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2019年11月22日(金)

ラジオ第2 2019年11月22日(金)の放送内容

ソフトバンクグループが巨額の赤字

INVESTMENT FAILURES TAKE TOLL ON SOFTBANK GROUP

2019年11月6日のニュース

英語タイトルのtake toll on ...は「~に損失をもたらす、~に被害をもたらす」という意味で、INVESTMENT FAILURES TAKE TOLL ON SOFTBANK GROUPは「投資の失敗がソフトバンクグループに損失をもたらす」です。
ソフトバンクグループは、ことし9月までの中間決算が15年ぶりに営業赤字に転落しました。積極的な投資が裏目に出た形で、投資判断を厳格にして業績を回復できるかが問われそうです。
赤字の金額はどれくらいで、純利益はどれぐらい減ったでしょうか。本文に出てくるoperating loss、net profit、make a lossなど、決算関連の英語表現に親しんでみましょう。

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The head of Softbank Group has admitted to some poor decisions after the firm reported its first April-to-September operating loss in 15 years. Chairman & CEO Masayoshi Son took the blame for a handful of bad investments as Softbank posted a loss of more than 140 million dollars for the period.
The group's net profit was down by about 50 percent from a year earlier to roughly 3.8 billion dollars. The result is largely due to the performance of Softbank's Vision Fund.
The 90-billion-dollar investment vehicle has made huge losses after betting on stumbling businesses such as WeWork and Uber.
In recent years, Son has been leaving the group's core telecom business to his lieutenants and focusing his own energies on investment opportunities. But a string of recent failures has raised questions about his judgment.

センテンスごとに学ぶ

センテンス 1
The head of Softbank Group has admitted to some poor decisions after the firm reported its first April-to-September operating loss in 15 years.cal
ソフトバンクグループが4月から9月までの営業損失をこの15年間で初めて報告したことを受け、社長が、いくつかの判断がまずかったことを認めました。
解 説

headは「(組織などの)代表、長」です。the head of a corporationなら「会社の社長」です。
admit to ...は「~を認める」で、「事実を渋々と認める」というニュアンスがあります。
ここでのpoorは「まずい、お粗末な」という形容詞で、poor decisionは「まずい判断」です。
operating lossは「営業損失」です。
ソフトバンクグループは11月6日、4月から9月までの中間決算を発表しました。

センテンス 2
Chairman & CEO Masayoshi Son took the blame for a handful of bad investments as Softbank posted a loss of more than 140 million dollars for the period.cal
代表取締役会長兼社長の孫正義氏は、ソフトバンクがこの時期に1億4,000万ドル以上の損失を計上する中、いくつかの投資が悪かったと責任を認めました。
解 説

CEOはchief executive officerの略で、「最高経営責任者」です。
ここでのblameは、名詞で「(失敗などに対する)責任」です。take the blameは「責任を取る」という表現ですが、必ずしも辞任に結びつくわけではありません。ここでは孫社長が自分の責任だと認めたことを表しています。
a handful of ...は「わずかの、少数の」です。
post a loss of ...は「~の損失を計上する」です。
ソフトバンクグループのことし9月までの中間決算は、営業損益が155億円余りの赤字と、1兆4,000億円余りの黒字だった去年の同じ時期から一転して、15年ぶりの営業赤字に転落しました。

センテンス 3
The group's net profit was down by about 50 percent from a year earlier to roughly 3.8 billion dollars. The result is largely due to the performance of Softbank's Vision Fund.cal
ソフトバンクグループの純利益は前の年に比べてほぼ50%減少し、およそ38億ドルとなりました。この結果は主に、ソフトバンクのビジョン・ファンドの運用実績が要因となっています。
解 説

net profitは「純利益」です。
roughlyは「おおよそ、大体」という副詞です。
due to ...は「~が要因で、~が原因で」です。
ここでのperformanceは「運用実績」のことです。
4~9月期の最終的な利益も4215億円と、黒字額が前の年に比べてほぼ半分に減りました。

センテンス 4
The 90-billion-dollar investment vehicle has made huge losses after betting on stumbling businesses such as WeWork and Uber.cal
900億ドルの投資手段(であるビジョン・ファンド)は、ウィーワークやウーバーなどの不振事業に投資した結果、巨額の損失を出しました。
解 説

investment vehicleは「投資手段」です。
make a lossは「損失を出す」という表現です。
bet on ...は「~にかける」です。ここでは、ビジョン・ファンドが投資するという意味で使われています。
動詞としてのstumbleは「つまずく、よろめく」という意味です。「ビジョン・ファンド」の投資先である米シェアオフィス大手ウィーワークや米配車大手ウーバーが不振であることを、このように表しています。
ソフトバンクグループは、サウジアラビアの政府系ファンドなどから資金を募って、10兆円規模のファンドを設立し、AI=人工知能などに強みをもつ世界各地の88社に積極的に投資をしています。ウィーワークに対しても、子会社やファンドを通じて、これまでに日本円で1兆1,000億円余りを投資してきました。

センテンス 5
In recent years, Son has been leaving the group's core telecom business to his lieutenants and focusing his own energies on investment opportunities.cal
近年、孫氏はソフトバンクグループの中核である電気通信事業を補佐役に任せており、自らは投資機会に精力を注いでいます。
解 説

coreは「中核の」です。
telecom businessは「電気通信事業」です。
lieutenantは「中尉、警部補」ですが、ここでは「補佐役」という意味で使われています。
energyは「活気、エネルギー」ですが、複数形のenergiesは「努力、精力」という意味になります。focus one's energies on ...は、ある目的に向けて「努力を傾注する、精力を傾ける、注ぐ」です。
investment opportunityは「投資機会」です。

センテンス 6
But a string of recent failures has raised questions about his judgment.cal
しかし、最近の一連の失敗により、孫氏の判断力について疑問が投げかけられています。
解 説

a string of ...は「一連の~」という表現です。
ここでのjudgmentは「判断力」という意味です。
孫氏は記者会見で「今回の決算はボロボロだ。真っ赤っかの大赤字で、まさに台風というか大嵐という状況だ」と述べ、ウィーワークへの投資で巨額の損失が出たことについては「私自身の投資判断、それがいろんな意味でまずかった。大いに反省している」などと述べました。