2018年5月31日(木)
太平洋クロマグロの資源量回復
BLUEFIN TUNA MAKING A COMEBACK
英語タイトルのbluefin tunaは「クロマグロ」、comebackは「元の状態への復帰」、make a comebackは「復帰する、巻き返す、回復する」という意味で、BLUEFIN TUNA MAKING A COMEBACKは「クロマグロ(の資源量)が回復する」です。
日本の漁獲枠が減らされている「太平洋クロマグロ」について、資源量が回復してきているという評価結果を国際機関がまとめました。過去最低水準だった2010年の資源量はおよそ何トンだったでしょうか。また2024年までには、資源量をどのくらい回復させるとしているでしょうか。ニュースの本文に出てくるcatch limit、shrink、reserveなどの用語に注目しながら、このニュースを英語で学びましょう。
An international organization says stocks of the Pacific bluefin tuna are on the increase. The finding may lead to higher catch limits for Pacific Rim countries like Japan, starting as early as next year.
Numbers of the prized fish are closely monitored due to concern over shrinking reserves. But a report by a group that studies stocks in the Pacific Ocean says the adult bluefin population has been rebounding from a record low of about 12,000 tons in 2010. They estimate the supply grew to some 21,000 tons in 2016. Officials are now confident of achieving their goal of boosting the bluefin stocks to 43,000 tons by 2024.
Participants of an international conference last year agreed on a mechanism to raise catch limits should the bluefin population recover. They plan to discuss whether to expand those limits at a meeting they've scheduled for September.
センテンスごとに学ぶ
ここでのstockは「資源量」という意味です。
Pacific bluefin tunaは「太平洋クロマグロ」のことです。
on the increaseの語義は「増加中で」ですが、ここでは「資源量が回復してきている」という意味で用いられています。
findingは「調査や研究などの結果」で、ここでは国際機関による「評価結果」を指しています。
catch limitは「漁獲量」の「限度、制限」つまり「漁獲枠」です。
Pacific Rim countriesは「環太平洋諸国」です。
prizedは「貴重な」という形容詞です。
closelyは「念入りに、綿密に、注意深く、厳重に」という意味で、closely monitoredは「綿密なチェックを受けている」です。monitorは通常「監視する」という意味ですが、ここでは「資源を管理する」ことを指しています。
concern over ...は「~への懸念」です。
ここでのshrinkは「減少する」です。
reservesは、通常は複数形で「備蓄」という意味ですが、ここでは「資源量」のことです。
ここでのreboundは「回復する」です。
record lowは「過去最低の」という意味です。
今回調査にあたった国際機関によると、成長した大人のマグロの資源量はゆっくりと回復しているということです。
estimate は「推定する」という意味です。
the supply「供給量」は、ここではstock「資源量」を言い換えています。
ここでのsomeは「およそ」という意味ですが、数字の前につけると予想外に多いという気持ちが込められます。その語感を日本語で表すと「およそ2万1,000トンにまで増えた」といった感じです。
be confident of ...は「~に自信がある」です。国際機関は、2024年までに資源量を4万3,000トンまで回復させるという目標について、98%という高い確率で達成できると予測しています。
boostは「(数量などを)押し上げる、増大させる、伸ばす」という意味です。
raiseは「上げる、引き上げる」です。
ここでのshouldは「もし~なら」という意味で使われています。
recoverは「回復する」という意味です。
去年の国際会議では、資源の回復状況によって各国の漁獲枠を増やすことができる仕組みを導入することで合意していました。
expandは「拡大する」です。
those limitsは、前のセンテンスに出てくるcatch limitsを指しています。