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2018年10月19日(金)

ラジオ第2 2018年10月19日(金)の放送内容

羽田空港 新飛行ルートに暗雲

PLAN TO INCREASE FLIGHTS REJECTED

2018年10月4日のニュース

英語タイトルのrejectは「拒否する」という意味で、PLAN TO INCREASE FLIGHTS REJECTEDは「飛行機の増便計画は拒否(された)」という意味です。
東京オリンピックパラリンピックに向けて、羽田空港の国際便の発着便を増やすための新たな飛行ルートをめぐって、日米間の調整が難航しているというニュースです。難航しているのは何故でしょうか。また、日本政府は、2020年までに外国人旅行者をどのくらいの人数にすることを目標としているでしょうか。こうした点に注意しながら、東京空域に関する日米間の問題点を英語で学習し、会話でも取り上げてみましょう。

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Japan is facing a major obstacle in its plan to boost the number of international flights in the lead-up to the 2020 Olympics and Paralympics. NHK has learned that the United States will not allow planes to fly in airspace they control around Tokyo.
The hope was to increase flights coming in and out of Haneda Airport, but the route passes through an area where the U.S. Yokota Air Base handles air traffic control. Japanese officials had been negotiating with the U.S., but the plan was rejected earlier this summer.
Japan has set a target of increasing the number of travelers to Japan to 40 million by 2020. But sources say that goal will be difficult to reach unless the two sides reach an agreement.

 

センテンスごとに学ぶ

センテンス 1
Japan is facing a major obstacle in its plan to boost the number of international flights in the lead-up to the 2020 Olympics and Paralympics.cal
日本は2020年のオリンピックとパラリンピックに向けて国際便の数を増やす計画なのですが、1つの大きな障害に直面しています。
解 説

ここでのfaceは「(問題や困難などに)直面する」という動詞です。
major obstacleは「大きな障害、大きな難題」です。
boostには「増加させる、増やす、伸ばす、上昇させる」などの意味があります。
international flightは「(航空機の)国際便」のことです。「国内便」なら、domestic flightと言います。
lead-upは「下準備の期間」のことで、lead-up to ...は「~に向けての準備期間」です。
the 2020 Olympics and Paralympicsは「2020年の東京オリンピックパラリンピック」です。オリンピックとパラリンピックは、英語ではOlympicsとParalympicsのように、ともに複数形になることに注意しましょう。

センテンス 2
NHK has learned that the United States will not allow planes to fly in airspace they control around Tokyo.cal
NHKの取材によると、アメリカは東京周辺の管理している空域に航空機を飛ばすことは認めないとしていることが分かりました。
解 説

allowは「認める、許可する」という意味なので、will not allow planes to flyは「航空機を飛ばすことを認めない」です。
airspace they controlの部分は、airspace (which) they controlと考えると、theyはthe United Statesのことなので「アメリカが管理している空域」となります。より具体的な説明は次の文に出てきます。

センテンス 3
The hope was to increase flights coming in and out of Haneda Airport, but the route passes through an area where the U.S. Yokota Air Base handles air traffic control.cal
(日本が)希望していたのは羽田空港を発着する便を増やすことでしたが、この飛行ルートではアメリカの横田基地が航空管制を行う地域を通過することになります。
解 説

the hopeは「(日本側の)希望」を指しています。
flights coming in and out of Haneda Airportは「羽田空港に入ってくる便と羽田空港から出て行く便」、つまり「羽田空港を発着する便」です。
routeは「航路、飛行ルート」です。
pass through ...は「~を通過する、~を通り抜ける」です。
ここでのhandleは「担当する、行う」で、air traffic control は「航空管制」なので、handle air traffic controlは「航空管制を行う」という意味になります。

センテンス 4
Japanese officials had been negotiating with the U.S., but the plan was rejected earlier this summer.cal
日本の当局者たちはアメリカと協議を続けていましたが、今夏の早い時期にこの計画は拒否されました。
解 説

negotiate with ...は「~と交渉する、~と協議する」です。
rejectは「拒否される、認められない」という意味で、ここではbe rejectedと受け身になっています。文脈から、拒否したのがアメリカだということが分かります。
earlier this summerは「この夏のある時点から前に」ということで、厳密にはearly this summer「初夏」とは違いますが、ここでは具体的な時間関係は明示されていないので「夏の早い時期」となります。
日本政府は、在日アメリカ軍横田基地が航空管制を行っている空域について、羽田空港を発着する航空機が通過することを認め、航空管制も日本側が行うことを前提にアメリカ側と協議を続けてきました。

センテンス 5
Japan has set a target of increasing the number of travelers to Japan to 40 million by 2020. But sources say that goal will be difficult to reach unless the two sides reach an agreement.cal
日本は、2020年までに訪日する旅行者の数を4,000万人に増やす目標を設定しています。しかし消息筋によると、日米両国が合意しなければ、この目標を達成するのは難しいとのことです。
解 説

set a target of ...は「~という目標を据える、~という目標を設定する」という表現です。
the number of travelers to Japanは「日本にやってくる旅行者の数」です。
by 2020のbyは「~までに」で、ここでは「期限」を表しています。
sourceは通例、sourcesと複数形で「情報源、消息筋」です。
ここでのgoalは前文に出てきたtargetを言い換えたもので、「目標」です。
the two sidesは「両者、双方」で、ここでは「日米両国」のことです。
reach an agreementは「合意する」という意味です。