2018年8月9日(木)
米オフィスに電話ボックス復活
NEW CALL FOR PHONE BOOTHS
NHK WORLDのリポートから一部を抜粋してご紹介いたします。
英語タイトルのNEW CALL FOR PHONE BOOTHSは「電話ボックスに新たなお呼び」です。
アメリカではパーティションで区切らないオープン化したオフィスを導入する企業が多かったのですが、街中では消えつつある電話ボックスをオフィスに設置して、プライバシーの確保や仕事への集中力を高めようとする動きが広がっています。
オフィス仕事にまつわる英語表現を学び、会話にも活用しましょう。
The typical American office of the 1990s — workers are separated into cubicles for the sake of privacy and peace and quiet. These days, most companies embrace an open floor plan. But this approach has a downside. Noise can limit productivity. One survey found that employees are distracted from their tasks every eight minutes.
Some believe the solution lies in a throwback to pre-digital days. They're fitting out offices with phone booths — reimagined and updated for the 21st century.
New York venture WeWork has over 250 shared offices worldwide. The firm has installed booths in all of them.
Inside each one is a sparsely furnished space that includes a desk and some power outlets. Employees say the closed-off spaces are especially useful when they need to make sensitive calls.
The rise of digital culture has all but killed off conventional phone booths in the U.S., but they're now coming back in a modern way.
センテンスごとに学ぶ
typicalは「典型的な」という形容詞で、後段で述べられる状況が90年代の典型的なオフィス環境だったことを説明しています。
cubicleは、パーティションなどで小さく仕切られた仕事スペースです。
for the sake of ...は「~のために」という表現です。
peace and quietは「安らぎ」という定型的な表現です。
ここでのembraceは「受け入れる、採用する」という動詞です。
floor planは「間取り」です。
ここでのapproachは「取り組み方、方法」という意味です。
downsideは「不都合な点」や「否定的側面」です。
開放的なオフィス環境が従業員のコミュニケーションを促進する一方で、noise「雑音」が仕事への集中力を妨げる側面があることを説明しています。
distractは「注意をそぐ、気を散らす」という動詞で、from ...を伴うと「~から注意を削ぐ」です。
every+数量は「~毎に」という副詞句を作ります。例えば、every three monthsと言えば「3か月毎に」です。
lie in ...は「(手がかりや問題などが)~にある」という表現です。
throwbackは「後戻り、逆行」で、a throwback to pre-digital daysは「デジタル時代より前に遡ること」です。
解決策として次のセンテンス以降に登場する電話ボックスが、アナログ時代の産物であることを示唆しています。
fit outは「装備する」という句動詞です。
reimagined「再考された」とupdated「最近の状態にされた」は、どちらもphone boothsを修飾しています。
ventureは「ベンチャー企業」として日本語にも定着してきましたが、もとは「危険を冒す」という意味の言葉です。将来がよく見通せずにリスクを伴うことから、新興ビジネスをventureと表現するようになりました。
ここでのoverは前置詞で「~を超える」という数量表現を作ります。
installは「設置する」という動詞です。
inside each one is ...は倒置表現で、主語を文頭に置くのではなく、場所を示す副詞句が文頭に来ています。
sparselyは「僅かに」という副詞です。ボックス内の装備品が僅かである状態を表現しています。
power outletは「電源タップ」や「電源コンセント」です。
closed-offは「閉じられた、隔離された」という形容詞で、ボックス内の状況を説明しています。
especially useful when ...は「~の場合に特に便利だ」という表現です。
形容詞sensitiveには「繊細な、傷つきやすい」などの意味もありますが、ここでは「慎重な扱いを要する」という意味です。sensitive information「慎重な扱いを要する情報」なども、これと同じ用法です。
make a callやmake callsは「電話をかける」という表現です。
the rise of ...は「~の隆盛」です。riseの反義語のfallと合わせて、the rise and fall of ...「~の栄枯盛衰」という表現もよく見られます。
all butは「ほとんど、~も同然」で、kill offは「全滅させる」という意味です。
ここでのcome backは「復活する」です。
in a modern wayのwayは「様式」という意味で、mannerやstyleで言い換えることもできます。