2018年5月29日(火)
日大アメフト選手 “反則は監督の指示”
PLAYER: COACHES ORDERED LATE HIT
英語タイトルのPLAYER: COACHES ORDERED LATE HITは「選手によると、監督がレイトヒットを指示」です。タイトルの「:」は発言を示します。late hit「レイトヒット」はボールを離した選手への反則行為です。
日本大学のアメリカンフットボールの選手が、試合中に関西学院大学の選手に悪質なタックルをしてけがを負わせた問題で、日大の選手が記者会見を開いて、経緯を説明しました。反則行為は前監督やコーチに指示されたということです。
今回のニュースで、世界にも発信されている国内問題を英語で学びましょう。
We turn now to the latest development in a controversy that has gripped Japan. A college football player says his coaches ordered him to crush the opposing quarterback. That's why he says he carried out a controversial late tackle that sent the QB to hospital.
Many Japanese were glued to their televisions as the Nihon University defensive lineman apologized to the Kwansei Gakuin quarterback.
During the game on May 6th, the lineman barreled towards the quarterback's blindside two seconds after he had released the ball. The quarterback is expected to take three weeks to heal and has since filed a police complaint.
The team's head coach, Masato Uchida, resigned last week to take responsibility for the hit. But he told university officials that he never instructed the player to break the rules.
The scandal has dealt a major blow to the sport as the two universities have long been Japan's top teams.
センテンスごとに学ぶ
turn to ...は「~のほうを見る、次に~のことを考える」という句動詞で、ここではニュースの話題を移すことです。
latestは「最新の」で、latest developmentは「最新の展開」です。
gripは「しっかりとつかむ」で、ここでは比喩的に「心をわしづかみにする」という意味です。
ここでのfootballは、アメリカンフットボールのことです。
order A to ...は「Aに~するように命じる」という表現です。
crushは「潰す」です。
ここでのopposingはアメフトの試合における「対戦相手の」で、opposing quarterbackは「対戦相手のクオーターバック」です。アメフトのクオーターバックは、チームの攻撃を指揮する選手です。
that's why ...は「それが理由で~」という表現で、ここでは前の文を受けて「監督の指示があったので~」です。
carry outは「実行する、実施する」という句動詞です。
controversialは、名詞controversy「論議」の形容詞形で、「物議を醸す、議論の的になる」という意味です。
late tackle「レイトタックル」は、ラグビーやアメフトでボールを手放した選手にタックルする反則行為です。
QBは、quarterbackの省略形です。
to hospitalはイギリス英語で使われる表現で、アメリカ英語では主にto the hospitalと言います。
glueには「接着剤」という名詞の意味もありますが、ここでは比喩的に「(テレビなどに)くぎ付けになる」という動詞として用いられています。
defensive lineman「守備のラインマン」は、アメフトで攻撃のクオーターバックをタックルする守備チームの選手のことです。
ここでのbarrelは「突進する、突っ走る」という動詞で、インフォーマルなアメリカ英語です。
blindsideは「無防備な側、死角、盲点、弱点、すき」という名詞で、2語で表記する場合もあります。
healは、病気やけがが「治る」です。
file a complaintは「告訴する、訴える、苦情を申し立てる」という意味で、file a police complaintは「警察に被害届を提出する」です。
the team's head coachは「日大のアメフトチームの監督」を指しています。日大の監督やコーチを英語で表現すると、内田監督=head coach、森ヘッドコーチ=coach、井上コーチ=assistant coachとなります。
take responsibilityは「責任を取る」という表現です。
the hit「そのヒット」は、反則行為であるレイトヒットやレイトタックルのことです。
instructは「指示する」です。名詞形は、instruction「指示」と言います。
break rulesは「規則を破る、反則する」という表現です。
scandalは「醜聞、不正行為、スキャンダル」です。
動詞dealは不規則動詞で、deal-dealt-dealtと変化します。deal a blowは「打撃を与える」という表現です。
the sportは、ここではアメリカンフットボールを指しています。
the two universities「その2つの大学」は、日本大学と関西学院大学を指しています。