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2020年3月16日(月)

ラジオ第2 2020年3月16日(月)の放送内容

“航空燃料は廃物利用で”

JAPANESE AIRLINES HOPE TO LAUNCH WASTE-POWERED JETS

2020年3月2日のニュース

英語タイトルのJAPANESE AIRLINES HOPE TO LAUNCH WASTE-POWERED JETSは「日本の航空会社、廃棄物を動力とするジェット機の実用化を目指す」です。
地球温暖化への対応が迫られる中、大手航空各社では、プラスチックごみなどを原料にした環境負荷の少ない航空機燃料の実用化を目指す動きが活発になっています。
今回のニュースで、航空業界による環境問題対策の一端を英語で学びましょう。

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Japanese airlines are hoping to launch into a greener future, where jets could zoom the skies powered by fuel made from waste.
Japan Airlines has started a joint project to look into making fuel from the kind of plastic waste tossed aside by businesses and households. Major trading firm Marubeni is also taking part.
The project wants to churn out fuel by processing waste that is too deteriorated or dirty for recycling. The firms will conduct a feasibility study and build an experimental facility in Japan. They say the fuel could be ready by 2025.

(Kazutaka Ueno / Japan Airlines)
"We want to find ways to reduce the burden on the environment."

All Nippon Airways has also been working to produce fuel using gas from plants.
Airlines around the world have been under huge pressure to curb pollution. Next year, new rules will limit carbon dioxide emissions from international flights.

センテンスごとに学ぶ

センテンス 1
Japanese airlines are hoping to launch into a greener future, where jets could zoom the skies powered by fuel made from waste.cal
日本の航空各社が、より環境に優しい未来に乗り出す意向です。そこでは、ジェット機が廃棄物から作られた燃料を動力として空を飛ぶことができるかもしれません。
解 説

launch into ...は「~を勢いよく始める」といったニュアンスです。
ここでのgreenは「環境に優しい、環境に配慮した」という意味の形容詞です。environmentally friendlyや、eco-friendlyなどで言い換えることもできます。
zoomは「ブーンと音を立てながらすばやく動く」という動詞で、戦闘機などが飛行するときによく使われる単語ですが、ここでは航空機が「大きな音を立てて飛ぶ」様子を表しています。
動詞powerは「動力を供給する、作動させる」という意味です。
fuelは「燃料」、wasteは「廃棄物」です。

センテンス 2
Japan Airlines has started a joint project to look into making fuel from the kind of plastic waste tossed aside by businesses and households.cal
日本航空は共同事業を始めました。企業や家庭で(再利用されず)捨てられたままのプラスチックごみから燃料を作ることを検討するためです。
解 説

本文のstartは、前のセンテンスに登場したlaunch into ...の言い換えです。
joint projectは「共同事業、共同企画」です。
look into ...は、文字どおりには「~の中を見る」という句動詞ですが、比喩的には「~を調査する、検討する」です。
tossは「ポイと軽く放る」で、toss asideは何かを「ポイと脇に投げ捨てる、脇に放る」という表現です。ここでは、再利用されずに放置されたままのプラスチックごみをイメージしています。
householdは「家庭、世帯」です。

センテンス 3
Major trading firm Marubeni is also taking part.cal
大手商社の丸紅も参画しています。
解 説

ここでのfirmは「会社」で、trading firmは「商社」です。
take partは「参加する」という表現です。「~に参加する」と言う場合は、take part in ...とします。

センテンス 4
The project wants to churn out fuel by processing waste that is too deteriorated or dirty for recycling.cal
その事業では、リサイクルするには劣化しすぎていたり、汚れがひどかったりする廃棄物を処理することで、燃料を大量生産したいと考えています。
解 説

the project「その事業」は、日本航空や丸紅などが着手した共同事業を指しています。
churn outは「大量生産する」という句動詞です。
ここでのprocessは「処理する、加工する」という意味の動詞です。
deterioratedは、deteriorate「劣化する」という動詞から派生した形容詞で、「劣化した(状態の)」です。
日本航空は大手商社の丸紅やアメリカの企業などと連携し、劣化や汚れが原因でリサイクルされていないプラスチックごみを化学的に処理することで、航空機の燃料にすることを目指しています。

センテンス 5
The firms will conduct a feasibility study and build an experimental facility in Japan. They say the fuel could be ready by 2025.cal
各社で実現可能性の検討を行い、日本に実験設備を建設します。燃料は2025年までに実用化されうるということです。
解 説

the firmsは、共同事業に参画している各企業を指しています。
feasibilityは「実現可能性」で、feasibility studyは「実現可能性の検討(研究、調査)」です。
experimentalは、experiment「実験」から派生した単語で、「実験(用)の」という形容詞です。facilityは「設備、施設」で、experimental facilityは「実験設備」です。
燃料の品質や安定的に供給できるかなどを調査したうえで、2020年代の前半にも、国内に燃料を製造する実験設備をつくりたいとしています。

センテンス 6
"We want to find ways to reduce the burden on the environment."cal
「環境への負荷を減らす方法を見つけたいのです」
解 説

日本航空の上野和孝燃料グループ長の言葉を英訳したものです。
reduceは「減らす、削減する」、burdenは「負荷、負担」です。
上野さんはまた、「航空業界では二酸化炭素の削減は急務だ。燃料以外にもあらゆる可能性を探り環境負荷を減らしたい」とも話しています。

センテンス 7
All Nippon Airways has also been working to produce fuel using gas from plants.cal
全日空でも、工場からのガスを活用した燃料の生産に取り組んでいます。
解 説

plantには「植物」という意味もありますが、ここでは「工場」という意味です。誤解のないようにより分かりやすくするなら、例えばsteel plant「製鉄工場」のように何の工場なのかを具体的に説明したり、factory「工場」という単語で言い換えたりすることもできます。
ANAホールディングスも三井物産などと連携して、工場から出る排ガスを原料にした燃料の実用化を目指しています。

センテンス 8
Airlines around the world have been under huge pressure to curb pollution.cal
世界中の航空会社が、公害を抑制することを強く迫られています。
解 説

under pressureは「圧力下で」という表現で、hugeは「膨大な」という形容詞です。
curbは「抑える,抑制する」、pollutionは「汚染、公害」です。

センテンス 9
Next year, new rules will limit carbon dioxide emissions from international flights.cal
来年、新たな規制により、国際線からの二酸化炭素排出が制限されます。
解 説

ここでのlimitは「制限する、限定する」という動詞です。
carbon dioxideは「二酸化炭素」です。
emissionは「排出(物)」です。動詞は、emit「排出する」です。
international flightは「国際線、国際飛行便」です。
航空業界では、来年から国際線の航空機の二酸化炭素の排出量に対し国際的な規制が導入されることから、各社が対応を迫られています。