2019年7月5日(金)
沖縄戦の“震える少女” 名乗り出る
81-YEAR-OLD MAY BE 'TREMBLING GIRL' IN WWII CLIP
英語タイトルの81-YEAR-OLD MAY BE 'TREMBLING GIRL' IN WWII CLIPは「81歳(の女性)が第2次世界大戦の映像の『震える少女』かもしれない」という意味です。
沖縄戦の悲惨さを伝える映像として、たびたび放映される「震える少女」について、那覇市の81歳の女性が少女は自分であると名乗り出ました。
本文に出てくるtrembling、cruelty、run awayなどの表現に注目して、このニュースで英語を学びましょう。
The footage shot by the U.S. military shows a girl sitting by the side of a road on Okinawa's main island. The documentary film was made toward the end of the Battle of Okinawa in the final stages of World War II. More than 200,000 people, including a quarter of the prefecture's population, lost their lives in the 1945 battle.
Sueko Urasaki said she is the girl in the footage. She said she could tell it was her from the girl's clothing. Urasaki lost her father, an older brother, and a younger brother in the battle.
She said she was seven years old when the footage was shot. She and her older sister were running away and had become separated when an American soldier saw her and told her to sit down.
(Sueko Urasaki)
"I was trembling because I was so hungry. Soldiers tried to give me sweets. But I didn't take them, because I had been told that such things were poisoned."
センテンスごとに学ぶ
tremblingは、動詞tremble「震える」の形容詞形で、「震えている」です。
powerfulには「強烈な、強い影響を与える、説得力のある、迫力ある、威力ある」などの意味があり、ここでは「強い印象を与える」と訳しました。
clipは、映画や記録映像(film)などの「抜粋、さわりの場面」です。
depictは「描写する」です。
crueltyは「悲惨さ」です。
the Battle of Okinawaは「沖縄戦」です。warが大規模な戦争であるのに対し、battleには「地域的な戦い」というニュアンスがあります。
footageは「(ある出来事を映した)映像、(映画・テレビ・ビデオなどの)映像の一場面、一連の画面」です。
ここでのshootは「撮影する」という意味です。shoot-shot-shotと変化します。
この映像はアメリカ軍が沖縄本島南部で撮影したもので、震えながら道端に座り込む泥まみれの少女は、戦後、戦争の悲惨さを伝える映像として放映されてきました。
toward the end of ...は「~の終わり頃に」という表現です。
final stageは「最終段階」です。
「震える少女」は、民間人を巻き添えにした沖縄での戦闘が終わる直前に撮影されたものでした。
quarterは「4分の1」です。
the prefecture(その県)は「沖縄県」を指しています。
lose one's lifeは「命を落とす」という意味です。
ここでのtellは「分かる、見分ける」という意味です。
この映像について証言を始めたのは、那覇市に住む浦崎末子さんです。
浦崎さんは、父親と兄、弟の3人を戦争で亡くしています。浦崎さん本人は、映像を撮影したアメリカ兵によって捕虜収容所に連れて行かれ、生き延びたということです。
run awayは「逃げる」という句動詞です。
separatedは「離れ離れになって」という形容詞です。
浦崎さんは姉と離れ離れになり、1人だけになったところをアメリカ兵に見つかったということです。
浦崎末子さんの言葉を英訳したものです。
ここでのtakeは「受け取る」という意味です。
poisonedは「毒入りの」という形容詞です。
浦崎さんは、「アメリカ兵がお菓子をくれようとしたが、毒が入っていると教わっていたのでもらわなかった。殺されると思い、兵士の青い目が怖かった」と話しています。