2018年12月14日(金)
“宇宙葬”ロケット打ち上げ
'SPACE FUNERAL' LAUNCHES FROM U.S.
英語タイトルの'SPACE FUNERAL' LAUNCHES FROM U.S.は「『宇宙葬』が米国から打ち上がる」です。
遺灰を納めたカプセルを人工衛星に載せてロケットで打ち上げる「宇宙葬」がアメリカで行われました。日本人の遺灰も納められ、遺族はネットで打ち上げの様子を見守りました。
今回のニュースで学んだ表現を用いて、新しい形の葬儀について想像を膨らませ、英語で発信してみましょう。
The private sector's recent forays into space exploration have given rise to new possibilities, including out-of-this-world funerals. A rocket blasted off from the U.S. on Monday, carrying the ashes of 150 people. Thirty Japanese were among them.
It launched from California, taking a micro satellite into orbit. Onboard, 150 small cubes, each housing someone's ashes. Their loved ones watched online.
The launch was organized by U.S. start-up Elysium Space. One cube costs about 2,500 dollars. The satellite will stay in orbit for about four years before turning to ash itself as it re-enters the atmosphere.
The launch was the first by Elysium Space. Previously, another entity launched a rocket carrying people's cremated remains to space and back. Looking ahead, there are even plans to send some to the moon.
センテンスごとに学ぶ
private sectorは「民間部門、民間セクター」、forayは新しい分野への「進出」です。
explorationは「探検、探査」で、space explorationは「宇宙探検」です。ここでは、民間企業による「宇宙開発」という意味です。
give rise to ...は「~を生じさせる、~を引き起こす」という表現です。
out-of-this-worldは「この世のものとは思われない(すばらしい)」、funeralは「葬儀」です。out-of-this-world funeralは、地球外での葬儀という意味も重ねていますので、「宇宙葬」のことでもあります。
blast offは、ロケットなどが「打ち上がる、発射する」という句動詞です。名詞形は、blastoff「発射(時刻)」です。
ashは「灰」で、「遺骨、遺灰」という意味ではashesと複数形にします。
今回の宇宙葬では、日本時間の12月4日(火曜日)午前3時半過ぎに、アメリカのカリフォルニア州にある空軍基地からロケットが打ち上げられました。
launchには「(仕事や計画を)始める、(新製品を)発売する」などの意味もありますが、ここではロケットを「打ち上げる、発射する」です。
microは「極小の、微小の」、satelliteは「(人工)衛星」で、micro satelliteは「超小型衛星」です。
orbitは「軌道」で、take ... into orbitは「~を軌道に乗せる」という表現です。
cubeは、さいころのような形をした「立方体」です。
ここでのhouseは、何かを「収納する」という動詞です。
遺灰は大きさ1センチほどの四角いカプセルに納められて、超小型衛星に載せられて打ち上げられました。
lovedは「最愛の、親愛なる」という形容詞です。their loved ones「最愛の人たち」は、ここでは亡くなった人の遺族を指しています。
onlineは「オンラインで、ネットワークに接続されて」という意味です。
ご遺族は打ち上げの様子をインターネットの中継映像で見守ることができました。
organizeは「組織する、体系化する、企画する」など、何かをまとめることです。
start-upは「新興企業、新規事業」です。
今回の宇宙葬を行ったエリジウムスペースはアメリカのベンチャー企業で、希望が一定程度寄せられれば、今後も宇宙葬を実施するとしています。遺灰を納めるカプセル1つの代金は日本円でおよそ30万円だということです。
stay in orbitは「軌道にとどまる」です。
turn to ashは「灰になる」という表現です。
re-enterは「再び入る」、atmosphereは「大気(圏)」です。re-enter the atmosphereは、宇宙へと打ち上げられた飛行物体が「大気圏に再突入する」という意味です。
遺灰を載せた衛星は、地球の周りを数年回ったあと大気圏に突入して燃え尽きます。
previouslyは「これまでは、以前に」という副詞です。
entityは「実体、存在物」ですが、ここではbusiness entity「企業(体)、事業所」のことです。another entityは、今回のエリジウムスペース社とは異なる「別の企業」です。
cremateは「火葬にする」、remainsは「遺体、なきがら」で、cremated remainsは「火葬されたなきがら」です。
aheadは「前方に、これから先に」という副詞で、look aheadは「将来のことを考える、今後を見据える」という句動詞です。
evenは、強調のために用いる副詞です。