2019年3月22日(金)
米女子サッカー代表 連盟を提訴
WOMEN SOCCER PLAYERS SUE OVER PAY
英語タイトルのWOMEN SOCCER PLAYERS SUE OVER PAYは「女子サッカー選手たちが報酬に関し訴える」です。
サッカー女子の前回ワールドカップで優勝したアメリカ代表の選手たちが、男子の代表選手よりも報酬が低いことは差別にあたるとして、アメリカサッカー連盟に待遇の改善を求める訴えを起こしました。
今回のニュースを学び、スポーツやほかの分野の性別による差別にまつわる問題について、英会話の際に話題にしてみましょう。
And in another protest to coincide with International Women's Day, members of the U.S. women's soccer team sued their national soccer federation for gender discrimination. They say they're not treated or paid the same as their male counterparts.
The 28 squad members filed the lawsuit in a district court in Los Angeles. The players say they've outperformed the men's team, but still get less pay and worse conditions.
Co-captain Alex Morgan says the team members feel a responsibility to fight for gender equality in sports. She says all players deserve to be paid equally, regardless of gender.
The women's team has won four Olympic gold medals and three World Cups, including the most recent. It currently tops the world rankings. The men's national team failed to qualify for last year's World Cup finals. The women will defend their title in June at the World Cup finals in France.
センテンスごとに学ぶ
このニュースの前に、内戦が続くシリアで多くの女性たちがアサド政権に不当に拘束され拷問を受けているとして抗議する集会が「国際女性デー」に合わせて行われたというニュースを扱っていたので、And in another protest ...「さて、別の抗議として~」と始まっています。
International Women's Dayは、国連が定める3月8日の「国際女性デー」です。
coincideには「同時に起こる」という意味があり、ここでのcoincide with ...は「~に合わせた」です。
sue A for Bは「B(の理由)でA(人・組織など)を訴える」です。
theirは「サッカー女子のアメリカ代表チームの選手たち」を指しているので、their national soccer federationは「アメリカサッカー連盟」です。
theyとtheirは「サッカー女子のアメリカ代表選手」を指しています。
counterpartは「(異なったグループや状況にいる)同地位の人、対応する人」という意味で、their male counterpartsは「サッカー男子のアメリカ代表選手」を指しています。
be treatedは「待遇を受ける、扱われる」、be paidは「報酬を受ける、報酬が支払われる」で、they're not treated or paidなので「待遇も報酬も受けていない」です。
the same as ...は「~と同様な、~と同じ」です。
squadには「(スポーツの)チーム」という意味があり、ここでは「サッカー女子のアメリカ代表チーム」を指しています。
ここでのfileは「(訴状などを)提出する」という動詞で、file a lawsuitは「訴訟を起こす」です。今回の訴えを起こしたことはセンテンス1ですでに説明されているので、ここでは定冠詞が使われ、the lawsuit「その訴訟」となっています。
district courtは「地方裁判所」です。
outperformは「~に優る、~を上回る、~をしのぐ」という意味です。
一般的には、payは「賃金、給料」という意味で使われます。一方、似た単語であるpaymentは「支払い」という意味で使われます。
ここでのconditionsは「環境」で、試合を行う芝の質などのことを述べています。
get less pay and worse conditionsは「より低い報酬とより悪い環境を得る」で、女子選手と男子選手の境遇を比較しています。
co-captainは「共同キャプテン」といった意味で、複数いるキャプテンのうちの1人であることを表しています。
feel a responsibilityは「責任を感じる」です。
fight for ...は「~のために戦う、奮闘する」です。
文頭のsheは、センテンス5に出てきたAlex Morganを指しています。
deserve to be ...は「~されて当然である、~されるに値する」という意味です。deserve to be paidは「報酬を受けて当然である、報酬を与えられて当然である」です。
regardless of ...は「~にかかわらず、~に関係なく」です。
win a gold medalは「金メダルを獲得する」で、win a World Cupは「ワールドカップで優勝する」です。
the most recent (World Cup)「最近の(ワールドカップ)」とは、2015年にカナダで開催された「前回大会」のことです。
ここでのtopは、動詞で「1位になる、トップになる、首位に立つ」という意味です。
fail to ...は「~できない、~し損なう」です。toの後には動詞の原形が入ります。
ここでのqualify for ...は「~への出場権を得る」です。
finalには「決勝戦」という意味もありますが、ここでは複数形のfinalsで、予選を勝ち進んだチームが出場する「本大会」のことです。男子のアメリカ代表チームは予選で敗退し、2018年のワールドカップ本大会に出場することができませんでした。