4LIFE

英会話・資産運用・疑問に思った事をなんでもφ( . . )memo

2018年7月11日(水)

ラジオ第2 2018年7月11日(水)の放送内容

サッカー日本代表 ベスト8ならず

JAPANESE FANS PRAISE SQUAD DESPITE EXIT

2018年7月3日のニュース

英語タイトルのpraiseは「たたえる」、squadは「チーム」という意味で、JAPANESE FANS PRAISE SQUAD DESPITE EXITは「日本のファンたち、敗退でもチームをたたえる」です。
サッカーワールドカップ ロシア大会の決勝トーナメント1回戦で日本はベルギーと対戦しましたが、2対3で逆転負けを喫し、初のベスト8進出はなりませんでした。
今回はサッカーワールドカップの話題です。大会の仕組み、試合の進行、プレイを伝える英語などを学びましょう。日本語のカタカナ表現とは少し違うものも出てきます。

f:id:ConyzLife:20200422145203p:plain

Japan is out of the World Cup, but fans around the country say they were inspired by the team's stirring performance.
Japan was the only Asian team to make it out of the group stage. Their reward was a match against Belgium, ranked third in the world.
But it was the Samurai Blue who opened the scoring in the 48th minute. Genki Haraguchi finished neatly after getting behind the Belgian defense. And just four minutes later, Takashi Inui doubled the lead, putting Belgium on the ropes.
But they were given a lifeline in the 69th minute. Jan Vertonghen's header somehow ended up in the back of the net. Marouane Fellaini completed the comeback in the 74th minute. And then with only seconds remaining in the second half stoppage time, Belgium won the game on a counter-attack, finishing 3-2.
Japan, ranked 61st in the world, was trying to advance to their first quarterfinal. But that dream will have to wait another four years.

 

センテンスごとに学ぶ

センテンス 1
Japan is out of the World Cup, but fans around the country say they were inspired by the team's stirring performance.cal
日本はワールドカップから外れましたが、日本中のファンたちがチームの感動的なプレイに勇気づけられたと言っています。
解 説

Japan is out of the World Cupは「ワールドカップ(の勝ち抜き戦)から脱落した、敗退した」ことを表しています。タイトルではexit 「退去、退場」という名詞を使っていますが、同じ状態を本文ではbe out of ...「~から出て」と表現しています。
stirringは「感動させるような、奮い立たせるような」です。同じ文中にinspireという動詞が使われていますが、このinspireから作る形容詞inspiringとも意味的に近い言葉です。
日本語の「パフォーマンス」は、例えば「政治家のパフォーマンス」のように「他人に好印象を与えるためだけの演技」といった否定的な意味で使われることも多いのですが、英語のperformance は、本文のように「(スポーツでの)プレイ」のほか、「演技、(劇の)上演、公演、(音楽の)演奏、公演」、また「(製品の)性能」や「業績」などの意味でも使います。

センテンス 2
Japan was the only Asian team to make it out of the group stage. Their reward was a match against Belgium, ranked third in the world.cal
日本はアジアで唯一、グループステージを抜け出た国です。その報奨として得たものが、世界ランキング3位のベルギーとの試合でした。
解 説

make itは「成功する、やり遂げる」という意味の口語的な表現です。itは形式的に添えられている目的語で、it自体に特に意味はありません。make it out of ...は「(がんばって)~から抜け出る」です。反対にmake it into ...なら「(がんばって)~に入り込む」、make it to ...なら「(がんばって)~に到達する」で、いろいろな前置詞と組み合わせて使えます。
「Aはランキングで~番目です」と言いたいときは、A is ranked ...に序数(first, second, third ...)を続けることで表せます。

センテンス 3
But it was the Samurai Blue who opened the scoring in the 48th minute. Genki Haraguchi finished neatly after getting behind the Belgian defense.cal
しかし、試合開始から48分(後半3分)に得点の口火を切ったのはサムライブルーでした。原口元気選手がベルギーの守備の裏に回り込むと、きれいにゴールを決めました。
解 説

世界ランキング3位のベルギーのほうがはるかに格上だけれど、先に点を取ったのは日本チームのthe Samurai Blueだったと述べています。
it is ... who/that ...は、it isとwho (that) の間に入れた部分を強調します。本文では過去形のwasになっています。
スポーツでのdefenseは「守備」です。イギリス英語では、defenceと綴ります。ちなみに日本の「防衛省」はthe Ministry of Defenseです。また法廷では「被告側」(被告と弁護人)を、defenseと呼びます。

センテンス 4
And just four minutes later, Takashi Inui doubled the lead, putting Belgium on the ropes.cal
その僅か4分後、乾貴士選手がリードを倍にし、ベルギーを窮地に追い込みました。
解 説

ここではdoubleが動詞として、「2倍にする」という意味で使われています。
put A on the ropesは「Aを絶体絶命の状態にする」で、ボクシングでの「ロープに追い詰められた状態」から来た慣用表現です。これと似ていますが、push A into a corner「Aを窮地に追い込む」という慣用表現もあります。

センテンス 5
But they were given a lifeline in the 69th minute. Jan Vertonghen's header somehow ended up in the back of the net.cal
しかし、ベルギーは69分(後半24分)に命綱を与えられました。ヤン・フェルトンゲン選手のヘディングがどうにかネットの奥に達しました。
解 説

日本語ではよく防災関連の話題の中で、都市機能の維持に不可欠な水道・電気・ガスの供給、通信網・輸送網を指して「ライフライン」と言いますが、そもそものlifelineは「救命索、命綱」のことです。ここでは比喩的に「命拾い」といったニュアンスです。
end upは「(結局は、最終的には)~に行き着く、~になる」です。end upの後ろには、本文のように「前置詞+場所」だけでなく、「動詞ing(動名詞)」が来たり、また状態を表す形容詞や過去分詞が来たり、さまざまな形があります。end up in prisonなら「刑務所行きになる」、end up arguingなら「口論になる」です。

センテンス 6
Marouane Fellaini completed the comeback in the 74th minute.cal
マルアン・フェライニ選手が74分(後半29分)に、ベルギーの回復を完成させました。
解 説

comebackは「返り咲き、回復、再起、復帰」で、make a comebackと言えば「返り咲く、回復する、再起する」です。
ベルギーからすると-2点になっていたスコアをフェルトンゲン選手が-1点にして、さらにフェライニ選手が追加点を取ってゼロに戻し、振り出しの状態まで回復させたことを、このように表しています。

センテンス 7
And then with only seconds remaining in the second half stoppage time, Belgium won the game on a counter-attack, finishing 3-2.cal
そして後半アディショナルタイムの残り僅か数秒のところでベルギーがカウンター攻撃で試合を決め、3対2で勝利しました。
解 説

stoppage timeは、選手の負傷その他の理由で試合が中断した時間、いわゆる「アディショナルタイム」です。
winは「勝つ」で、game「試合」やmatch「試合」 やwar「戦争」などを目的語に取ります。「AがBに勝った」と言う場合にはdefeatやbeatを使い、 A defeated BもしくはA beat B のように表現することもできます。

センテンス 8
Japan, ranked 61st in the world, was trying to advance to their first quarter-final. But that dream will have to wait another four years.cal
世界ランキング61位の日本は、初の準々決勝進出を目指していました。しかし、その夢はあと4年持ち越しです。
解 説

quarterfinalは「準々決勝」です。なお、semifinalなら「準決勝」、finalなら「決勝」です。
anotherのあとに数字を置くと「あと~、追加でもう~」という意味になります。本文のanother four years「もうあと4年」や、another three kilometers「あと3キロメートル」のように使います。We need another 100,000 yen.と言えば「あと10万円必要だ」です。
サッカーワールドカップでは、まずグループごとにリーグ戦(総当たり戦)を行って、各グループ上位2チームが、ベスト16で争う決勝トーナメント(勝ち抜き戦)に進みます。決勝トーナメントの初戦で8チームが残り、準々決勝に進みます。