2019年1月29日(火)
日ロ首脳会談
NO PROGRESS IN PEACE TREATY TALKS
英語タイトルのNO PROGRESS IN PEACE TREATY TALKSは「平和条約交渉に進展なし」です。ここでのtalksは「交渉」という意味です。
安倍晋三総理大臣とロシアのウラジーミル・プーチン大統領がモスクワで首脳会談に臨み、北方領土問題を含む平和条約交渉をさらに加速することを確認しました。しかし今回の会談では具体的な進展は見られず、今後、難しい交渉が続くことが予想されています。
summitやterritorial issueなどの外交にまつわる語彙に注目して、今回のニュースを学びましょう。
The leaders of Japan and Russia wrapped up their summit, pledging to enhance economic cooperation and work towards a peace treaty. But their talks ended without concrete progress, highlighting differences over a decades-long territorial issue.
On Tuesday, Japanese Prime Minister Shinzo Abe and Russian President Vladimir Putin sat down for about three hours in Moscow.
The long-standing territorial issue has prevented the two countries from signing a peace treaty after World War II. Russia controls the four islands. Japan claims them. Its government maintains the islands are an inherent part of Japan's territory and says they were illegally occupied after the war.
The leaders vowed to continue negotiations, while suggesting there will be challenges ahead. The leaders also confirmed increased efforts to expedite planning for joint economic activities on the four islands. The two sides agreed on such cooperation in 2016. Abe hopes it will advance talks on the peace treaty.
センテンスごとに学ぶ
ここでのthe leaders of Japan and Russiaは「日本とロシアの首脳」です。
wrap up ...は「~(交渉・会議・仕事など)を終える、終わりにする」という句動詞です。
ここでのsummitは「首脳会談」です。
pledgeは「約束する、誓約する」です。
work towards ...は「~に向けて努力する」です。
ニュースタイトルにも出てきたtalksは複数形で、政府・組織間などの「会談、交渉」です。
territorial issueは「領土問題」です。
decadeは「10年間」で、decades-longは「何十年にもわたる、数十年にわたる」です。
ここでのhighlightは「強調する、目立たせる」という意味で、日本とロシアの立場の相違が明確になったことを表しています。
sit downは「座る」ですが、ここでは比喩的に「話し合う、会談する」という意味で用いられています。
会談は1月22日の火曜日、モスクワのクレムリンで行われました。
long-standingは「長年の、長期にわたる」という形容詞です。
prevent A from ...ingは「A(人・事)が〜するのを妨げる」です。
the two countries「その2国」は、日本とロシアを指しています。
ここでのsignは「調印する」です。
the four islands「その4つの島」は、国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島の「北方四島、北方領土」を指しています。
ここでのclaimは「領有権・所有権・権利を主張する」という意味です。claimsの次のthemは、1文目のthe four islandsを指しています。
ここでのmaintainは「主張する」です。文頭のitsは、2文目に出てきたJapanを指しています。
be illegally occupiedは、受動態で「不法に占領される」です。
vowは「〜すると誓う」です。
ここでのwhileは接続詞で、2つの状況を対比して、「しかし、一方で、〜だが、〜なのに」という意味で使われています。
ここでのchallengeは「難題、課題」です。複数形であることから、難題が2つ以上あると分かります。
aheadは「今後、この先」という意味です。
confirmは「確認する、確かめる」です。
ここでのeffortsは、共同経済活動の実現のために必要な「取り組み、作業」といった意味です。increasedは、量や数などが「増加した」という形容詞で、ここでは「さらなる」です。
expediteは「促進する、早める、はかどらせる」という意味です。
two sidesは「双方、両者」で、ここでは日本とロシアのことです。
agree on ...は「~に関し意見が一致する、合意する」です。
such cooperation「そのような協力」は、前のセンテンスに出てきたjoint economic activitiesを指しています。