2019年10月30日(水)
外国人向け防災メールで誤訳
CITY SENT MISTRANSLATED DISASTER ALERT
英語タイトルのalertは「警告、警報」で、CITY SENT MISTRANSLATED DISASTER ALERTは「市が誤訳された災害警報を送った」です。
台風19号の接近に伴って浜松市が配信した外国人向けの防災メールで、ポルトガル語の翻訳が誤っていたことが分かりました。
誤訳はどのようにして生じたのでしょうか。本文に出てくるmistranslate、evacuate、recurrenceなどの単語に注目して、このニュースを英語で学びましょう。
Hamamatsu City issued this advisory in Portuguese last Saturday. It warns that a local river is in danger of flooding. But the upper sentence incorrectly urges people to evacuate to areas close to the river, instead of away from it. The message was sent out twice.
The city says officials translated the alert into Portuguese using an internet service. They then apparently sent the message out without checking the contents. No one in the city was injured by the floods.
Hamamatsu is home to a large number of non-Japanese residents. Many Brazilians are among them. The city sends information about disasters in English and Portuguese to people who sign up for the service. Officials say they will work hard to prevent a recurrence.
センテンスごとに学ぶ
residentは「住民、在住者、居住者」のことです。反対語は、visitor「訪問者、観光客」です。
mistranslatedは「誤訳された」という形容詞です。mis-は「誤って」という接頭辞です。
put ... in harm's wayは「~を危険にさらす」という熟語表現です。
struckは、strike「襲う」の過去形です。
a central Japanese city「日本中部にある都市」は、このニュースでは具体的には浜松市のことです。
ここでのissueは「発表する、出す」という意味です。
advisoryは「勧告」です。ちなみに「避難勧告」ならevacuation advisory、「避難指示」ならevacuation orderで表せます。「指示」の方が「勧告」より強い意味を持ちます。
in danger of ...は「~のおそれがある」という表現です。
floodingは「洪水」です。動詞flood「氾濫する」が名詞になったものです。
upper sentence「上の文」とあるのは、ニュース映像に映っている上の文を指しているためです。
urgeは「勧告する、勧める、促す」で、強く要請するニュアンスを有します。
evacuateは「避難する」です。
台風19号が接近した10月12日の夕方、市内を流れる川で洪水のおそれがあるとして浜松市が避難勧告を出した際、本来は「川の周辺に避難勧告が出ました」というメールを送るべきところ、ポルトガル語の翻訳を誤って「川の周辺に避難してください」という内容を配信したということです。
alertは「警告」です。
ここでのapparentlyは「~のようだ」という意味の副詞です。
contentは「内容」です。
市の担当職員はインターネット上の翻訳機能で訳した文章をそのまま掲載してしまったということです。
injureは「けがをさせる」です。be injured by ...は「~により負傷する、けがをする」です。
home to ...は、場所を主語として「(場所に)~がいる」を表す言い方です。
a large number of ...は「多くの~」です。