2018年4月23日(月)
副業・兼業を行う人 過去最高に
RECORD NUMBER HAVE EXTRA JOBS
英語タイトルのRECORD NUMBER HAVE EXTRA JOBSは「過去最高の人数が副業・兼業を行う」です。
フリーランスで働く人の実態について調べている業務委託の仲介会社の推計によると、本業とは別に仕事をする副業や兼業を行っている人が過去最高の人数に達したことが分かりました。
A survey has found that a growing number of people in Japan are taking second jobs to boost their incomes.
A firm that matches freelance workers with employers carried out the research in February. Lancers estimates that nearly seven-and-a-half million people are moonlighting. The figure has risen by more than two million in the past three years.
Nearly 1.7 million people are writing online articles or entering data in addition to their main jobs. About 1.4 million are doing sales or planning work.
Prime Minister Shinzo Abe's Cabinet is promoting work-style reform. Companies are being encouraged to allow their full-time employees to have side jobs. But the Japan Business Federation, or Keidanren, is adopting a more cautious stance. Keidanren officials say there's a risk that sensitive corporate information could be leaked.
センテンスごとに学ぶ
surveyは、何らかの状況を把握するために行う「調査」です。
a growing number of ...は「ますます多くの~」という表現です。
second jobは、本業以外の「副業・兼業」です。
boostは「押し上げる、増やす」、incomeは「収入、所得」です。
ここでのfirmは「会社、企業」という名詞です。例えば、law firmなら「法律事務所」です。
match A with Bは「AとBを引き合わせる、組み合わせる」という表現です。
freelanceは「自由契約(の)、フリーランス(の)」で、freelance workerは固定した雇用主(employer)を持たずに「自由契約で働く人」です。
carry outは「実施する」という句動詞です。
ここでのresearchは、前のセンテンスに登場したsurvey「調査」の言い換えです。
Lancers「ランサーズ」は、フリーランスで働く人の実態について調べている業務委託の仲介会社の名前です。「ランサーズ」がことし2月に全国の3,000人余りを対象に行った調査から推計したところ、副業・兼業を行っている人は744万人でした。
動詞estimateは「推計する、見積もる」です。
moonlightはmoon「月」+light「光」から成る単語で、本来は「月光、月明かり」ですが、動詞で使うと「(ひそかに)副業をする」という意味になります。このニュースでは、本業に加えて「副業・兼業をする」ことを指しています。
ここでのfigureは「数字」という意味で、the figure「その数字」は前のセンテンスに登場した「およそ700万人」を指しています。
動詞rise「上がる」は、rise-rose-risenと不規則に変化します。ここではincrease「増加する」で言い換えることもできます。rise by+数字や、increase by+数字は「数字の分量が増える」という表現です。
ここでのarticleは「記事」で、online articleは「インターネット上に掲載される記事」です。
enter dataは「データを入力する」です。
in addition to ...は「~に加えて」という表現です。
main jobは「本業」です。
今回の調査によると、副業・兼業で最も多かったのが、自宅でもできるインターネット向けの記事の執筆やパソコンのデータ入力などの業務で165万人、次いで営業や企画などを行う業務の137万人でした。
ここでのcabinetは「内閣」で、Prime Minister Shinzo Abe's Cabinetは「安倍晋三総理大臣の内閣」、つまり「安倍内閣」です。
reformは「改革」で、work-style reformは「働き方改革」を表しています。安倍政権では多様な働き方を実現しようと企業に副業・兼業を促す方針を打ち出していて、ことしは「副業元年」とも言われています。
allowは「許す、許可する、認める、可能にする」という意味です。
the Japan Business Federationは「日本経済団体連合会、経団連」の英訳です。
adoptは「採用する、採択する、導入する、養子にする」などの意味があります。
cautiousは「注意深い、警戒心が強い」、stanceは「立場」です。
ここでのsensitiveは、情報などが「機密の」です。