2019年7月26日(金)
VWの“カブトムシ” 生産終了
BYE BYE VW BEETLE
英語タイトルのBYE BYE VW BEETLEは「さようなら、フォルクスワーゲンのビートル」です。ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンの小型車「ビートル」に、bye bye「さようなら」と別れを告げています。VWは、Volkswagen「フォルクスワーゲン」の略です。
丸みを帯びたそのフォルムから「カブトムシ」の愛称で親しまれた「ビートル」の生産が終わり、最後の1台を製造したメキシコの工場では多くの従業員が別れを惜しみました。
今回のニュースを通して、車製造に関連する表現を学習しましょう。
The last Beetle rolled off the assembly line on Wednesday in a farewell ceremony at a factory in the state of Puebla, Mexico. Workers applauded and said goodbye to the car, which has been produced for more than 80 years.
The Associated Press says the last unit is not for sale. It will be displayed at a Mexican museum operated by Volkswagen.
The Beetle debuted in the 1930s in Germany. More than 20 million units have been manufactured across the globe. But with sales lagging in recent years, Volkswagen announced last September it would cease production.
センテンスごとに学ぶ
Volkswagen「フォルクスワーゲン」は、ドイツ語ではvolks(国民の)wagen(車)「国民車」という意味です。フォルクスワーゲンは、1937年にヒトラーの命令により設立されました。
Beetle「ビートル」はナチスドイツ時代の1930年代に生産が始まり、人気車となりました。丸みを帯びたフォルムから「カブトムシ」の愛称で親しまれ、アメリカではbug(虫)とも呼ばれています。
compact carは「小型車」です。
roll offには「製品が製造ラインから出る」という意味があります。
assembly lineは「(工場などの)製造ライン」です。
farewell ceremonyは「お別れの式典、儀式」です。
メキシコのプエブラ州の工場は、世界で唯一、ビートルの生産を続けていました。
say goodbye to ...は「~にさよならを言う」という表現です。
the Associated Pressは、アメリカの通信社の「AP通信」です。
unitは「1つの個体、構成単位」を表しますが、ここでは「1台」です。
not for saleは「販売用ではない」、つまり「非売品」です。お店などに展示されている非売品に、この表示がよく見られます。反対に、for saleなら「販売用」です。
debutは「初公開する」で、芸能人などが「デビューする」と言うときにも使われます。以前は芸能を中心に使われていた語ですが、最近は製品や出版物についても用いられるようになりました。フランス語が語源であるdebutは、単語の最後の文字に発音しないtがあることに注意してください。
1930sは「1930年代」です。「年代」を表すとき、2000s「2000年代」のように、年号の最後にsを付けます。
the globeは「地球、世界」で、across the globeは「世界中で」という表現です。
ceaseは「中止する」で、長い間続いていることをやめるという意味合いが強い言葉です。ほかにもwithout cease「絶え間なく」という表現がありますが、この表現には少し古めかしい響きがあり、最近ではceaselesslyを使うことが一般的です。また、cease-fireと言えば「停戦、休戦」です。