2019年3月8日(金)
はやぶさ2 小惑星への着陸に成功
JAXA: HAYABUSA2 LANDS ON ASTEROID
英語タイトルのJAXA: HAYABUSA2 LANDS ON ASTEROIDは「はやぶさ2が小惑星に着陸とJAXA」です。JAXAは「宇宙航空研究開発機構」のことです。英文ニュースの見出しでは、:(コロン)は発言者の発言内容を表します。
4年あまり前に打ち上げられた日本の探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」への着陸に成功したと、JAXAが発表しました。
「はやぶさ2」には、どのような任務が与えられているでしょうか。また、地球へはいつ戻ってくるでしょうか。このような点に注目しながら、今回のニュースを学びましょう。
After years of planning, Japan's space agency is celebrating the Hayabusa2 probe's successful landing on an asteroid. Its mission is to collect samples to better understand the origins of life.
(Takashi Kubota / JAXA)
"We confirmed Hayabusa2 was functioning normally and that the touchdown sequence was completed without any problems."
The Hayabusa2 then fired a bullet into the surface with hopes of catching the fragments. The operation required only a few seconds, and the spacecraft is said to have lifted off shortly after.
Hayabusa2 was launched in 2014 and traveled about 300 million kilometers, arriving above the asteroid last June. The asteroid was named Ryugu after an undersea world in a Japanese fairy tale. Scientists think Ryugu's rocks contain water and organic matter from when the solar system began, more than four and a half billion years ago.
Hayabusa2 could conduct two more landings before its scheduled return to Earth around the end of next year.
センテンスごとに学ぶ
このニュースでのJapan's space agency「日本の宇宙機関」は、JAXA(Japan Aerospace Exploration Agency)「宇宙航空研究開発機構」のことです。
ここでのprobeは「探査機」で、Hayabusa2「はやぶさ2」はその名称です。
successfulは「成功した」で、successful landingは「成功した着陸」です。
asteroidは「小惑星」です。
冒頭のitsは、センテンス1に出てきたthe Hayabusa2 probe「探査機のはやぶさ2」を指しています。
ここでのcollectは「採取する」で、sampleは「標本、サンプル」です。
ここでのbetterは副詞で、「より良く、いっそう良く」です。
JAXAの研究総主幹、久保田孝さんの言葉を英訳したものです。
ここでのtouchdownは、探査機や飛行機などの「着陸、着地」です。
sequenceには「一連の出来事」などの意味があり、ここでは着陸に関わる「一連の動作」です。
ここでのfireは「発射する」で、fire a bullet into ...は「~に弾丸を撃ち込む」です。
surfaceは「地表」で、ここでは小惑星リュウグウの地表です。
with hopes of ...は「~を目的として、~を期待して」という意味です。
ここでのrequireは「必要とする」で、作業にかかった時間を示しています。
be said to ...は「〜と言われている、〜という話である」という、伝聞の表現です。
lift offは「離陸する」です。
shortly afterは「その後間もなく、その後すぐに」です。
ここでのlaunchは「打ち上げる」で、ここではwas launched「打ち上げられた」と過去形の受身形で使われています。
travelには「旅行する」などの意味もありますが、ここでは探査機が「移動する、進む」という意味です。
millionは「100万」ですので、300 millionは「3億」です。
arriving以下は付帯状況を表す分詞構文で、arrivingをand arrivedと言い換えることもできます。
ここでのafterは「ちなんで」という意味です。be named after ...は「~にちなんで名付けられる、~の名前をとって名付けられる」です。
underseaは「海底の、海中の」です。
小惑星のリュウグウは、「浦島太郎」の説話に登場する竜宮城にちなんで名付けられました。
organic matterは「有機物」です。
the solar systemは「太陽系」です。
a half billionは10億の半分、つまり「5億」で、four and a half billionは「45億」です。
このセンテンスのcouldは「〜するかもしれない」で、未来に関する見込みを表しています。「はやぶさ2」は今後、あと1度か2度行われる予定の着陸に備えることになっています。
itsは、Hayabusa2「はやぶさ2」を指しています。
ここでのscheduledは「予定されている」という形容詞で、scheduled returnは「予定されている帰還」です。