2018年12月28日(金)
“エスカレーターは歩かないで” 東京駅で呼びかけ
ESCALATOR SAFETY CAMPAIGN STARTS
英語タイトルのESCALATOR SAFETY CAMPAIGN STARTSは「エスカレーターの安全運動開始」です。
JR東日本は、エスカレーターを歩く危険な利用方法を改めてもらい、「立ち止まって乗る」利用方法を広めようと、東京駅のエスカレーターでPRを行いました。
このニュースでは、日本でのエスカレーターの利用方法には、unwritten rulesがあると説明されています。各国・地域には、ほかにどのようなunwritten rulesがあるのか、英会話の話題にしてみましょう。
You might already know this, but Japan has unwritten rules on how to ride escalators. Most people stand on one side and leave the other side open for those in a rush. But a campaign is now underway in Tokyo Station to change that idea in the name of safety.
(Railway staff)
"Do not walk on the escalator, stand in two lines."
The Tokyo office of East Japan Railway, or JR East, started the promotion on Monday at one of the capital's busiest transport hubs. About 1,500 escalator incidents were reported in Japan in 2013 and 2014.
During the campaign, workers are asking passengers to stand still on escalators. The goal is to prevent falls and make escalator use more efficient. Signs and messages on floors, walls, and handrails, instruct commuters on the new rules.
Officials hope that all passengers will embrace the new safety rules by the 2020 Tokyo Olympic and Paralympic Games.
センテンスごとに学ぶ
冒頭のyou「あなた方」はニュースの視聴者のことで、話しかけるような導入になっています。
thisは、but以下の節Japan has unwritten rules on how to ride escalatorsを指しています。
unwritten ruleは「成文化されていない規則、暗黙の規則」です。
leave A ...は「Aを~にしておく」で、leave A openは「Aをあけておく」です。openの部分には、freeやaloneなどの形容詞や、onやoffなどの副詞が入ることもあります。
those ...は「~である人々」、in a rushは「急いでいる」で、those in a rushは「急いでいる人々」です。
campaignは「(社会的)運動、キャンペーン」です。
underwayは「進行中で、始まって」です。
in the name of ...は「~のために、~の名のもとに」という表現です。
JR東日本の職員の呼びかけを英訳したものです。
ここでのlineは「(人の)列」で、in two linesは「2列で、2列に」です。
do not walk on the escalatorとstand in two linesは、書き言葉であれば間にbutなどの接続詞を入れてセンテンスの形にすることが多いですが、ここでは呼びかけなのでカンマで繋げられています。
East Japan Railway, or JR Eastの部分は、企業名を略称のJR Eastで言い換えています。orは「すなわち、つまり」です。
ここでのpromotionは「普及促進、推進」です。
ここでのbusyは「混雑している、人が多い」です。
hubには「中心、拠点」という意味があり、transport hubは「交通拠点、交通の中心地」です。
escalator incidentは「エスカレーターでの事故」です。
ここでのreportは「報告する」です。were reportedと過去形の受身形ですので、「報告された」です。
日本エレベーター協会によりますと、エスカレーターでの事故は全国で、2013年からの2年間で1,475件も起きています。
ここでのworkerは、JR東日本の「職員」を指しています。
ask A to ...は「Aに~してほしいと要請する、言う」です。
stand stillは「じっと立っている、動かずに立っている」という意味です。
ここでのgoalは、この運動の「目的」です。
escalator useは「エスカレーターの利用」という意味の名詞句です。
make A ...は「Aを~にする」で、...の部分には名詞か形容詞が入ります。ここではmake escalator use more efficientですので、「エスカレーターの利用をより効率よくする」です。
signs and messages「掲示された絵やメッセージ」は、具体的には掲示板やポスター、乗り口の床に描かれた絵、壁や手すりに書かれた「歩かないで」という文言などを指しています。
handrailは、エスカレーターや階段などの「手すり」です。
instruct A on ...は「Aに~について指示する、指導する」ですが、ここでは乗客に新しい規則を知らせていることを表しています。