2019年4月15日(月)
食品の値上げ相次ぐ
FOOD PRICES RISE IN FISCAL 2019
英語タイトルのFOOD PRICES RISE IN FISCAL 2019は「食品価格が2019年度に上昇」です。food pricesは「食品価格」、riseは「上昇する」です。fiscal 2019は「会計年度2019年」、つまり2019年4月からの年度を指します。
新しい年度が始まった4月1日、各社が暮らしに身近な食品を相次いで値上げしました。消費者の節約志向が根強い中、スーパーなどが実際の小売価格にどの程度値上げを転嫁するのかが焦点になります。
さまざまな「値上げ」に関する表現に注意して、このニュースで英語を学びましょう。
Many food makers started raising prices from April 1st, citing higher labor and distribution costs.
Dairy companies such as Meiji and Morinaga have increased milk and yogurt prices by one to eight percent. Prices of ramen and fried noodles are going up by three to nine percent.
Ajinomoto is raising the prices of soup-stock products by five to 11 percent. Beverage makers such as Coca Cola Bottlers Japan and Suntory are also upping prices.
As yet it's unclear how the wholesale price hikes will reflect in retail products.
Consumers are concerned about rising food prices.
(Consumer)
"Maybe price increases can't be helped, but it means we need to cut spending on food."
センテンスごとに学ぶ
raiseには「上げる」という意味がありますが、ここでは「価格を上げる」という意味で使われています。raising pricesは「価格を上げる、値上げする」です。
citeは「引き合いに出す」です。この動詞は「引用する」という意味が一般的に知られていますが、「自分の意見を立証するために人の言葉や文章を引いて用いる、~を根拠にして、~を理由にして」という意味も持ちます。
higher labor and distribution costsは、labor costsとdistribution costsが合わさっています。labor costは「人件費、労働費」、distribution costは「物流費」です。
センテンス1ではraiseが使われていましたが、ここではincreased ... prices「~の価格を上げる」で「値上げする」を表しています。increaseも、価格を上げるというときによく使われる単語です。
byには多くの意味がありますが、ここでは差分を表し、by Xのように数詞とともに使われます。例えば、I missed the bus by three minutes.「3分のところでバスに乗り遅れた」や、My brother is older than me by three years.「私の兄は私より3歳年上です」のように言うことができます。
ramen「ラーメン」は国際的にも認知度が高まっていて、多くの辞書でChinese noodlesではなく、Japanese noodlesとして定義されています。
fried noodlesは「焼きそば」です。friedは、フライドチキンや魚のフライなど「油で揚げた」という印象がありますが、「油で炒めた」という意味もあります。
soup stockは「スープの素」です。stockには「スープ種、(肉・魚骨などの)煮出し汁」という意味があります。
beverageは「飲み物」で、コーヒー、紅茶などの熱い飲み物、ジュースなどのソフトドリンクに加え、アルコール飲料も含みます。レストランのメニューでも、beverageという単語がよく使われています。
ここでのupは「~を上げる」という動詞です。up pricesは「価格を上げる」です。
wholesaleは「卸売りの」です。対義語としては、retail「小売りの」がよく使われます。
ここでのhikeは価格の「引き上げ」という名詞で、price hikesは「価格の値上げ」です。
be concerned about ...は「心配をしていて、~に関心がある」という意味です。
ここでのrisingは「高騰する」という形容詞で、rising ... pricesは「高騰する~の価格」です。
消費者の声を英訳したものです。
price increaseは「値上がり」です。
it can't be helpedは「それはしかたがない、どうしようもない」という意味です。ほかの言い方をするなら、I cannot help it.「私はそれをどうすることもできない」を使うこともできます。
ここでのcutは「切り詰める、節約する」です。
spendingは「出費」です。
センテンス5で卸値の高騰が小売商品の値上がりに反映するか分からないとありましたが、それはこの消費者の声にあるように、消費者が食品の値上がりを受けて節約をすることがメーカーの売り上げに影響しかねないからです。