2018年10月26日(金)
世界オセロ王者 帰国便機長が前記録保持者
SURPRISE FOR YOUNG OTHELLO CHAMP
英語タイトルのchampはchampion「王者」の略で、SURPRISE FOR YOUNG OTHELLO CHAMPは「若いオセロ王者へのサプライズ」です。
世界オセロ選手権で11歳の福地啓介さんが最年少優勝記録を更新しましたが、偉業を成し遂げた福地さんが帰国する際に乗った飛行機の機内アナウンスが話題となっています。本文に出てくるbreak the age record、achievement、face offなどの表現にも注目しながら、この“すてきな巡り合わせ”に関するニュースで英語を学びましょう。
Fresh off of becoming the world's youngest champion of the board game known as Othello, Keisuke Fukuchi got a special surprise on his flight back home from the Czech Republic.
Last week, the 11-year-old won the World Othello Championship in Prague, breaking the age record set 36 years ago. Moments before taking off back to Japan, the pilot congratulated Fukuchi and then revealed a unique connection to the star player.
(Kunihiko Tanida / ANA pilot)
"Actually, I used to have the record 36 years ago in 1982. I was a world champion as well, but he broke my record. It is a very amazing achievement."
The pilot is Kunihiko Tanida. He won the world championship title when he was 15. The two have faced off in the game before. And ANA says it made special arrangements so that Tanida would be piloting the flight.
The captain says he hopes Fukuchi will keep playing the game and become someone many others will look up to.
センテンスごとに学ぶ
fresh offは「成りたて」という意味で、最近になって使われるようになった表現です。似た表現にfresh out of ...がありますが、こちらは「~から出たばかり、卒業したばかりの」という意味です。
board game「ボードゲーム」は、盤を使ってするゲームのことです。
ここでのsurpriseは「驚き」という名詞です。最近は日本語でもカタカナで「サプライズ」として使われることがあります。
flight back homeは「帰国便」です。
the 11-year-oldは前のセンテンスに出てきた福地啓介さんを指しています。
break the recordは「記録を破る」という意味です。
前回の世界最年少記録は36年前の1982年に打ち立てられました。具体的な内容はセンテンス4で出てきます。
take offは「離陸する」という句動詞です。
congratulateは「祝福する」です。
revealは「明らかにする」という意味です。
機長による英語での機内アナウンスの言葉です。
amazingは「すばらしい」で、「驚くほどすばらしい」というニュアンスを含みます。
achievementは「功績、達成」です。
世界オセロ選手権に出場した日本の選手団が乗った帰国便で機内に流れたアナウンスに、乗客たちは驚きました。機内アナウンスは「今回のチャンピオン、最年少優勝記録11歳という快挙でございます。この話をぜひ、お客様ともシェアしたく少々お時間をいただきました」などと最年少優勝記録の快挙をたたえる内容で始まります。
ここでのpilotは、名詞で「機長」です。センテンス6では、動詞として使われています。
win the titleは「タイトルを獲得する」という表現です。
face offは「対戦する」という句動詞です。
ANAは、日本の航空会社の「全日空」のことです。
make an arrangementsは「配慮する、準備する、手配する」という表現で、通例は複数形で使います。
ここでのpilotは「操縦する」です。
全日空によると、日本のオセロ選手団が搭乗することが分かったおよそ1か月前から、谷田機長が帰国便に乗れるよう調整してきたということです。
look up to ...は「~を尊敬する」という表現で、admireと同様の意味です。
many others「多くの人々」が尊敬するsomeone「誰か」が、先行詞として前に出た文型になっています。
谷田機長が日本のオセロ選手団が乗る便を操縦するのは、今回が2回目です。しかしまさか機長の最年少記録が今回、塗り替えられるとは思っていなかったそうです。