2019年9月18日(水)
内閣改造 閣僚名簿を発表
ABE RESHUFFLES CABINET, LDP POSTS
英語タイトルのABE RESHUFFLES CABINET, LDP POSTSは「安倍総理大臣、内閣と自民党役職を入れ替える」です。shuffle「トランプカードを切る、シャッフルする」に「再」を意味する接頭辞 re-が付いたreshuffleは、ここでは「(閣僚を)入れ替える、(内閣を)改造する」です。Cabinetは「内閣」です。
安倍総理大臣は9月11日、内閣改造を行い、菅官房長官が第4次安倍第2次改造内閣の19人の閣僚名簿を発表しました。
今回のニュースを通して、「(役職を)引き継ぐ」「(役職に)とどまる」に相当する英語表現を学びましょう。
This is the first shakeup since July's Upper House election. The vote saw the ruling coalition lose seats, but maintain a healthy majority.
Toshimitsu Motegi will be Japan's new foreign minister. He has already made a name for himself in international circles as the top negotiator for the Trans-Pacific Partnership and a Japan-U.S. trade deal. He's taking over from Taro Kono. In turn, Kono is becoming the new defense minister.
Abe is keeping in place two Cabinet heavyweights. Deputy Prime Minister and Finance Minister Taro Aso and Chief Cabinet Secretary Yoshihide Suga will retain the portfolios they've held since Abe returned to power in 2012.
New to the Cabinet is Shinjiro Koizumi, who will take over as environment minister. He is a rising star in the LDP and the son of former Prime Minister Junichiro Koizumi.
センテンスごとに学ぶ
lineup(line-upとも表記)は「(何かの目的で集まった)顔ぶれ、メンバー構成、(イベント・番組の)全予定(表)」や、「(会社の)製品・サービス一覧、品揃え」などの意味で使われます。ここではlineup of his new Cabinetで、新たな安倍内閣の閣僚名簿を指しています。なお、句動詞のline upなら「(人や物を)一列に並べる」です。
ここでのbring inは「参加させる、取り込む」という意味です。
fresh faceは「新顔、新人」です。new faceと言うこともできます。
今回の内閣改造では17の閣僚ポストが入れ代わり、安倍内閣としては最も多い13人が初入閣しました。
ここでは「内閣改造」をshakeupと呼んでいます。shakeupは、企業や組織の「再編、大改造」、人事などの「刷新」です。shake up「再編(大改造・刷新)する」という句動詞もあります。
本文のthe voteは「(選挙で投じられた)全ての票」という意味です。ここでは7月の参議院選挙を指しています。
ここでのseatは「議席」です。lose a seatは「議席を失う、落選する」で、その逆ならwin a seat「議席を獲得する、当選する」で表せます。
ここでのhealthyは「堅実な、危なげない」という意味です。
make a name for oneselfは業績・功績をあげて世に認められることで、「有名になる、名を成す、名を上げる」という表現です。
茂木氏は8月下旬、経済再生担当大臣として米ワシントンで閣僚級協議に臨みました。
take over from ...は「~の後任に就く、~を引き継ぐ」という表現です。
in turnは「次に、今度は、同様に」などの訳語が当たる熟語です。「(経済再生担当大臣だった)茂木氏が外務大臣に就任する。次に、河野氏は外務大臣の職を茂木氏に明け渡し~」というように、連続して起こる変化を言うときのつなぎ言葉としてよく使われます。
keep A in placeは「Aを所定の位置に保持する」です。本文でAに当たるのは、two Cabinet heavyweightsです。
heavyweightは「ヘビー級ボクサー」ですが、一般には「重鎮、大物」としても使われます。反対は、lightweight「ライト級ボクサー」で、一般には「取るに足らない人物」としても使われます。
portfolioは「有価証券一覧、(会社の)品揃え」という意味ですが、ここでは「(閣僚の)地位」です。
Shinjiro Koizumi is new to the Cabinet. He will take over ...の語順にすることもできますが、人名を文頭に出してから新内閣でのポストを紹介するというパターンをここまで連続して使いましたので、ここでは倒置構文で変化をつけています。このセンテンスが伝える内容にふさわしく、文の構造からも新鮮さが感じられます。
take over as ...は「~の職を引き継ぐ」です。
rising starは「新星、期待の星、人気上昇中の人」です。