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 2019年3月11日(月)

ラジオ第2 2019年3月11日(月)の放送内容

ARの軍事利用に従業員が抗議

EMPLOYEES SLAM MILITARY DEAL

2019年2月25日のニュース

英語タイトルのslamは「非難する」、dealは「契約」で、EMPLOYEES SLAM MILITARY DEALは「従業員が軍事契約を非難」です。
アメリカの大手IT企業がビデオゲームなどに使われるゴーグル型の端末をアメリカ軍に納める契約を結びましたが、従業員の間からは反発の声があがりました。
最新テクノロジーの軍事利用についてのニュースの英語を学習し、会話でも話題として取り上げてみましょう。

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Employees at Microsoft have come out in protest against a contract the company signed with the U.S. military.
The 480-million-dollar deal would supply the U.S. military with augmented-reality headsets for training. The goggles allow users to view their surroundings with overlaid computer graphics images.
But on Friday, more than 50 employees sent a letter of protest to CEO Satya Nadella, saying that they "refuse to create technology for warfare and oppression."
This comes after an employee protest last year led Google to decline to renew a contract with the U.S. Defense Department. The deal would have seen the development of unmanned weapons using AI.

 

センテンスごとに学ぶ

センテンス 1
Employees at Microsoft have come out in protest against a contract the company signed with the U.S. military.cal
マイクロソフトの従業員は、マイクロソフトが署名したアメリカ軍との契約に対して、抗議の態度を表明しました。
解 説

come outにはいろいろな意味がありますが、ここでは「明らかにする、態度を表明する」です。
in protest against ...は「~に対して抗議して」という意味です。抗議するという場合の「~に対して」は、againstです。
a contract the company signed with…の部分は、a contract (which) the company signed with ...のように考えます。「会社が~と提携した契約」ということです。ここでのthe company「会社」は、マイクロソフトのことです。

センテンス 2
The 480-million-dollar deal would supply the U.S. military with augmented-reality headsets for training.cal
この4億8,000万ドルの契約では、アメリカ軍に訓練用のAR=拡張現実のヘッドセットを供給することになります。
解 説

480-million-dollar「4億8,000万ドル」は、日本円でおよそ500億円です。
supply A with Bは「AにBを供給する」という意味です。
augmented realityは「拡張現実」で、ARと略されます。VRvirtual reality)「仮想現実」が、現実世界の情報を遮断して仮想世界だけを描く技術であるのに対し、AR「拡張現実」は、現実の風景にコンピューターによる映像を重ね合わせる技術のことです。なお、ここでは次に続いているheadsets「ヘッドセット」を修飾して形容詞的に使っているので、augmented-realityとハイフンが入っています。

センテンス 3
The goggles allow users to view their surroundings with overlaid computer graphics images.cal
このゴーグルを使用すると、自分の周囲がCG映像をかぶせた形で見えます。
解 説

このARの技術は、ゴーグル型の端末を装着するような、いわゆるウェアラブル・デバイスを使ったものです。gogglesは「ゴーグル」で、glasses「めがね」と同じく、複数扱いとなります。このゴーグルは、前のセンテンスのheadsetsを言い換えたものです。
allow A to Bは「AにBすることを可能にする、AにBできるようにする」という意味です。
surroundingsは「周囲」です。このニュースでは、つまり現実の風景です。
一方、overlaid computer graphics imagesは「重ねたCG映像」で、これは仮想のものです。
このゴーグル型の端末は、AR=拡張現実と呼ばれる技術を使い、現実の風景の上にコンピューターのCG映像を映し出します。

センテンス 4
But on Friday, more than 50 employees sent a letter of protest to CEO Satya Nadella, saying that they "refuse to create technology for warfare and oppression."cal
しかし、金曜日に50人以上の従業員が、サティア・ナデラCEOに「戦争行為や弾圧のために使う技術を生み出すことを拒否する」と述べた書簡を送りました。
解 説

a letter of protestは「抗議の書簡」です。
refuse to ...は「~することを拒む」です。
create technology for ...は「~のための技術を生み出す」です。
warfareは「戦争行為」、oppressionは「弾圧」です。

センテンス 5
This comes after an employee protest last year led Google to decline to renew a contract with the U.S. Defense Department.cal
これは去年、従業員の抗議によって、グーグルがアメリカ国防総省との契約の更新を断ったことに続くものです。
解 説

leadは、lead-led-ledと変化します。lead A to Bは「AにBさせる」という意味で、lead Google to decline to renewは「グーグルに更新しないようにさせる」です。
the U.S. Defense Departmentは「アメリカ国防総省」のことです。正式名称はDepartment of Defenseです。DoDやDDという略称もよく使われます。

センテンス 6
The deal would have seen the development of unmanned weapons using AI.cal
この契約は、AI=人工知能を使った無人の武器開発を行うというものでした。
解 説

ここでのthe deal「その契約」は、グーグルがアメリカ国防総省と更新していた場合の契約です。
would have+過去分詞は、「(もしそうであったなら)~だったであろう」というニュアンスを含みます。ここでは、契約が実際には結ばれなかったことを示しています。
developmentは「開発」です。
unmanned weaponは「無人の武器」です。
AIは、artificial intelligence「人工知能」のことです。