2018年4月27日(金)
立山黒部アルペンルート にぎわう
SNOW WALL THRILLS TOURISTS
英語タイトルのSNOW WALL THRILLS TOURISTSは「雪の壁、観光客を感激させる」です。
富山県と長野県を結ぶ北アルプスの「立山黒部アルペンルート」は4月15日に全線開通し、翌16日は青空が広がって「雪の大谷」と呼ばれる巨大な雪の壁が大勢の観光客でにぎわいました。
今回のニュースを通して、「道がA地点とB地点を結ぶ」「道沿いに~が並ぶ」「道をたどる」など、道にまつわるさまざまな表現を学びましょう。
Visitors to a scenic mountain route through the Northern Japanese Alps are enjoying towering walls of snow under a bright sun.
The Alpine Route links the prefectures of Toyama and Nagano in central Japan. The 37-kilometer course uses buses, cable car, and ropeway transport. It officially opened for spring on Sunday.
The weather cleared up on Monday, prompting tourists from Japan and overseas to flock to a popular spot at an altitude of 2,450 meters. Snow walls up to 17 meters line the sides of the road. They were built up by plowing.
(Australian visitor)
"We're having a happy time and a very great time."
(Visitor)
"I'm glad it's clear weather today as yesterday was really windy."
Visitors can walk along a 500-meter section of the snow wall until late June. They can also travel the route until late November.
センテンスごとに学ぶ
「眺め、風景、景色」という名詞sceneの形容詞形が、scenic「眺めの良い、風光明媚な」です。
「塔」という名詞towerから派生した形容詞toweringは、ここでは「そびえる、そびえ立つ」という意味です。なお、人や人の能力についてtoweringと言えば「ぬきんでた」となります。
link A and Bは「AとBをつなぐ」です。
the Alpine Routeは「立山黒部アルペンルート」として知られています。
「立山黒部アルペンルート」は富山県立山町と長野県大町市を結ぶ全長37キロ余り、最大高低差1,975メートルの山岳観光ルートで、例年は4月中旬に全線開通します。ロープウェイ、全線地下式ケーブルカー、トンネルを通るトロリーバスなど、いろいろな交通機関を乗り継いで移動できるようになっています。
the weather cleared upは、それまで空を覆っていた雲がなくなり、晴れ渡ることです。「立山黒部アルペンルート」は全線開通の15日は天候が荒れましたが、16日は青空が広がりました。
prompt A to ...は「Aを促して~させる、Aを~するよう駆り立てる」です。
ここでのflockは「押し寄せる」という意味です。
altitudeは「標高、高度」です。「標高(高度)~メートル」と言うときは、at an altitude of ...に数字を続けます。
本文で紹介されている標高2,450メートルに位置するのは、観光拠点の「室堂」です。室堂のバスターミナルは、日本で最も高い所にあります。
このセンテンスの主語はsnow wallsで、動詞がline、その目的語がthe sides of the roadです。
up to ...は「最大で~」です。
lineは(道などに沿って)「(人・ものが一列に)並ぶ、(人・ものを一列に)並べる」という意味です。
2文目冒頭のtheyは、snow walls「雪の壁」を指しています。
豪雪地帯の室堂一帯の中でも、「大谷」は吹きだまりになっているため多くの雪が積もります。雪に埋もれた道をブルドーザーで掘り進み、およそ1か月かけて雪を道の両側に吹き上げながら除雪してできる巨大な雪の壁が「雪の大谷」です。
"I'm glad it's clear weather today as yesterday was really windy."
「昨日は本当に風が強かったけれど、今日はいい天気になって嬉しいです」
観光客の感想です。1文目はオーストラリアから訪れた男の子の言葉で、2文目は日本人の言葉を英訳したものです。
「~(主語)が~で嬉しい」と言うときは、be gladのあとに主語+動詞を続けて表せます。
ここでのsectionは「区画」です。ちなみに企業組織の「部」や「課」も、sectionと言います。
along「~に沿って」は、道や川など線状になっているものの上、またはそれに沿って移動するときなどに使います。
ここでのtravelは「(道路などを)通行する、たどる」で、この意味ではroadやrouteなどを目的語に取って他動詞として使えます。