2019年7月24日(水)
“はやぶさ2” 世界初の試みに成功
JAXA: HAYABUSA2 LANDS ON ASTEROID RYUGU
英語タイトルのasteroidは「小惑星」で、JAXA: HAYABUSA2 LANDS ON ASTEROID RYUGUは「JAXAによれば『はやぶさ2』が小惑星リュウグウに着陸」です。JAXAの後ろのコロン(:)は情報源を示しています。
小惑星内部の岩石を採取する世界初のミッションのため、2度目の着陸に挑戦していた探査機「はやぶさ2」が、「リュウグウ」への着陸に成功したことが発表されました。
probe、asteroid、sampleなどの英単語に注目して、このニュースで英語を学びましょう。
New images capturing the exact moment of touchdown appear to show dust stirred up on impact. A third photo was taken immediately after the sample collector fired a bullet into the surface to loosen particles of rock.
JAXA officials spoke of the significance of the achievement.
(Yuichi Tsuda / Japan Aerospace Exploration Agency)
"We now hold the history of the solar system in our hands. The object of Hayabusa2 was to get closer to the origins of life. I believe we have the data and the materials needed to achieve that."
Hayabusa2 was launched in 2014 and made its first landing on the asteroid in February to collect surface rock samples. It's scheduled to return to Earth by the end of next year.
センテンスごとに学ぶ
space agencyは「宇宙機関」で、JAXAはJapan Aerospace Exploration Agency「宇宙航空研究開発機構」のことです。Japan's space agencyとJAXAは、同格の関係になっています。
probeは「探査機」です。ちなみに、unmanned space probeなら「無人宇宙探査機」です。
landingは「着陸」です。JAXAは、「はやぶさ2」が11日午前10時6分にリュウグウへの着陸に成功したと発表しました。
asteroidは「小惑星」です。語源はギリシャ語で「星の」という意味です。
be believed to ...は「~すると見られている」という表現です。ここでは「任務を完了したと見られる」という1つ前の時制を示すために、is believed to have completed the missionとなっています。
groundbreakingは「画期的な」という形容詞です。
ここでのsampleは「(分析用の)試料、サンプル」で、具体的には「はやぶさ2」が採取した小惑星内部の岩石を示しています。
「はやぶさ2」は、今年2月の最初の着陸で、小惑星表面にある岩石の採取に成功したと見られていますが、今回の着陸では、今年4月に作った人工クレーターから飛び散った小惑星内部の岩石を採取する世界初のミッションに挑戦していました。
imageは「画像」です。JAXAは、着陸の直前と着陸の瞬間、それに着陸直後の3枚の画像を公開しました。
ここでのcaptureは「捉える」で、画像や映像などで記録するというニュアンスがあります。
touchdownは「着陸」です。
dustは「ほこり、粉末」などのことですが、ここでは「砕けた岩石」を示しています。
stir upは「かき回す、混ぜる」ですが、ここでは岩石が舞い上がった様子をこのように表しています。
「はやぶさ2」の着陸は数秒間で、探査機の下から伸びる筒状の装置の先端を地表につけて、その瞬間に弾丸を発射し、砕けて舞い上がった岩石を採取する仕組みになっています。
sample collectorは「試料を採取する道具」です。JAXAは、この試料採取用のパーツを「サンプリング装置」と呼んでいます。
ここでのfireは「発射する」という意味です。
loosenは「(固まっているものを)バラバラにする」で、ここでは衝撃で岩石を砕くことをこのように表しています。
particleは「粒子、小片、ほこり」です。ここでは、岩石の砕けた部分を表しています。
significanceは「重要性」という意味です。
achievementは「成果、達成」です。
記者会見をした「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネージャの言葉を英訳したものです。
solar systemは「太陽系」です。
objectは「目標、目的」です。objectiveも同義語です。
originは「起源」、origin of lifeは「生命の起源」です。
ここでのlaunchは「打ち上げる」という意味です。
「はやぶさ2」は「はやぶさ」の後継機として導入され、2014年12月に打ち上げられました。小惑星に到達したのは2018年でした。今年2月の最初の着陸で、小惑星表面にある岩石の採取に成功したと見られていますが、今回の着陸では、今年4月に作った人工クレーターから飛び散った小惑星内部の岩石を採取する世界初のミッションに挑戦していました。