2019年9月24日(火)
サウジの石油生産 ドローン攻撃で半減
SAUDI OIL PRODUCTION HIT BY ATTACKS
英語タイトルのSAUDI OIL PRODUCTION HIT BY ATTACKSは「サウジの石油生産が攻撃を受ける」です。
サウジアラビアにある世界最大規模の石油施設がドローンによる攻撃を受け、火災が発生しました。欧米のメディアがサウジアラビアの原油生産量の半分程度に影響が出ていると伝えるなど、懸念が広がっています。
crude oilやoil processing plantなど、石油に関わる語彙を学び、世界のエネルギー事情や中東情勢について英語で話してみましょう。
Saturday's attacks targeted Saudi Aramco facilities in Abqaiq and Khurais. Abqaiq is home to the world's largest oil processing plant, which is capable of handling 7 million barrels a day.
A NASA satellite image shot on Saturday shows black smoke rising from five areas. The Saudi government says the fires have been put out, but the extent of the damage is not yet clear.
The Iran-backed Houthi insurgents in neighboring Yemen released a statement saying that they carried out the attacks using a fleet of 10 drones.
U.S. Secretary of State Mike Pompeo is directly blaming Iran for the attacks. He tweeted on Saturday, saying Iran has launched "an unprecedented attack on the world's energy supply." He added that there is no evidence that the attacks came from Yemen.
センテンスごとに学ぶ
attack on ...は「~への攻撃、襲撃」です。
ここでのcauseは「引き起こす」という動詞です。
concern about ...は「~についての懸念、心配」です。
oil supplyは「石油供給」です。
冒頭のthe countryは、前のセンテンスに出てきたSaudi Arabiaを指しています。
crudeには「精製していない」という意味があり、crude oilは「原油」です。crudeだけで「原油」を意味することもあります。
disruptには「存続不可能にする、混乱させる」という意味があり、ここでは被害状況を表現しているため、「停止する、影響する」といった意味になります。
ここでのtargetは「標的にする」という動詞です。
Saudi Aramco「サウジアラムコ」は、サウジアラビアの国営石油会社の名称です。
Abqaiq「アブカイク」とKhurais「クライス」は、サウジアラビア東部に位置しています。
ここでのhomeは「所在地」で、be home to ...は「~がある、~の所在地である」を表します。
oil processing plantは「石油処理施設」です。
ここでのa dayは「1日につき」で、7 million barrels a day「1日につき700万バレル」と、1日の取り扱い量を説明しています。
攻撃されたアブカイクには産出された原油を輸出用に精製する施設があり、処理能力は日量700万バレルと世界最大規模で、サウジアラビアの原油輸出の生命線となっています。
satellite imageは「衛星写真、画像」です。
ここでのshotは、shootの過去分詞形で、「撮影された」です。
show A ...ingは、写真などが「~しているAを写している、示している」です。
ここでのriseは、煙が「立ち昇る」という意味です。
複数の場所で火災が起きているため、firesと複数形になっています。
句動詞put outは、ここでは火を「消す」という意味です。
ここでのextentは「程度、範囲」として使われています。
ここでのclearは「明らかだ、明白だ」という意味です。否定形で使用されていて、状況がはっきりしていないことを表しています。
名詞のあとにつく-backedは「支援された、後援された」という意味です。
insurgentは「反政府勢力」で、しばしば複数形で用いられます。
carry outは、計画などを「実行する、遂行する」という句動詞です。
fleetは飛行機や車、船などの「集団、隊」で、ここでは「ドローン隊」といった意味で使用されています。
blame A for Bは「BをAの責任にする、Aのせいにする」です。
ここでのdirectlyは「あからさまに、単刀直入に」といった意味で、疑わしいなどとするのではなく、イランによる攻撃だという認識をはっきりと示したことを表しています。
動詞としてのtweetは「ツイッターに書き込む、投稿する、ツイートする」です。
形容詞unprecedentedは「前例のない、前代未聞の」という意味です。