2019年1月8日(火)
都心でアライグマ捕獲騒ぎ
RACCOON RUNS RIOT IN TOKYO
今週1週間は、動物にまつわるニュースをご紹介します。
英語タイトルのRACCOON RUNS RIOT IN TOKYOは「アライグマが東京で騒ぎまわる」です。タイトルなので、raccoonに付くはずの冠詞は省略されています。ここでのrun riotは「騒ぎまわる」です。riotには「暴動」という意味もありますが、ここではアライグマが騒動を起こしたことを表しています。
2018年10月に東京の港区赤坂で街路樹に登っているアライグマが見つかり、およそ2時間後に捕獲されるという騒ぎがありました。
このニュースを学び、なぜ都会の街路樹にアライグマがいたと考えられるかや、ペットビジネスにまつわる問題などを英会話の話題にしてみましょう。
A raccoon spotted in a busy entertainment district in central Tokyo has drawn huge attention from pedestrians.
A passerby spotted the animal native to North America on Wednesday evening climbing a tree on a street in Akasaka.
Police officers and firefighters gathered at the scene to capture the raccoon. But the creature put up a fierce fight and fled after falling from the tree. It was caught about two hours later.
Surrounding areas were cordoned off at one point. Many people stopped to watch the drama unfold.
(Witness)
"I wonder where that came from. It's strange."
Raccoons were once a popular pet and were imported in large numbers. But some were abandoned or fled their homes, and they have since been a nuisance to farmers and residents.
センテンスごとに学ぶ
ここでのspotは「見つける、発見する」という動詞です。本文では受け身形になっていて、raccoonとspottedの間に関係代名詞whichとbe動詞の過去形wasを補足すると、「見つかった、見つけられたアライグマ」であることが分かりやすくなります。
ここでのbusyは「にぎやかな、混雑している」です。
draw attention from ...は「~の関心を引く、~に注目される」という意味です。
the animal「その動物」は、前のセンテンスに出てきたa raccoonを指しています。
native to ...は「~原産の」という意味です。
a tree on a streetは「通りの木、街路樹」です。
この騒ぎがあった水曜日とは、2018年10月17日のことでした。
police officerは「警察官」、firefighterは「消防士」で、男女の区別なく使える語です。policeman、firemanと言えば、通例は男性の「警察官、消防士」です。
ここでのsceneは「現場」です。
the creature「その生き物、その動物」はやはり、このニュースで話題になっているアライグマを言い換えています。2文目の代名詞itも、このアライグマを示しています。
ここでのput upは「抵抗する、戦う」という意味で、put up a fierce fightは「激しく抵抗を示す、抵抗する、激しく戦う」です。
ここでのat one pointは「一時」です。
cordon offは「非常線を張る、遮断する」という句動詞です。
watch the drama unfoldは「劇的な事件が展開するのを見る」です。watch A ...は「Aが~するのを見る」で、...の部分には動詞の原形が入ります。watchのほかにも、hear、see、feelなどは知覚動詞と呼ばれ、目的語のあとに動詞の原形をとります。
街路樹の周辺では規制線が張られ、多くの通行人が足を止めて捕獲の様子を見守るなど、一時、騒然としました。
騒動を目撃した人の言葉を英訳したものです。
wonderは「~だろうかと思う、~でしょうか」です。本文のwonder where ... came from「~がどこから来たのだろうか」ですが、wonder where ... wentなら「~がどこへ行ったのだろうかと思う」という意味になります。
thatは、アライグマを指しています。
ここでのonceは、現在と対比して「かつて、以前は」です。今は以前ほど人気がないということが暗示されています。
in large numbersは「大量に、数多く、多数で」で、数や量が多いことを表します。
ここでのsomeは前のセンテンスに出てきたraccoonsの一部を指していて、「中には〜なものもいる」という意味です。
sinceは「その後、それ以来」という副詞です。
ここでのnuisanceは「迷惑なもの、やっかいなもの」です。