2018年4月13日(金)
石垣島から台湾へ漂着のカメラ 持ち主へ
JAPAN DIVER CLAIMS CAMERA FOUND IN TAIWAN
英語タイトルのJAPAN DIVER CLAIMS CAMERA FOUND IN TAIWANは「日本人ダイバーが台湾で発見されたカメラの持ち主だと申し出る」です。ここでのclaimは「(所有権を)主張する」という動詞です。
台湾の浜辺で、地元の小学生たちが防水ケースに入ったデジタルカメラを見つけました。インターネットで持ち主を探したところ、東京都内の大学生がなくしたものと分かり、2年以上の時を経たカメラが短時間で持ち主に戻ることになりました。台湾でも話題になったこの出来事を、英語で読み取りましょう。
A group of children in Taiwan have been looking for the owner of a camera that apparently drifted more than 200 kilometers from an island in Okinawa. A university student in Tokyo has come forward and says she lost the camera while scuba diving.
The elementary school students found the digital camera in a waterproof case on Tuesday on a beach in Yilan County. It contains more than 900 images. The most recent picture was dated September 7th, 2015.
The children posted some of the photos on Facebook, hoping to find the owner. They said on Wednesday that they had received a message from the student.
She said she can't believe the camera was discovered this way, and she plans to visit Taiwan in June to thank the children.
センテンスごとに学ぶ
look for ...は「~を探す」という句動詞で、この文脈ではsearch for ...と同じ意味です。look in the drawers for ...「~がないかと引き出しの中を探す」のように、lookとforが離れることもあります。
副詞apparentlyは「見たところでは」という意味です。本文では、カメラが200キロメートル以上漂流してきた確証はないけれども、発見された状況や台湾と沖縄の位置関係から、そのように考えられるということを表しています。
a university student「大学生」に性別は含まれませんが、後段の主語がsheであることから、カメラの持ち主が女子学生であることが分かります。
come forwardは「申し出る、名乗り出る」という句動詞です。
scubaは空気を詰めたタンクに代表される「潜水用呼吸装置」で、scuba divingはこの装置を使った「スキューバダイビング」として知られる潜水です。
waterproofは「防水の」という形容詞です。-proofは、ほかの単語と連結して「~を通さない、~を防ぐ」を表し、bulletproof vest「防弾チョッキ」や、foolproof solution「絶対確実な(しくじりようのない)解決策」などの例が挙げられます。
形容詞datedは、後ろに日付が続くと「~日付の」という意味になります。本文の用法ではありませんが、datedには「時代遅れの、古くさい」という意味もあります。
post「投稿する」は、オンライン上でメッセージなどを書き込む場合によく使われる動詞です。
Facebookは、日本でも利用者の多いソーシャルメディアの「フェイスブック」です。
センテンス3にあるように、子どもたちがカメラを発見したのが火曜日(3月27日)で、翌日の水曜日には所有者が申し出てきたことから、国境を越えたソーシャルメディアの浸透力を感じさせる展開です。
believeのあとには、thatを補うと分かりやすくなります。the camera was discovered this wayという完全な文が続くことから、believeの目的語が「カメラがこのようにして見つかったこと」というthat節全体であることが分かります。
thankは「~に感謝する」という動詞ですが、後ろに目的語を取る他動詞である点に注意しましょう。