2018年8月21日(火)
終戦から73年 全国戦没者追悼式
REMEMBERING THE WAR DEAD
英語タイトルのREMEMBERING THE WAR DEADは「戦没者を追悼」です。
終戦から73年を迎えた今年の8月15日、およそ310万人の戦没者を慰霊する政府主催の全国戦没者追悼式が東京の日本武道館で行われ、遺族の代表をはじめとする多くの人々が参列しました。
今回のニュースを学んで、平和への思いを英語で発信してみましょう。
People in Japan are commemorating the end of World War II. Thousands gathered in Tokyo to honor the fallen in an annual ceremony held every August 15th. Emperor Akihito and Empress Michiko took part for the last time. The emperor will abdicate next year.
At the stroke of noon, participants observed a moment of silence to remember the more than three million that died in the war that ended 73 years ago.
Prime Minister Shinzo Abe vowed to sincerely deal with causes of conflict and work to create a world where everyone can live in peace.
The relatives of the war dead are growing old. About 80 percent who attended the ceremony are 70 or older.
To pass on the lessons from the war, students were invited to take part in the ceremony.
(Junichiro Hara / High school student)
"In order to protect peace, I hope to pass it on, along with the importance of not going to war."
センテンスごとに学ぶ
commemorateは、特別な出来事などを「記念する」という意味で、ここでは終戦の日に戦没者を「追悼する」ことです。
World War IIは「第2次世界大戦」です。the Second World Warという言い方もあります。
ここでのhonorは「敬う」という動詞です。名詞なら「名誉、敬意」です。
the fallenは「戦死者、戦没者」です。
annualは「例年の、毎年の」という意味です。8月15日は1945年に日本がポツダム宣言を受諾して無条件降伏し、戦争が終わった日です。
政府主催の全国戦没者追悼式が東京の日本武道館で行われ、平成最後となる今年の式典には、全国から遺族の代表など6,500人余りが参列しました。
take partは「参加する、参列する」という表現です。
abdicateは「退位する」です。名詞形は、abdication「退位」です。
来年4月の天皇陛下の退位を前に、両陛下が追悼式に出席されるのは今回が最後となりました。
at the stroke of ...は「~時きっかりに」という表現です。
observe a moment of silenceは「しばしの黙とうをささげる」という表現です。
ここでのrememberは、死者を「追悼する」という意味です。
sincerelyは「心から、誠実に、真心こめて」という副詞です。ちなみに手紙の結びで、Sincerely (yours)は「敬具」として用いることができます。
causeは「原因、理由」、conflictは「争い、紛争」です。
安倍総理大臣の式辞は、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。歴史と謙虚に向き合い、この決然たる誓いを貫いてまいります。争いの温床となるさまざまな課題に真摯に取り組み、万人が心豊かに暮らせる世の中を実現することに不断の努力を重ねてまいります」というものでした。
ここでのrelativeは「親類、親戚」という名詞です。
the war deadは「戦没者、戦死者」です。
the ceremony「その式典」は、戦没者追悼式を指しています。
今年は終戦から73年を迎えて遺族の高齢化がさらに進み、参列した遺族の78%が70歳以上となり、参列した戦没者の妻も13人にとどまりました。
pass onは「伝える、受け継ぐ」という句動詞です。
ここでのlessonは「教訓」で、lessons from the warは「先の大戦から得た教訓」です。
戦争の記憶を受け継いでいこうと、18歳未満の若い世代も合わせて121人が式典に参列しました。
式典に参列した香川県丸亀市の高校生、原淳一郎さんの「戦争をしないことの大切さ、今の平和を守っていくために自分が平和を受け継いでいけたらなと思います」という言葉を英訳したものです。
in order to ...は「~するために」という表現です。
protectは「守る」です。名詞形は、protection「保護」です。
along with ...は「~と一緒に、~とともに」という表現です。