to ...は「最大~、~まで」です。ですから、by up to 300,000は「(絶対量ではなく)引き上げ幅が最大で30万バレル」ということです。ロシアの日量も1,000万バレルを超えています。
in the short termは「短期的に」です。
in the long termは「長期的に」で、in the medium-to-long termは「中長期的に」です。ハイフンでつないで形容詞として使うこともできます。例えば、long-term prospectなら「長期展望」です。
half a millionは「100万の半分」、つまり「50万」です。
hikeは、名詞では「引き上げ」です。tax hikeなら「増税」、wage hikeなら「賃上げ」です。「引き上げる」という意味の動詞としても使います。
wouldが使われているのは、「もし発表どおりに増産が行われたら」という仮定のニュアンスを含むためです。
equivalent to ...は「~に相当する、~に等しい」です。
the movesは、サウジアラビアとロシアの増産への動きを指しています。
stokeは「かきたてる、あおる」で、anger「怒り」、envy「嫉妬心」、fear「不安」など負の感情を目的語に取ります。
2017年のエネルギー白書によりますと、1日あたりの原油生産量の上位3か国は、アメリカ、サウジアラビア、ロシアです。
producerは「生産者、生産業者」という意味で使うこともありますが、ここでは「生産国」で、oil producerは「産油国」です。同じように、importer「輸入業者」やexporter「輸出業者」は、それぞれ「輸入国」「輸出国」という意味でも使います。「石油輸入国」なら、oil importerと表現できます。
call for ...は「~を要請する」です。
OPECと非加盟の産油国との協議が決裂し、3年前から続いてきた協調減産の体制が崩れたことを受けて、renewed cooperation「新たな協調」と表現しています。
センテンス7に出てきた、renewed cooperation「新たな協調」を呼びかけているoil producer「産油国」のひとつがイラクです。
triggerは名詞では「銃の引き金」ですが、ここでは動詞で「引き金を引く」、転じて「引き起こす」という意味です。目的語には通常、好ましくない事態がきます。
ここでのplungeは「急降下、大幅な下落」です。take a plunge into ...「~に飛び込む」や、take the plunge「思い切ってやってみる」という成句もあります。動詞としては「(物理的に)急降下する、飛び込む、(数、価格、数値、温度などが)急落する、急に低下する」という意味で使われます。
inflict A on Bは「BにAを負わせる、課す」です。Aには、打撃、苦痛、害、負担、刑罰などが入ります。本文では、economic harm「経済的な損害」です。
2020年3月17日(火)
東日本大震災から9年
JAPAN MARKS TRAGIC ANNIVERSARY
英語タイトルのJAPAN MARKS TRAGIC ANNIVERSARYは「日本は悲劇の記念日を迎えています」です。
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生から9年がたちましたが、今も福島県の住民を中心に4万8,000人近くが避難生活を余儀なくされています。被災地では震災前と比べて人口が減少し、暮らし向きや地域のつながりについて「復興した」という実感は乏しいままです。
今回のニュースで、大震災の余波(aftermath)を英語で発信するための表現を学びましょう。
Early Wednesday morning, people in the disaster-stricken regions gathered to honor the victims. On March 11, 2011, a magnitude 9 earthquake struck, generating a tsunami more than 10 meters tall.
The disaster left 18,428 people dead or missing. Another 3,739 people have died in the years that followed from disaster-related causes.
3.11 is synonymous with the Fukushima Daiichi nuclear plant. It suffered a triple meltdown in what's considered the world's worst nuclear accident since Chernobyl. Tens of thousands were forced from their homes, and almost a decade later, several municipalities remain blocked off.
センテンスごとに学ぶ
momentは「瞬間、わずかの間」で、take a moment to ...は「少し時間を取って~する」という表現です。
the lives lost nine years agoは、the lives (that were) lost nine years agoと補うと分かりやすくなります。
nuclearは「核の、原子力の」で、ここでのnuclear accidentは「原発事故」です。
devastateは「壊滅させる、徹底的に破壊する」です。
ここでのforeverは「永遠に、永久に」という副詞です。
thousandsは「数千の」ですが、ここでは多数の人々という意味です。
cope with ...は「~に対処する」です。
aftermathは「余波、後遺症、影響」で、the aftermath「その余波」は東日本大震災や原発事故などの影響を指しています。
disasterは「災害」で、disaster-stricken regionは「被災地」です。
ここでのhonorは「敬意を払う」、victimは「犠牲者」です。honor the victimsは、震災で犠牲となった人々を悼むという意味です。
東日本大震災の発生から9年となる3月11日、被災地では海沿いや復興祈念公園などを訪れ、黙とうや祈りをささげる人の姿が見られました。
struckは、動詞strike「打つ」の過去形です。ここでは、earthquake「地震」が「襲う」という意味です。
generateは、何かを「発生させる、起こす、生み出す」です。
the disaster「その災害」は、2011年3月11日の東日本大震災を指しています。
missingは「行方不明の」という状態を表します。
another+数字は、すでに述べた数字にさらに追加した情報であることを示しています。
causeは「原因」で、disaster-related causeは「災害関連の原因」です。die from disaster-related causesは、直接的に災害で死亡するのではなく、その後に「(災害)関連死する」という表現です。
synonymous with ...は「~と同じ意味で、〜の同義語で」という意味ですが、ここでは「〜を思い浮かばせる、連想させる」という意味です。
nuclear plantは「原子力発電所」です。
sufferは「苦しむ、(損害などを)被る、(嫌な不快なことを)経験する」という動詞です。例えば、suffer a defeatなら「敗北を喫する」となります。
tripleは「3回の、3倍の、3つの」で、ここでは原子炉3基を示しています。
meltdown「炉心溶融、メルトダウン」は、原子炉内の温度が異常に上昇し、燃料が溶けて下に落ちることです。
in (what's considered) the world's worst nuclear accident since Chernobylと、挿入部分を括弧に入れると分かりやすくなります。
force A from ...は「Aを無理やり追い出す」で、ここでは受身形になっています。
decadeは「10年(間)」です。本文ではalmost a decadeなので「ほぼ10年、もう少しで10年」です。
municipalityは「(地方)自治体、市町村(当局)」です。
block offは「閉鎖する、封鎖する」という句動詞です。
避難を余儀なくされている人は、復興庁の2月時点のまとめによると全国で4万7,737人に上っており、このうち県外で避難生活を送っている人は福島県からが3万914人と全体のおよそ65%を占めています。
2020年3月16日(月)
“航空燃料は廃物利用で”
JAPANESE AIRLINES HOPE TO LAUNCH WASTE-POWERED JETS
英語タイトルのJAPANESE AIRLINES HOPE TO LAUNCH WASTE-POWERED JETSは「日本の航空会社、廃棄物を動力とするジェット機の実用化を目指す」です。
地球温暖化への対応が迫られる中、大手航空各社では、プラスチックごみなどを原料にした環境負荷の少ない航空機燃料の実用化を目指す動きが活発になっています。
今回のニュースで、航空業界による環境問題対策の一端を英語で学びましょう。
Japan Airlines has started a joint project to look into making fuel from the kind of plastic waste tossed aside by businesses and households. Major trading firm Marubeni is also taking part.
The project wants to churn out fuel by processing waste that is too deteriorated or dirty for recycling. The firms will conduct a feasibility study and build an experimental facility in Japan. They say the fuel could be ready by 2025.
(Kazutaka Ueno / Japan Airlines)
"We want to find ways to reduce the burden on the environment."
All Nippon Airways has also been working to produce fuel using gas from plants.
Airlines around the world have been under huge pressure to curb pollution. Next year, new rules will limit carbon dioxide emissions from international flights.
センテンスごとに学ぶ
launch into ...は「~を勢いよく始める」といったニュアンスです。
ここでのgreenは「環境に優しい、環境に配慮した」という意味の形容詞です。environmentally friendlyや、eco-friendlyなどで言い換えることもできます。
zoomは「ブーンと音を立てながらすばやく動く」という動詞で、戦闘機などが飛行するときによく使われる単語ですが、ここでは航空機が「大きな音を立てて飛ぶ」様子を表しています。
動詞powerは「動力を供給する、作動させる」という意味です。
fuelは「燃料」、wasteは「廃棄物」です。
本文のstartは、前のセンテンスに登場したlaunch into ...の言い換えです。
joint projectは「共同事業、共同企画」です。
look into ...は、文字どおりには「~の中を見る」という句動詞ですが、比喩的には「~を調査する、検討する」です。
tossは「ポイと軽く放る」で、toss asideは何かを「ポイと脇に投げ捨てる、脇に放る」という表現です。ここでは、再利用されずに放置されたままのプラスチックごみをイメージしています。
householdは「家庭、世帯」です。
ここでのfirmは「会社」で、trading firmは「商社」です。
take partは「参加する」という表現です。「~に参加する」と言う場合は、take part in ...とします。
the project「その事業」は、日本航空や丸紅などが着手した共同事業を指しています。
churn outは「大量生産する」という句動詞です。
ここでのprocessは「処理する、加工する」という意味の動詞です。
deterioratedは、deteriorate「劣化する」という動詞から派生した形容詞で、「劣化した(状態の)」です。
日本航空は大手商社の丸紅やアメリカの企業などと連携し、劣化や汚れが原因でリサイクルされていないプラスチックごみを化学的に処理することで、航空機の燃料にすることを目指しています。
the firmsは、共同事業に参画している各企業を指しています。
feasibilityは「実現可能性」で、feasibility studyは「実現可能性の検討(研究、調査)」です。
experimentalは、experiment「実験」から派生した単語で、「実験(用)の」という形容詞です。facilityは「設備、施設」で、experimental facilityは「実験設備」です。
燃料の品質や安定的に供給できるかなどを調査したうえで、2020年代の前半にも、国内に燃料を製造する実験設備をつくりたいとしています。
日本航空の上野和孝燃料グループ長の言葉を英訳したものです。
reduceは「減らす、削減する」、burdenは「負荷、負担」です。
上野さんはまた、「航空業界では二酸化炭素の削減は急務だ。燃料以外にもあらゆる可能性を探り環境負荷を減らしたい」とも話しています。
plantには「植物」という意味もありますが、ここでは「工場」という意味です。誤解のないようにより分かりやすくするなら、例えばsteel plant「製鉄工場」のように何の工場なのかを具体的に説明したり、factory「工場」という単語で言い換えたりすることもできます。
ANAホールディングスも三井物産などと連携して、工場から出る排ガスを原料にした燃料の実用化を目指しています。
under pressureは「圧力下で」という表現で、hugeは「膨大な」という形容詞です。
curbは「抑える,抑制する」、pollutionは「汚染、公害」です。
ここでのlimitは「制限する、限定する」という動詞です。
carbon dioxideは「二酸化炭素」です。
emissionは「排出(物)」です。動詞は、emit「排出する」です。
international flightは「国際線、国際飛行便」です。
航空業界では、来年から国際線の航空機の二酸化炭素の排出量に対し国際的な規制が導入されることから、各社が対応を迫られています。
2020年3月13日(金)
風力発電の展示会が開幕
TRADE FAIR IN TOKYO HIGHLIGHTS WIND POWER
英語タイトルのTRADE FAIR IN TOKYO HIGHLIGHTS WIND POWERは「東京の展示会、風力を強調」です。highlightは「強調する、目立たせる、呼び物にする」という意味の動詞です。
再生可能エネルギーへの関心が高まる中、風力発電などで実績をあげる企業の展示会が東京ビッグサイトで行われ、国内外の企業が多数出展しました。
wind power generationやrenewable energyといった発電に関わる語彙に注目し、エネルギー事情の動向を英語で学びましょう。
Offshore wind power generation is a major theme. Leading companies, many from Europe, see Japan as a market with plenty of growth potential.
(Exhibitor)
"The Japanese have already ... my understanding is they've made decisions to move away from nuclear and to develop more. They have to grow in offshore, and we can help them."
Offshore uses larger equipment than onshore and it is more stable. Global capacity from wind has seen a 10-fold rise over the past decade. But Japan has lagged. The government has been stepping up its initiatives, including designating areas for projects and trying to lure developers.
Firms from Japan and around the world are attending the fair, despite concerns over the coronavirus outbreak. The expo runs through Friday.
センテンスごとに学ぶ
ここでのrecordは「記録的な、空前の」です。この展示会には、過去最多の海外企業が出展しました。
take part in ...は「〜に参加する」という熟語です。
expoはexpositionの短縮形で、「博覧会、展覧会」です。ここでは、風力発電の展示会のことです。英語タイトルでは、類義語のfairがtrade fairの形で使われています。
generationには、電気などの「発生」という意味があり、ここでは「発電」という意味です。
offshoreは「洋上の、沖合の」です。
wind power generationは「風力発電」です。
themeは「主題、テーマ」です。
ここでのleadingは「主要な、一流の」で、leading companyは「主要企業、大手企業」です。
ここでのmanyは代名詞で、先行するleading companiesのうちの「多数、多く」ということです。
growth potentialは「成長の可能性、見込み」です。
出展者の言葉です。
my understandingは「私の理解」で、述べている内容が個人の認識だということを示しています。
ここでのmove away from ...は「~から離れる」です。
make a decisionは「決定する」という表現です。
動力についての話ですので、ここでのoffshoreは、offshore wind「洋上風力」を指していると捉えることができます。
センテンス4と同様、ここでもoffshoreと省略されています。ここでは発電設備の話ですので、offshore wind power generation「洋上風力発電」を指していることが分かります。
ここでのonshoreは「陸上の」という意味で、陸上での風力発電との比較が説明されています。
ここでのstableは「安定した」です。
capacityには「生産能力、産出能力」という意味があります。ここでは発電の話題で、from windとあるので、風力による「発電能力、発電量」です。
-foldは接尾辞で、数字の後に付いて「〜倍の、〜重の」を表します。
ここでのover ...は「〜間に、〜にわたって」です。
lagは、ほかの人や国などより「進展が遅い、ぐずぐずする、遅れをとる」です。ここでは他国よりも、日本が遅れていることを説明しています。
冒頭のthe governmentは、前のセンテンスにJapanとあることから、「日本政府」だと分かります。
step upは句動詞で、ここでは「強化させる、促進させる、増大させる」という意味です。
ここでのlureは「誘致する」という意味です。
firms from Japan and around the worldは「日本と世界中の企業、国内外の企業」です。
ここでのoutbreakは、伝染病など好ましくないことの「突発、突然の広がり、流行」という意味です。
ここでのrunは催し物が「続く」という意味で、run through ...は「〜まで続く」です。
展示会は、2月28日の金曜日まで開かれていました。このニュースが放送されたのが会期中だったため、現在形が使われています。