2018年11月30日(金)
韓国 国を挙げての“センター試験”
STUDENTS TAKE CRUCIAL TEST
英語タイトルのSTUDENTS TAKE CRUCIAL TESTは「生徒たちが極めて重要な試験を受ける」です。形容詞crucialは「命運を左右するほど重要である」という意味です。
このニュースで取り上げる韓国の大学入試は、受験生の将来にどれほどcrucialな意味を持つのでしょうか。日本の大学受験とも重ね合わせて、英会話の話題にしてみましょう。
More than half a million students in South Korea are taking their college entrance exams today. And in a country that prizes high academic achievement, people believe the test can set the course for their entire career.
In Seoul, younger students chanted and held up signs wishing the nervous test-takers good luck. They're sitting down for the exam at 1,200 locations across the country.
The exam is a serious affair for the whole country. Police officers give rides to students who might be late, and government offices and companies delay their workers' start times to avoid traffic jams. Even aircraft takeoffs and landings are restricted during a comprehension part of the test that requires listening to English.
センテンスごとに学ぶ
more than ...は「~を超える」で、その数字を含む「~以上」とは違います。「50万以上」と言いたい場合は、five-hundred thousand and overのように表せます。
a millionが「100万」ですから、half a millionは「50万」です。
collegeもuniversityも「大学」ですが、collegeは主にアメリカで「単科大学」を指します。総合大学の学部としての「カレッジ」を指す場合もあります。
entrance examは「入学試験」で、exam「試験」はexaminationが省略されて定着したものです。
11月15日、日本のセンター試験に当たる韓国の「大学修学能力試験」が行われ、59万人余りが受験しました。
ここでのprizeは「~を重んじる、重視する」で、目的語を取る他動詞です。
high academic achievementは「高い学業成績の達成度」で、ここでは「高学歴」と捉えることができます。
set the course for ...は「~の進路を決定する」という表現です。
careerは「職業」ですが、人生の長い時間をかけて追い求める職業というニュアンスを伴います。日本語でも「キャリア」という言葉が使われています。
chantは「繰り返し唱える」という動詞で、hold up ...は「~を掲げる」という句動詞です。
signは、受験生を激励するメッセージを書いたプラカードや横断幕のようなものを、こう表しています。
wish ... good luckは「~に幸運を祈る」という表現です。
test-takerは「受験生」のことで、exam-takerと言い換えても同じです。
受験生を激励するyounger studentsは「年下の生徒たち」ですが、ここでは「後輩」を指しています。
sit down「腰を下ろす」ことから、sit down for the examは「試験の席につく」ことを表します。
locationは「場所」ですが、ここでは「試験会場」のことです。
前置詞acrossは「いたるところで、各地で」のように、あまねく広がる状態を示します。この意味でのacrossを応用した成句には、across the board「全てにわたって、一律に、例外なく」などがあります。
seriousは「真剣な、冗談ではない」という形容詞、affairは「事柄」という名詞なので、serious affairは「一大事」とすることができます。
wholeは、センテンス2のentireと同じく、ここでは形容詞「全体の」として用いられています。wholeにはまた「分けられていない、一体となった」という意味もあり、日本語でいう「ホールケーキ」、つまり切り分けられていない丸ごとのケーキの「ホール」がこれに相当します。
受験生が会場にスムーズに行けるように社会全体が支援することが述べられています。
give a ride to ...は「~を(乗り物に)乗せてあげる」という表現です。ここでは対象となる生徒が複数なので、rideも複数形になっています。police officer「警察官」とあるので、つまりパトカーに乗せて送ることを意味しています。give a ride to ...はgive ... a rideとしても同じで、I'll give you a ride.「車で送ってあげますよ」のように使います。また、give ... a liftという表現を使うこともあります。
government officeは「官公庁」、start timeは「就業開始時間」のことです。
takeoffは「離陸」、landingは「着陸」で、2つを合わせて「離着陸」です。
comprehensionは「理解力」という意味で、a comprehension part of the test that requires listening to Englishは「そのテストの中で英語を聞かせて理解力を問う部分」、つまり英語のリスニング試験のことです。