2019年4月23日(火)
ノートルダム大聖堂で火災
DONATIONS POURING IN FOR RECONSTRUCTION
英語タイトルのpour inは「続々と集まる、次々と舞い込む」という意味で、DONATIONS POURING IN FOR RECONSTRUCTIONは「再建のための寄付金が続々と集まる」です。
フランス・パリで起きたノートルダム大聖堂の火災に関する話題です。ニュースの時点で、いくらぐらいの寄付金が集まったでしょうか。甚大な被害の中、無事に見つかったものは何だったでしょうか。ニュースの本文に出てくるrebuild、blaze、gutなどの英単語に注目して、このニュースを英語で学びましょう。
Donations to rebuild the Notre-Dame cathedral have begun pouring in. France called on people around the world to help, after fire tore through the iconic building, and nearly 800 million dollars have already reportedly been raised.
Monday's blaze gutted the UNESCO World Heritage site in central Paris. Two thirds of its roof was damaged and the 90-meter spire fell.
But one historic part of the structure appears to have been saved. The rooster, which had been on top of the spire, was found in the rubble. The president of a French building industry association tweeted the news. The statue is an important symbol, as Christian relics are hidden inside. It is not known yet if they were destroyed.
French officials say most of Notre-Dame's treasures are stored in the Paris city hall, about 300 meters from the cathedral. And officials say large paintings inside the church will be temporarily moved to the Louvre Museum.
センテンスごとに学ぶ
donationは「寄付金」です。contributionとしても同義です。
Notre-Dame cathedralは、パリにある「ノートルダム大聖堂」の英語名称です。notre dameはフランス語で「私たちの貴婦人」という意味で、「聖母マリア」を表しています。
pour inは、タイトルにも出てきます。「続々と入る」という句動詞で、ここでは寄付金が集まる様子を表しています。
call onは「呼びかける」という句動詞です。
tear through ...のtearは「引き裂く、猛烈な勢いで動く」ということで、tear-tore-tornと活用します。ここでは炎が猛烈な勢いで広がった様子を表しています。
iconicは「象徴的な」という意味です。the iconic buildingは「パリを象徴する建造物」で、ノートルダム大聖堂を指しています。
ここでのraiseは、資金などを「集める」という意味です。
blazeは「(大規模な)火災」で、日常的には主にfireと言いますが、ニュースではblazeも使われます。
ここでのgutは、火事などが建物などの「(内部を)破壊する」という意味です。
UNESCOはUnited Nations Educational, Scientific and Cultural Organization「国際連合教育科学文化機関」の省略で、World Heritage siteは「世界遺産」です。ノートルダム大聖堂は、周辺の文化遺産とともに1991年にユネスコの世界遺産に登録されました。
damageは「被害を与える」です。本文では受け身なので「被害を受ける」です。
spireは「せん塔」のことです。
structureは「構造物」ですが、ここでは「せん塔」を指しています。
roosterは「おんどり」です。今回、がれきの中からおんどりの姿をした銅像が発見されました。
rubbleは「がれき」です。
industry associationは「業界団体」です。
tweetはツイッターに投稿することですが、ここでは「ツイッターで明らかにする」として使っています。
statueは「銅像」です。
relicは「遺物」、Christian relicは「キリスト教の聖遺物」です。
destroyは「破壊する」です。
treasureは「文化財、宝物」です。
ここでのstoreは「保管する」という動詞です。
city hallは「市役所」です。
ノートルダム大聖堂にはキリスト教の歴史にまつわる貴重な文化財や美術品が数多く所蔵されていましたが、その大半は消火活動のさなかに消防士やパリ市の職員によって運び出され、難を逃れました。運び出された品々はパリ市役所に保管されています。保管された品々の中には、イエス・キリストがゴルゴタの丘で十字架にかけられたときにかぶせられたと伝えられる「茨の冠」や、13世紀にこの冠をパリに持ち込んだフランスの国王ルイ9世が着ていたとされる衣服などが含まれているとのことです。
temporarilyは「一時的に」という意味です。
このニュースのあとの19日、ノートルダム大聖堂では、中に残されていた15点の絵画が運び出されました。17世紀などに描かれた絵画は、大きいものでは縦4メートル、横3メートルほどあり、すぐに持ち出すことができず、損傷が心配されていました。