4LIFE

英会話・資産運用・疑問に思った事をなんでもφ( . . )memo

 2019年5月23日(木)

ラジオ第2 2019年5月23日(木)の放送内容

渋谷区 駅周辺での飲酒禁止条例制定へ

SHIBUYA TO BAN PUBLIC DRINKING DURING MAJOR EVENTS

2019年5月13日のニュース

英語タイトルのSHIBUYA TO BAN PUBLIC DRINKING DURING MAJOR EVENTSは「渋谷、主要行事中の公共の場での飲酒禁止へ」です。
去年のハロウィーンでの騒動を受けて、渋谷区が主要行事の期間中に公共の場で飲酒を禁止することを盛り込んだ条例の制定に向けて動き出しました。
今回のニュースでは、「群衆によるはめを外した騒動」が英語でどのように表現されているか、その対策として「取り締まる」「禁止する」「抑制する」がどう伝えられているかに注意を向けましょう。 

f:id:ConyzLife:20200427200340p:plain

A Tokyo district known for drawing large crowds is looking to crack down on partygoers. Shibuya Ward says it will ban drinking in public during some popular events.
The move comes after drunken revelers flipped over a truck last HalloweenA handful of people were arrested, and the incident caused an uproar.
The ward set up a panel to look at what it could do to curb rowdy behavior. Officials decided to set up a law banning drinking in streets and in parks near Shibuya Station at certain times of the year, and that includes Halloween and New Year's Eve.
The move is prompting mixed reactions.

(Citizen)
"If we have a rule, I think the city will be safer, and it will make it easier, especially for women, to visit."

"I think Shibuya should keep its freewheeling style and remain the way it is."

In recent years, thousands of young people have crowded the popular shopping area during big events.

センテンスごとに学ぶ

センテンス 1
A Tokyo district known for drawing large crowds is looking to crack down on partygoers. Shibuya Ward says it will ban drinking in public during some popular events.cal
大群衆を引き寄せることで知られている東京のある地区が、どんちゃん騒ぎ好きの人たちを取り締まろうとしています。渋谷区はいくつかの人気行事の間、公共の場での飲酒を禁止する考えを示しました。
解 説

districtは「地区」です。「行政・司法などの目的で区分けされた地域」(例えばschool district「学区」)、「都市のほかの部分と異なる特徴を持った地域」(例えばfinancial district「金融街」)という意味で使われることがあります。
crack down on ...は「~を取り締まる」です。onのあとは、本文のように人や行為が入ります。
partygoer(party-goerとも表記)はもともと「パーティーの会場にいる人」という意味ですが、そこから「パーティーによく行く人、パーティー好き」としても使われます。goerが付く単語にはほかにも、moviegoer(またはmovie-goer/cinemagoer)「映画によく行く人、映画ファン」、theatergoer(theater-goer)「芝居によく行く人、観劇好き」、concertgoer(concert-goer)「コンサートによく行く人」などがあります。
wardは、1つの都市の中の行政区を指します。日本の都市の「区」も、よくwardと英訳されます。

センテンス 2
The move comes after drunken revelers flipped over a truck last Halloween.cal
この動きは、去年のハロウィーンで酒を飲んで騒いだ人たちがトラックをひっくり返すという出来事があったのを受けて、導入されることになりました。
解 説

moveは、何らかの目的達成に向けて起こす「行動」、進展や達成を意図した「動き」に使います。ここでは「公共の場での飲酒を禁止すること」を指しています。make a moveと言えば「行動をとる、手を打つ、措置を講じる」です。
ここでのafterは、時間的前後関係を表すだけでなく、「~の結果、~のため」という意味を含んでおり、after以下は方策が導入される理由であることも示しています。
句動詞revel in ...は「~を大いに楽しむ、~にふける」ですが、revelerはそのようにする人です。

センテンス 3
A handful of people were arrested, and the incident caused an uproar.cal
数人が逮捕され、事件は世間を騒がせました。
解 説

a handful of ...は「一握りの~、少数の~」です。
uproarは「激しい抗議、怒りの声」で、cause an uproarは大勢の人の怒りや反発を買うことです。

センテンス 4
The ward set up a panel to look at what it could do to curb rowdy behavior.cal
区は、乱暴な振る舞いを抑え込むためにできることを探るための検討会を発足させました。
解 説

the ward「その区」は「渋谷区」を指しています。
set upは「立ち上げる、設置する」です。
ここでのlook atは「考える、検討する、研究する」という意味です。
curbは「抑制する、歯止めをかける、制限する」です。

センテンス 5
Officials decided to set up a law banning drinking in streets and in parks near Shibuya Station at certain times of the year, and that includes Halloween and New Year's Eve.cal
渋谷区は、1年のある時期に限って、渋谷駅近くの路上や公園での飲酒を禁止する条例の制定を決めました。禁止時期には、ハロウィーンと大みそかが含まれます。
解 説

banは「禁止する」です。目的語には、本文のように動名詞(banning)、または名詞が入ります。
センテンス2のdrinking in publicをもう少し詳しく伝えているのが、このdrinking in streets and in parks near Shibuya Stationです。
New Year's Eve「大みそか」とありますが、念頭にあるのは大勢の若者が集まる年越しのカウントダウンです。

センテンス 6
The move is prompting mixed reactions.cal
この方策には、賛否さまざまな声が上がっています。
解 説

promptは「刺激する、促す、引き起こす」です。
mixed reactionsは「賛否さまざまな反応」です。形容詞mixedは「入り交じった」ですが、本文のmixed reactionsのようによく使われるフレーズがいくつかあります。mixed blessingなら「良くもあり、悪くもありの物事」、mixed successなら「部分的には成功、部分的には失敗」、mixed feelingsなら「複雑な心境」、mixed messageなら「矛盾を含んでいて聞き手を混乱させるメッセージ」です。

センテンス 7
"If we have a rule, I think the city will be safer, and it will make it easier, especially for women, to visit."cal
「規則ができれば、町はもっと安全になって、女性も訪れやすくなると思います」
解 説

渋谷を訪れていた若者の言葉を英訳したものです。
it will make it easierの1つ目のitは、the rule「規則」を指しています。2つ目のitは、(for women) to visit「女性が訪れること」を指します。文法用語で言えば2つ目は形式目的語です。その意味上の目的語が(for women) to visitです。

センテンス 8
"I think Shibuya should keep its freewheeling style and remain the way it is."cal
「渋谷はその自由気ままな流儀を維持して、今の渋谷のままであり続けるべきだと思います」
解 説

渋谷を訪れていた若者の言葉を英訳したものです。
freewheelingは「自由気ままな、自由奔放な」です。
本文のようにremainのあとに名詞や形容詞を続けると「~の状態のままである」という意味になります。例えば、The community remains isolated.「その地域社会は孤立したままだ」、The two remained friends.「2人は友だちであり続けた」のように使います。
itは、Shibuyaを指しています。the way it isは「今あるがままの渋谷」です。

センテンス 9
In recent years, thousands of young people have crowded the popular shopping area during big events.cal
近年、大きな行事の間、人気の商店街に何千人もの若者が押し寄せるようになりました。
解 説

thousands of ...は「何千もの~」です。「2千」「5千」「数千」など数詞に続けるときは、thousandにsを付けずにtwo thousand、five thousand、several thousandのようにしますが、「何千もの」と言うときだけはthousands of ...のようにsを付けます。hundred、million、billionの場合も同様です。
センテンス1に「群衆」という意味の名詞で出てきたcrowdが、ここでは動詞で使われています。「(大勢の人々が)~に押し寄せる」という意味です。
areaは、明確な境界線を持たない広域を指すこともありますが(例えばrural area「農村部」)、ここでのように町の一部(shopping area「商店街」)や敷地・建物の中の特定の用途のための区画(例えばnon-smoking area「禁煙区域」)を指して使うときもあります。