2018年7月30日(月)
巨大氷山の崩壊で津波
HUGE ICEBERG THREATENS TINY ISLAND
英語タイトルのHUGE ICEBERG THREATENS TINY ISLANDは「巨大な氷山がとても小さな島を脅かす」です。タイトルなので冠詞が省略されていますが、通常のセンテンスであればA huge iceberg threatens a tiny island.のようになります。
デンマークの自治領グリーンランドの小さな島に巨大な氷山が流れ着き、氷山の一部が崩れて大きな波が押し寄せています。当局は今後、氷山の崩落で津波が発生するおそれがあるとして住民に警戒を呼びかけています。
このニュースを通して、英会話で自然災害を語るための語彙を身につけましょう。
A secluded town inside the Arctic Circle is in peril. An iceberg towering about 100 meters above sea level is approaching a tiny island in Greenland. It could flood the isle with tsunami-like waves if it splits.
The iceberg drifted close to the western part of the Danish territory on Thursday. About 170 people live in the remote village nearby. A local resident said big icebergs are common there, but they have never seen one this size before.
Video footage shows thunderous waves as ice falls off. Local authorities have warned residents to move back from the coast. A search and rescue helicopter in the area is on standby.
センテンスごとに学ぶ
secludedは静かで人気のない場所などを表し、このセンテンスでは「人里離れた」などと訳せます。
be in perilは「危険にさらされている」です。
ここでのtoweringは「非常に高い、高くそびえる」という意味です。
sea levelは「海面」で、above sea levelは「海抜」です。
islandもisleも、ここでは同じ「島」を指しています。isleは、詩の中や、島名の固有名詞中によく用いられる語です。
if it splitsのitは「氷山」を指しており、splitはここでは「崩れる、割れる」です。氷山の崩落を、このように表しています。
ここでのdriftは「押し流される」という意味です。
ここでのcloseは「付近に、近くに」という副詞です。
the Danish territory「デンマークの領土」は、デンマーク自治領のグリーンランドを言い換えた表現です。
villageは、センテンス1でtownと表現されていたのと同じ場所のことです。villageは、通例townより小さい規模の「村」ですが、小さな町を指す際にも用いられます。
ここでのcommonは「ありふれている、一般的な、珍しくない」といった意味です。
oneは代名詞で、icebergを受けています。one this sizeは「この大きさのもの、これほどの大きさのもの」です。
showは、ここでは映像が「映す、見せる」です。
ここでのfall offは「落ちる、崩れる」です。
現地で撮影された映像には、沿岸部のすぐ目の前に流れ着いた巨大な氷山や、氷山の一部が崩れて沿岸部の建物のそばまで大きな波が押し寄せる様子が捉えられています。
authoritiesは「当局」で、通例は複数形です。
move backには「後退する、後ろへ移動する、下がる」などの意味があり、ここでは沿岸から「離れる」として用いられています。
on standbyは「待機している」という表現です。