2019年8月26日(月)
ミャンマーに日本方式のゴミ処分場
MYANMAR REDEVELOPS MASSIVE LANDFILL AFTER FIRE
英語タイトルのredevelopは「再開発する」、landfillは「埋め立て地」という意味で、MYANMAR REDEVELOPS MASSIVE LANDFILL AFTER FIREは「ミャンマーが火災後、大規模ゴミ埋め立て処分場を再開発」です。
去年、大規模な火災が起きて煙の被害が広がったミャンマーの最大都市ヤンゴンにあるゴミ埋め立て処分場が、日本の支援を受けて造りかえられることになりました。
今回のニュースを通して、「火がつく」「火災が発生する」「火災と闘う」などの関連表現を増やしましょう。
The city is preparing to redevelop the site, using a waste disposal technique invented in western Japan. Pipes are inserted into the ground to allow gas to escape under the Fukuoka method. Officials say this will lessen the chances of a fire breaking out. The Japanese government is giving Yangon about 5.6 million dollars to help fund the project.
Firefighters in Yangon battled last year's fire for over three weeks. Smoke spread to the city center during that time, causing people there to complain about health problems.
Officials aim to complete construction on the landfill by 2021.
センテンスごとに学ぶ
アメフトの「タックル」というときにも使われるtackleですが、一般語彙としては本文のように「(問題に)取り組む」としてよく使われます。ちなみに、やはり「問題に取り組む」という意味の単語で、grappleという動詞がありますが、こちらはレスリングで「つかみあう、取っ組み合う」です。tackleはtackle a problemのように前置詞を用いませんが、grappleはgrapple with a problemのように withが必要です。
mountingは「増大する、高まる」です。mounting anxiety「募る不安」、mounting concern「増大する懸念」、mounting debts「かさむ借金」のように使います。
landfillは「埋め立て、埋め立て地、埋め立て処理されるゴミ」などで、ここでは「ゴミ処理の埋め立て地」のことです。
catch fireは「火がつく、燃えだす、引火する」という表現です。
health concernは「健康上の懸念、健康不安」です。
ヤンゴン最大のテインビン埋め立て処分場は、都市化が急速に進む市街地などからのゴミを受け入れていますが、去年、自然発火とみられる大規模な火災が起きて煙の被害が広がり、多くの市民がのどの痛みなどを訴えました。
prepare to ...は「~する準備(用意)をする」です。
develop「開発する」に、「再び」を意味する接頭辞re-が付いたredevelopは「再開発する」です。
the siteは、問題のlandfillを指しています。「ゴミ埋め立て処分場」は、センテンス2に出てきたlandfillで表せますが、もう少し長くlandfill siteと言うこともあります。
insertは「挿し込む、挿入する」です。
本文のallow A to ...は「Aが~することを可能にする」という意味です。
新たに整備される処分場には、福岡大学と福岡市が共同開発した「福岡方式」と呼ばれる技術が導入されます。処分場の底に空気や水が流れる管を通し、さらに埋め立てたゴミの上からもガスを抜く管を通すことで、微生物によるゴミの分解を促し、発火の原因となるメタンガスの発生を抑えることができるということです。このセンテンスでは、「福岡方式」の特徴の一部が説明されています。
日本語ではおもに「好機」という意味で「チャンス」という言葉を使います。英語でもその意味で使われるのですが、「可能性、見込み、公算」という意味でも使われます。その場合は本文のように、しばしば複数形にします。chances of a fire breaking outは「火災が発生する可能性」です。
fireは「火」という意味では数えられない名詞ですが、「火災、火事」は、a fireやfiresのように数えられる名詞として使われます。
「~するのを助ける」という意味のhelpは、助けを受ける人や物を直後に置く場合には、help her lift the boxのように原形の動詞を使います。(help her to lift ...とすることもあります。)helpの後ろに動詞を直接続けるときにも、本文のように原形動詞(fund)を使います。(help to fundとすることもあります。)
5.6 million dollars「560万ドル」は、日本円で約6億円に相当します。
名詞で「戦い、戦闘」という意味のあるbattleが、ここでは動詞として使われています。本文のように、闘う対象(競技なら対戦相手)は直接、目的語に取ることができます。
ここでのspreadは過去形です。spread「広がる、広げる」は、過去形も過去分詞形も原形と同じspreadです。
ここでのcomplainは「(痛みや症状を)訴える」という意味です。例えば、complain about a stomachacheなら「腹痛を訴える」です。
aim to ...は「~することを目指す」です。
completeは「完成させる」です。他動詞ですので目的語が必要です。日本語では「劇場が完成した」のように自動詞的に表現しますが、英語ではThe theater was completed.のように言います。