2019年7月8日(月)
部屋中どこでもスマホ充電
RESEARCHERS TURN ROOM INTO WIRELESS CHARGER
英語タイトルのRESEARCHERS TURN ROOM INTO WIRELESS CHARGERは「研究者たちが部屋を無線充電器に変える」です。turn A into Bは「AをBに変える、AをBにする」です。roomとwireless chargerは可算名詞ですが、タイトルでは冠詞が省略されています。
東京大学の研究グループが、コンセントにつながなくても部屋の中にいるだけでデジタル機器が充電できる「ワイヤレス充電」の技術開発に取り組んでいます。
最新技術について英語で学び、英会話の際の話題にしてみましょう。
A team led by Professor Yoshihiro Kawahara of the University of Tokyo ran successful tests of the technology in a specially constructed room. The walls and floor were embedded with boards that generate a magnetic field throughout the room.
The test showed a smartphone receiving power wirelessly and the battery started charging. A light in the room also came on without being connected to an outlet. The system removes the need to place phones and other devices next to a wireless charging device.
The researchers say no groups have yet to commercialize room-wide wireless charging technology.
(Takuya Sasatani / University of Tokyo)
"We want to create a world where you can charge your device without even thinking about it."
The group says it's following international safety guidelines on use of magnetic fields. Its next step is to improve charging efficiency and reduce costs.
センテンスごとに学ぶ
ここでのwork onは「取り組む」という意味です。
ニュースのタイトルにもあるturn A into Bは「AをBに変える」という表現です。
動詞のchargeには「充電する」という意味があり、名詞のcharger、あるいはbattery chargerは「充電器」です。
wirelessは「無線の、ワイヤレスの」です。
ここでのleadは、チームを「率いる」という意味です。a team led by ...は「~に率いられているチーム、~が率いるチーム」です。
run a testは「試験・実験を行う」で、run a successful testは「試験・実験を行い成功する、試験・実験に成功する」です。
embedは「埋め込む」で、ここでのbe embedded with ...は「~を埋め込まれる」です。
magnetic fieldは「磁場」です。
ここでのtestは「実験」のことです。
start doingは「~し始める」です。ここでのchargeは「充電される」という自動詞ですので、start chargingは「充電され始める」です。
batteryは「電池、バッテリー」です。
ここでのcome onは「(照明が)つく、点灯する」という句動詞です。
ここでのoutletは「コンセント」のことで、connect to an outletは「コンセントにつなぐ」です。outletはほかにも、「出口、はけ口」や「販売店」という意味でも使います。
remove the needは「必要を取り除く、不要にする」という意味です。
ここでのplaceは、動詞で「置く」です。
no groupsのnoは、ここでは「1つの~もない」という意味の形容詞です。no groups have yet to commercialize ...は、「どのグループもまだ~を商品化していない」です。
-wideは、ほかの語のあとに来て、「~中で」という意味をもちます。room-wideは「部屋中で、部屋の至る所で」です。worldwideと言えば「世界中で」ですが、これはよく使われる語なのでハイフンを入れずに使うことがほとんどです。
実験を担当した東京大学の笹谷拓也さんの言葉を英訳したものです。
本文のwhereは関係副詞で、そのあとにa worldの説明が続いています。
ここでのyouは総称で、一般の人々を指しています。
the group「そのグループ」はセンテンス2のa team「チーム」を指しているため、ここでは揃えて「研究チーム」と訳してあります。
itは、the groupを指しています。
ここでのfollowは「従う」です。
guidelines on ...は「~についての指針、ガイドライン」です。
improveは「改善する、向上させる」で、improve efficiencyは「効率をよくする」です。
costは「費用、値段」ですが、複数形のcostsは「経費、維持費」です。