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 2019年2月4日(月)

ラジオ第2 2019年2月4日(月)の放送内容

清涼飲料の年間販売量 水が初のトップに

BOTTLED WATER TOPS DRINK SALES

2019年1月17日のニュース

英語タイトルのBOTTLED WATER TOPS DRINK SALESは「ボトル水が飲料販売のトップに」です。ここでのtopは動詞としての用法で、目的語をとって「~の首位になる」という意味です。
今回は、清涼飲料の年間の販売量で、長くトップを続けてきたコーヒーを抜き、「水」が初めてトップとなったニュースを取り上げます。水やその他の飲料に関する英語表現に注意しながら、なぜ水の需要が高まったのかについて、英会話でも話題にしてみましょう。

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Thirsty consumers in Japan have gone back to basics. For the first time, a mineral water product has become the nation's best-selling non-alcoholic drink. The bottled H2O topped the decades-long leader, coffee, in 2018.
private research firm says Suntory's "Tennensui," a natural mineral water, sold over 117 million cartons last year. That's up 8.6 percent from the previous year.
The Georgia coffee brand came in second, with sales down 3.6 percent. Last year was the first time in 28 years for the product to fall from the No. 1 position.
Tap water is safe to drink in Japan, but officials at the research firm say bottled water sales have been on a steady rise. They also say a number of disasters that hit the country appear to have prompted people to stockpile water, and last summer's scorching heat is also believed to have boosted demand.

 

センテンスごとに学ぶ

センテンス 1
Thirsty consumers in Japan have gone back to basics. For the first time, a mineral water product has become the nation's best-selling non-alcoholic drink.cal
のどの渇いた日本の消費者は、基本に立ち返りました。初めてミネラルウォーター製品が、国内で最もよく売れた非アルコール飲料になりました。
解 説

今回は「水」に関する話題なので、主語をthirsty consumers「のどの渇いた消費者」としてユーモアを交えています。内容としては「清涼飲料を購入する消費者」を指しています。ほかにも、thirstyは「~を渇望している」という比喩的な意味で使われることがあります。また、ここから派生した複合形容詞には、bloodthirsty「血に飢えた、残虐な」などがあります。
go back to basicsは「基本に立ち返る、原点に戻る」という熟語です。水が飲料の基本であることを表現しています。
mineral waterは「鉱水」ですが、最近では広く「ミネラルウォーター」と呼ばれています。
best-sellingは、best「最も良い」とselling「売れている」という2つの単語が組み合わさったもので、これも複合形容詞です。多くはハイフンを入れて表記しますが、ハイフンを含まない2語で表記したり、1語で表記したりするものもあります。

センテンス 2
The bottled H2O topped the decades-long leader, coffee, in 2018.cal
このボトル水は2018年、何十年も首位だったコーヒーを抜いてトップになりました。
解 説

bottledは「ボトル入りの、びん詰めされた」という形容詞です。H2Oは水の化学式ですから、bottled H2Oは「ボトル水」のことです。
このニュースのタイトルにも出てきたtopは「~を抜いて首位になる」という他動詞です。
decades-longは「何十年にわたる」という複合形容詞です。

センテンス 3
A private research firm says Suntory's "Tennensui," a natural mineral water, sold over 117 million cartons last year. That's up 8.6 percent from the previous year.cal
民間の調査会社によると、ナチュラルミネラルウォーターであるサントリーの「天然水」は、去年1億1,700万ケースを超える数が販売されたということです。これは前年から8.6%の増加です。
解 説

ここでのprivateは「民間の」という形容詞です。
cartonは「カートン」と呼ばれる、商品が詰められた箱です。販売形態によって1箱に含まれる個数は異なるので、cartonはdozen「ダース、12個」のように一定の数を表す単位ではありません。「カートン」は、牛乳パックやたばこの10個入り箱を示す場合もあります。ここでは「ケース」と訳しています。
「~%の増加」を表すとき、教科書ではup by ...%と習うことが多いと思いますが、英語の経済ニュースなどではbyを省略して、up ...%という表現がよく見られます。「~%の減少」なら、down ...%で表せます。

センテンス 4
The Georgia coffee brand came in second, with sales down 3.6 percent. Last year was the first time in 28 years for the product to fall from the No. 1 position.cal
コーヒーの「ジョージア」は2位で、販売量は3.6%減少しました。去年は、この28年で初めてこの製品が首位から転落した年でした。
解 説

the Georgia coffee brandを忠実に訳すと「ジョージアという商標のコーヒー」ですが、このbrand「(商品の)商標」は自然な日本語では訳には出ません。
come in secondは「2位になる」です。「3位になる」ならcome in thirdで表せ、以下4位、5位と応用ができます。
the first time in ... yearsは「この~年で初めて」という決まった表現です。その内容の説明としてfor A to do ...「Aが~するのは」という表現が続きます。
コーヒーの「ジョージア」は、28年前の1990年から年間の販売量でトップの座にありました。

センテンス 5
Tap water is safe to drink in Japan, but officials at the research firm say bottled water sales have been on a steady rise.cal
日本では水道水を安全に飲めますが、調査会社によると、ボトル水の販売量は着実に伸びてきているということです。
解 説

ここまでもmineral water「ミネラルウォーター」や、bottled water「ボトル水」など「水」に関する英語表現を見てきましたが、本文ではtap water「蛇口の水」、つまり「水道水」です。
形容詞steadyは「着実な」で、on a steady riseは「着実に伸びている」という意味です。

センテンス 6
They also say a number of disasters that hit the country appear to have prompted people to stockpile water, and last summer's scorching heat is also believed to have boosted demand.cal
調査会社によるとまた、国内で発生した多くの災害が人々に水を備蓄するよう駆り立てたようだということです。去年の夏の焼けるような暑さも、需要を押し上げたと考えられるということです。
解 説

theyはセンテンス5に出てきたofficials at the research firmのことで、内容としてはその調査会社を指しています。
a number of ...は「多くの~」という決まった言い方で、manyと同じです。the number of ...「~の数」と混同しないようにしましょう。
appear to have prompted「駆り立てたようだ」や、is believed to have boosted「押し上げたと考えられる」に見られるhaveの用法は、主たる動詞の時制より前の時制を表現したいときに使うもので、時制の差を示す目印と考えてください。継続・完了・経験などを表すhaveではありません。