2018年10月11日(木)
日米貿易 2国間交渉へ
JAPAN, U.S. TO START TRADE TALKS
英語タイトルのtrade talksは「貿易交渉」で、JAPAN, U.S. TO START TRADE TALKSは「日米、貿易交渉を開始の予定」という意味です。
安倍総理大臣はアメリカ・ニューヨークで、トランプ大統領との日米首脳会談を行いました。このニュースでは、会談のどのような内容が取り上げられているでしょうか。そして、日米両国間でどのような合意をみたのでしょうか。こうした点に注意しながら、今後の日米関係に影響する協定について英語で学習し、会話でも取り上げてみましょう。
We begin in New York, where the leaders of Japan and the United States have struck a deal to enter into one-on-one trade talks. Shinzo Abe and Donald Trump held a summit where they discussed a wide range of topics. Abe has been pushing for a multilateral agreement, while Trump wants a bilateral one.
The two leaders agreed to open negotiations on a "Trade Agreement on Goods." And Trump agreed to refrain from imposing tariffs on Japanese cars while the discussions are underway.
Trump has been pushing to narrow what he sees as a trade imbalance between the two countries and had earlier threatened to slap higher tariffs on car imports from Japan.
(Donald Trump / U.S. President)
"We've agreed today to start trade negotiations between the United States and Japan. This was something that for various reasons over the years Japan was unwilling to do, and now, they are willing to do. So we are very happy about that, and I'm sure that we'll come to a satisfactory conclusion."
センテンスごとに学ぶ
we begin in New Yorkは「ニューヨークのニュースから始めましょう」という意味です。
ここでのstrikeは「(契約などを)取り決める、締結する」という意味で、strike a dealは「合意に至る、協定を結ぶ」という意味になります。
enter into ...は「~を開始する、~に入る」という意味です。
one-on-oneは「1対1の」で、one-on-one trade talksは「1対1の貿易交渉」、つまり「2国間の貿易交渉」ということです。
hold a summitは「首脳会談を開く」です。
a wide range of ...は「広範囲にわたる~」という意味です。
push for ...は「~を強く要求する」という意味です。has been pushing for ...と現在完了進行形になっていますので、「現在までずっと継続して強く要求してきた」ということです。
multilateralは「多国間の」で、bilateralは「2国間の」です。センテンス1では、bilateralと同じ内容を示す表現が、one-one-one「1対1の」として出てきました。
文末のoneは、agreement「合意」のことです。
open negotiation on ...は「~に関する交渉を開始する」です。
Trade Agreement on Goodsは「物品貿易協定」のことです。
日米両国は、農産品などの関税を含む2国間の交渉を開始することで合意したとしています。共同声明の日本語版ではTrade Agreement on Goods(TAG)「日米物品貿易協定」とともに他の重要な分野(サービスを含む)で早期に結果を生じ得るもの」も交渉を始めるとされています。
refrain from ...は「~を控える、~をやめる」という意味です。
impose tariff on ...は「~に関税を課す」です。実際には自動車に対してはすでに関税はかけているので、ここでは「(新たな)関税を課すことは控える」ということで、実質は「関税の引き上げ措置は発動しない」ことがその内容です。
while the discussions are underwayは「この交渉が継続中は」です。
ここでのpushは「強く主張する」という意味で、ここでもhas been pushingと現在完了進行形になっていることから、今も「強く主張している」ということが分かります。
ここでのnarrowは「少なくする、減らす」という動詞です。
what he sees as a trade imbalanceは「トランプ大統領が貿易不均衡だと考えるもの」です。
ここでのslapは「課す」という意味で、slap higher tariffs on ...は「~により高い関税を課す」です。
car imports from Japanは「日本からの輸入車」です。
トランプ大統領の発言です。
for various reasonsは「さまざまな理由によって」です。
unwillingは「気の進まない」で、be unwilling to doは「したがらない、するのを渋る」という表現です。反対に、un-を伴わないbe willing to doは「やる気がある、いとわない」という表現です。
come to a satisfactory conclusionは「納得のいく結果になる」という意味です。