2018年4月3日(火)
中朝首脳が初会談
KIM JONG UN MET XI JINPING
英語タイトルのKIM JONG UNは「北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)労働党委員長」、XI JINPINGは「中国の習近平国家主席」のことで、KIM JONG UN MET XI JINPINGは「キム委員長が習近平国家主席と会談」です。
中国国営の新華社通信が、北朝鮮のキム委員長が中国の北京を訪問し、習近平国家主席と初めての首脳会談を行ったと伝えました。
キム委員長が中国を訪問したのは、どのくらいの期間だったのでしょうか。新華社通信によると、キム委員長はどのようなことを述べたと伝えられたでしょうか。こうした点に注意しながら、中国と北朝鮮の外交について英語で学習してみましょう。
In the article, President Xi said China is sticking to the goal of denuclearization for the Korean Peninsula. It also says Kim maintained his country's stance to denuclearize and that it follows the will of his late father and grandfather, Kim Jong Il and Kim Il Sung.
Kim is also quoted as saying he wants to move towards reconciliation and cooperation between both Koreas by having a leaders' summit. Tentative plans were already in place for Kim to meet with South Korean President Moon Jae-in in late April, and then with U.S. President Donald Trump by the end of May.
This was Kim's first foreign trip since he became leader in April 2012.
センテンスごとに学ぶ
after much speculationは「多くの推測があったあとで」という意味で、これはキム委員長が中国を訪問しているのではないかという報道がそれまでにさまざまになされていたことを示しています。
state mediaは「国営メディア、国営通信社」で、中国では新華社通信、北朝鮮では朝鮮中央通信がこれにあたります。
did indeed visitは「実際に訪問した」という意味で、did visitはvisitedを強調した表現です。
news agencyは「通信社」で、the Xinhua News Agencyは「新華社通信」の英語表記です。
a four-day visitは「4日間の訪問」です。キム委員長は、3月25日から28日までの4日間の日程で中国の北京を訪問しました。なお、four-dayの部分は次のvisitという名詞を修飾しているため、複数形にならないことに注意しましょう。例えば「5歳の男の子」なら、a five-year-old boyとなります。
ここでのtalkは名詞で、talks with ...は「~との会談」です。
冒頭のitは、前のセンテンスに出てきた「新華社通信」を指しています。
quote A as saying Bは「AがBのように述べたと引き合いに出す、AがBのように述べたと報じる」という表現です。ここではsaying (that) his countryのように、sayingのあとにthatが省略されていると考えると分かりやすいでしょう。
be willing to ...は「~する気がある」という意味ですが、あまり積極的なイメージではなく、ここでは「~するのをいとわない」くらいの意味です。
in the articleは、ここでは「(配信されている)ニュース記事の中では」です。
stick to ...には「~に固執する」という意味もありますが、ここではそのあとにthe goal「目標」が続いていますので、「~を貫く、~を堅持する」という意味です。
denuclearizationは「非核化」です。この語のde-は反対や否定を表し、「非、脱」などの意味を持つ接頭辞です。
the Korean Peninsulaは「朝鮮半島」です。
冒頭のitはセンテンス2の「新華社通信」を指しています。今回のニュースの内容は新華社通信が伝えたことに基づいています。
his country's stanceのhis country「彼の国」とは「キム委員長の国」、つまり「北朝鮮」のことなので、his country's stanceは「北朝鮮の立場」です。
denuclearizeはdenuclearizationの動詞形で、「非核化する」です。
ここでのlateは「今は亡き、故~」という意味です。
move towards ...は「~に向かう、~に向かって進む」です。
reconciliation and cooperationは「和解と協力」です。
both Koreas「両方の朝鮮」は朝鮮半島の両国、つまり韓国と北朝鮮のことです。
tentative planは「暫定的な案、とりあえず決まっている案」で、まだ正式に発表されているわけではないことが分かります。
in placeにはいくつかの意味がありますが、ここでは「準備ができて、環境が整って」です。
in late Aprilは「4月下旬に」です。
Kim's first foreign tripは「キム委員長の初の外遊」です。
キム委員長が首脳会談に臨んだり外国を訪問したりしたのは、2012年4月に、名実ともに北朝鮮の最高指導者となって以来これが初めてでした。