2018年9月18日(火)
大坂なおみ選手 優勝の心境語る
NAOMI OSAKA: VICTORY FEELS LIKE A DREAM
英語タイトルのNAOMI OSAKA: VICTORY FEELS LIKE A DREAMは「大坂なおみ選手『優勝は夢のよう』」です。ニュースの見出しにおいて、:(コロン)以下は話した内容を示します。
テニスの四大大会、全米オープンの女子シングルスで優勝した大坂なおみ選手が、一夜明けた9日、喜びと感謝の気持ちをインタビューで語りました。
今回のニュースから人気スポーツのテニスに関する英語表現を学び、日常の会話にも使ってみましょう。
Just a day after making Japanese tennis history, Naomi Osaka's U.S. Open victory is finally starting to sink in for the 20-year-old star.
(Naomi Osaka / U.S. Open Women's Singles Champion)
"It was really weird for me, that whole experience, because it did feel like a dream, and I still don't really feel like it happened even though I'm holding the trophy. So I think every hour that passes, it feels more and more real."
On Saturday, Osaka became the first-ever Japanese tennis player to win a singles grand slam title by defeating Serena Williams, one of the game's best players and her childhood idol.
(Naomi Osaka / U.S. Open Women's Singles Champion)
"I feel like I worked really hard my whole life for that moment, and just playing against Serena in New York, it felt really special."
Osaka overpowered Williams early on with her powerful serve and fast-paced play. Osaka went on to win in straight sets and was overcome with emotion after the final point.
センテンスごとに学ぶ
make historyは「歴史を作る」ですが、意味としては「歴史上の偉業を成し遂げる」ことを指します。
U.S. Open「全米オープン」はテニスの四大大会の1つで、夏にニューヨークで行われる選手権です。
sink inは物事が「浸透する、十分に理解される、実感される」という句動詞で、ここでは優勝を果たしたことの意味を自分の中で「消化する、しみじみと感じるようになる」です。
大坂なおみ選手の言葉です。
weird「変な、奇妙な」は、口語でよく使われる形容詞です。
it did feel like a dreamのdidは動詞を強調する助動詞としてのdoの用法で、強調しない場合はI felt like a dreamとなります。ここでは過去形の文なので、didが用いられています。
I still don't really feel like ...は、not reallyが部分否定で「あまり~ない」を示すことから、「まだあまり~と感じない」です。
more and moreは「ますます」で、it feels more and more realは「ますます現実だと感じる」という意味です。
first-everは「史上初の」です。-everはほかにも、形容詞の最上級の語尾につなげて「かつてない」という意味を強調する連結語を作ります。例えばlargest-everなら「過去最大の」ですし、youngest-everなら「史上最年少の」です。
singlesはテニスの「シングルス」、つまり1人対1人の試合ですが、この意味で用いる場合は複数形になります。これに対しdoublesは「ダブルス」、つまり2人対2人の試合です。
grand slam「グランドスラム」は、テニスやゴルフなどのプロスポーツで「シーズン中に全ての主要な選手権で優勝すること」ですが、ここでは全豪オープン、全仏オープン、ウインブルドン選手権、全米オープンという「テニスの四大大会」を指しています。
大坂なおみ選手の言葉です。インタビューの話し言葉なので、口語表現が多く含まれています。
work really hard my whole lifeは「今までの人生をがんばってきた」という意味です。大坂選手は、自分の憧れだったウイリアムズ選手と対戦することに特別な想いを持っていたことを語りました。
overpowerは「(より強い力で)圧倒する」です。
early onは「早い時期に、早い段階で」で、ここではテニスの試合の「序盤で」という意味です。
ここでのserveは名詞で、テニスなどの球技における「サーブ」のことです。動詞としては「仕える、勤める、給仕をする」などの意味があります。
go on to do ...は「次に~する」という表現です。
ここでのsetは、テニスの試合における「セット」と呼ばれる得点単位のことです。
overcomeは「圧倒する」という動詞です。comeと同じで、原形と過去分詞形が同じ綴りなので注意しましょう。本文では受身形のbe overcome with emotion「感情に圧倒される、感情でいっぱいになる、感極まる」が用いられています。