2019年3月19日(火)
エチオピア機墜落 同型機の運航停止相次ぐ
BOEING 737 MAX 8 UNDER SCRUTINY
英語タイトルのscrutinyは「綿密に調べること」で、BOEING 737 MAX 8 UNDER SCRUTINYは「ボーイング737MAX8、精査中」です。
エチオピア航空の事故で墜落した機体と同型機の「ボーイング737MAX8」について、エチオピアをはじめ中国やインドネシア、EU各国など、多数の国や地域の航空会社が運航の一時停止を決めるなど、影響が広がっています。
今回のニュースを通して、飛行機の安全性に関する英語表現を覚えましょう。
A number of global airlines are grounding their fleets of Boeing's 737 Max 8 passenger jets. That's after Sunday's crash in Ethiopia killed 157 people. It was the second fatal accident involving the same model of plane in the last five months. The 737 is the best-selling jet in history and the most fuel-efficient version is the Max 8.
Ethiopian Airlines has grounded all its 737 Max 8s until further notice as a safety precaution. China's Civil Aviation Administration has ordered airlines there to do the same. Airlines in Indonesia, South Africa, Argentina, Singapore and elsewhere have followed suit.
Safety experts are cautioning against comparing Sunday's accident with the crash of a Max 8 in Indonesia last October that left 189 people dead.
センテンスごとに学ぶ
a number of ...は「いくつかの~」という表現です。
ここでのgroundは、飛行機を「地上にとどめる、飛行禁止にする、(一時的に)運航停止する」という動詞です。
fleetは「艦隊」など乗り物の集まりで、ここでは航空会社が保有する航空機のことです。
passengerは「乗客、旅客」で、passenger jetは「ジェット旅客機」です。
ボーイング737MAX8は、おととし運航が始まった座席数200席程度の中型の旅客機で、燃費が良いことなどから世界各国の航空会社が導入しています。
冒頭のthatは、前のセンテンスで述べた内容を指しています。
crashは「衝突、破壊、墜落」です。
fatalは「致命的な」で、fatal accidentは「死亡事故」です。
the same model of plane「同型の飛行機」は、ボーイング737MAX8を指しています。
3月10日(日曜日)に、エチオピアの首都アディスアベバから隣国ケニアに向かっていたエチオピア航空の旅客機が、離陸直後に墜落し、乗客乗員合わせて157人全員が死亡しました。また去年10月には、インドネシアでもLCC(格安航空会社)のライオン・エアが運航する同型機が墜落し、乗客乗員189人が死亡しています。
fuelは「燃料」、efficientは「効率的な」で、fuel-efficient ...は「燃費の良い~、低燃費の~」という形容詞です。
ここでのversion「型」は、ボーイング737の異なるタイプを指しています。
EthiopianはEthiopia「エチオピア」から派生した単語で、形容詞としては「エチオピア(人、語)の」、名詞としては「エチオピア人、エチオピア語」です。
ここでのnoticeは「通知」という名詞です。
precautionは「予防措置」です。
China's Civil Aviation Administrationは「中国民用航空局」という中国の航空当局です。
do the same「同じことをする」は、前のセンテンスで述べていたエチオピア航空が取った措置を指しています。
follow suitは、カードゲームなどで「前に出たカードと同じ柄を出す」ことですが、ここでは比喩的に「先例にならう、後に続く」という意味です。
中国の航空当局はアメリカの航空当局やボーイング社と連絡を取り、運航の安全を保証する有効な措置が確認されたあと、運航の再開を通知するとしています。中国政府によりますと、中国本土の航空各社は、同型機を合わせて100機近く保有しているということです。
caution against ...は「~を控えるように警告する」という意味です。
compare A with Bは「AをBと比較する」という表現です。