2019年10月18日(金)
シンガポール “フェイクニュース防止法”
'FAKE NEWS' LAW COMES INTO EFFECT
英語タイトルの'FAKE NEWS' LAW COMES INTO EFFECTは「『フェイクニュース』法施行」です。fake newsは「偽のニュース」で、come into effectは法律などが「施行される」という熟語です。
シンガポールで、インターネット上のフェイクニュースの拡散や情報操作を取り締まる法律が施行されました。法律は、事実と異なる情報やミスリーディングな情報を公共の利益に反して故意に流すことを禁止します。
今回のニュースでは、新しい法律の内容だけでなく、この法律に対する懸念も説明されています。両方の側面をあわせて英語で学びましょう。
The Protection from Online Falsehoods and Manipulation Act took effect on Wednesday. It gives the government powers to order online media to post warnings, make corrections, or even remove content authorities consider to be false. Individuals could face up to 10 years in jail if they are found to have maliciously spread false information.
Singapore has long been criticized for restricting freedom of expression for the purpose of public order. But the government says the new rules are necessary to prevent social divisions in the multicultural country.
Critics are concerned the law could be used to silence dissent amid growing speculation the city-state will hold parliamentary elections sometime in the coming months.
センテンスごとに学ぶ
ここでのagainstの基本的な意味は「反対して、対抗して、反して」です。後ろに続く事柄が法律なら「違反して」、行為や習慣なら「禁止して」など、コンテクストによってさまざまな意味になります。ここでは「フェイクニュースなるものに対しての新たな法律」ということです。
so-calledは「いわゆる、世間で言う」という意味です。
fake newsは「フェイクニュース、偽のニュース」です。
crack down on ...は「~を厳しく取り締まる」という句動詞です。
disinformationは「偽りの情報、故意の誤報、偽情報」です。
the legislation「その法律」は、今回施行された新しい法律を指しています。
freedom of speechは「言論の自由」です。センテンス6には、freedom of expression「表現の自由」が出てきます。
the Protection from Online Falsehoods and Manipulation Actは、固有の法律の名称なので、前置詞と接続詞以外の単語の語頭が大文字になっています。ここでのfalsehoodは「うそ、虚言」、manipulationは「改ざん、ごまかし」です。この法律は「フェイクニュース防止法」などとも呼ばれています。
take effectは熟語で、ここでは「発効する」という意味です。
power to ...は「〜する権限」です。
order A to ...は「Aに〜するよう命じる」です。
consider to be ...は「~と見なす、考える」です。content that authorities consider to be falseのように、関係代名詞を補うと文の構造が理解しやすくなります。この場合のように、関係代名詞がbe動詞を伴った節で補語になる場合(to be false)は、that を入れるか、省略するかです。
このセンテンスでのcouldは「可能性がある」です。
動詞のfaceには「直面する」という意味があり、ここでは禁固刑についてなので「受ける」といった意味です。
up to ...には「~まで」という意味があり、ここでは「最長」ということです。
be criticized for ...は「~のことで非難される」です。
for the purpose of ...は「~のために、~の目的で」です。
public orderは「公共の秩序、社会の秩序、治安」です。
be necessary to ...は「〜するために必要」です。
ここでのdivisionは「分裂、不一致」です。
multiculturalは「多文化の」という形容詞です。
ここでのsilenceは「抑え込む、黙らせる」という動詞です。
前置詞amidは、ここでは「〜の中で」という意味です。
growing speculationは「高まる臆測」です。
the city-state「その都市国家」は、シンガポールを指しています。