2019年6月5日(水)
東京医大 今年の男女合格率はほぼ同じ
NO GENDER BIAS IN TOKYO MEDICAL UNIV.'S PASS RATE
英語タイトルのNO GENDER BIAS IN TOKYO MEDICAL UNIV.'S PASS RATEは「東京医科大の合格率に性差別無し」です。gender biasは「性差別」で、前にnoが付いているので「性差別無し」となります。pass rateは「合格率」です。
2018年、東京医科大学が医学部医学科の一般入試で、女子の受験者の点数に係数を掛けて一律に減点し、合格者の数を長年にわたり抑えていたことが明らかになりましたが、今年の入試では男女の合格率がほぼ同じになったということで、差別を見直したことが影響したとみられます。
ニュースの本文には、不正や悪習などを表現する単語が多く使われています。時事を話題にする際に役立つ単語を覚えて使えるようにしましょう。
Tokyo Medical University says 16.9 percent of men passed the notoriously tough entrance exam, while 16.7 percent of women did the same.
Last year, it came to light that the medical school had been skewing results for years in favor of men. A school official admitted one of the reasons was the university feared having more female doctors. That's because it believed it could make the labor shortage in hospitals worse, as they might eventually take maternity leave.
The university said along with putting an end to the score manipulation, it increased the number of essay reviewers and interviewers to enhance the impartiality of the admission process.
センテンスごとに学ぶ
この文の主語は長く、A university in Tokyo at the center of an exam-rigging scandal favoring men over womenですが、次に来る文で言及されている東京医科大学を指しています。
at the center of ...は「~の渦中にある」です。
riggingには「不正操作」という意味があり、exam-riggingは「不正入試」です。
favor A over Bは「AをBよりもひいきする、AをBよりも有利に扱う」です。
success rateは「成功率」ですが、ここではつまり「合格率」です。
even「五分五分」だったのは、男女の合格率を指しています。
notoriouslyは「悪名高く」で、良くないことでよく知られているときに使われる表現です。ここでのnotoriouslyは、あまりにも難易度の高い試験ということで否定的なニュアンスのあることを表しています。逆に良いことで知られている場合なら、famouslyで表せます。
entrance examは「入学試験」です。口語でよく使われるexamは、examinationの略語です。
did the sameは同じ文の前の部分を受け、passed the notoriously tough entrance examを意味しています。
come to lightは「(秘密などが)明るみに出る」という表現です。
the medical schoolは、ここでは Tokyo Medical University(東京医科大学)を指しています。
skewには「(事実を)曲げる」という意味があり、ここでのskew resultsは「試験の結果を曲げる」、つまり「不正入試」です。
for yearsは「何年にもわたって」です。forは期間や距離を表す前に使うと「~の間、~にわたって」を表します。for daysなら「何日もの間」、for hoursなら「何時間もの間」です。
one of the reasons「その理由の1つ」とは、不正入試を行った理由の1つを指しています。
that's because ...は「それは~という理由です」で、前の文に書かれていることを説明するときによく使われます。
it believed it could make ...の初めのitはthe university「(東京医科)大学」、2つ目のitは前文のhaving more female doctorsを指しています。
labor shortageは「労働力不足」です。
maternity leaveは「産休」です。ここでのleaveは、ある理由から仕事場より休みを取る「休暇期間」です。paid leaveなら「有給休暇」、unpaid leaveなら「無給休暇」、annual leaveなら「年次休暇」、sick leaveなら「病欠休暇」です。
along with ...は「~に加えて」です。
put an end to ...は「~を終わらせる、~に終止符を打つ」という表現です。
the score manipulationは入学試験の結果を改ざんする、つまり「不正入試」です。
admissionは「(場所・団体などに)入る権利、資格」ですので、admission processは「入学審査の過程」です。
ここでのinterviewersは「面接の試験官」を指しています。