2019年12月16日(月)
日本の読解力 国際学力調査で低下
SURVEY: JAPAN STUDENTS 15TH IN READING SKILLS
英語タイトルのSURVEY: JAPAN STUDENTS 15TH IN READING SKILLSは「調査によると、日本の生徒は読解力で15位」です。
世界各国の15歳の学力を測る国際学力調査の結果が公表されました。日本の子どもは、科学と数学はトップレベルを維持しましたが、読解力は15位でした。
今回のニュースで、日本の教育問題を国際的な視点で発信するための英語表現を学びましょう。
That's according to an international survey by the Organization for Economic Co-operation and Development. The survey is taken every three years and ranks 15-year-old students in the three categories.
Beijing, Shanghai, Jiangsu, and Zhejiang in China topped all three categories, followed by Singapore and Macao. Japan was fifth in science, down three places from the previous survey. In mathematics, Japan dropped down one level to sixth. And in reading, Japanese students fell seven places to 15th.
Over the years, the survey has had significant impact on Japan's education policy. When the 2003 survey showed a decline in reading skills, it led to longer class hours and a wider selection of materials taught.
The education ministry says it takes the results seriously and aims to improve the quality of education with its new teaching guidelines.
センテンスごとに学ぶ
ここでのrankは「順位や地位を占める、位を付ける」という動詞です。
mathematicsは「数学」です。mathと省略することもあります。
proficiencyは「熟達、習熟、上達」で、reading proficiencyは「読解の熟達度、読解力」です。
relativelyは、形容詞relative「相対的、比較的」に-lyが付いた単語で、「相対的に、ほかと比べて」という副詞です。
ここでのpoorは、質や能力などが「劣った、劣等な」という意味です。
冒頭のthatは、前のセンテンスの内容を指しています。
according to ...は「~によると」という表現です。
surveyは「調査」です。international survey「国際的な調査」は、ここでは国際学力調査を指しています。
the Organization for Economic Co-operation and Developmentは「経済協力開発機構」という組織で、よくOECDと略されます。
the survey「その調査」は、国際学力調査を指しています。
every three yearsは「3年ごとに」です。every third yearと言い換えることもできます。
categoryは「分野、部門、種類」です。ここでのthree categories「3つの部門」は、数学・科学・読解力の3部門です。
「PISA(ピザ)」と呼ばれる国際学力調査は、経済協力開発機構(OECD)によって世界の15歳を対象に、科学・数学・読解力を測定するために3年に一度実施されます。2018年の調査には世界79の国と地域から、日本の高校1年生を含む60万人の子どもが参加しました。
ここでのtopは「最上位にある」という動詞です。
follow ...は「~に続く、~の次に来る」です。A follows Bは「AがBに続く」で、ここでは、A(シンガポールとマカオ)がB(北京、上海、江蘇、浙江)に続くという文が受身形になっています。(be) followed by ...は「次に~が続く」と理解すると、分かりやすくなります。
previousは、時間や順序などが「以前の、前の」です。
日本の子どもの結果は、科学が529点で前回の2015年のときと比べて、順位は3つ低い5位、数学は527点で順位は1つ低い6位で、いずれも順位は下げましたがトップレベルでした。しかし、文章や図表から必要な情報を取り出して文章などにまとめる「読解力」は504点で、順位を7つ下げて15位でした。
significantは「重要な、重大な、有意の、著しい」という形容詞です。名詞形は、significance「重要性」、副詞形はsignificantly「著しく」です。
名詞impactは「衝撃、衝突、(強い)影響」で、impact on ...は「~への影響(力)」です。
policyは「政策」で、education policyは「教育政策」です。
ここでのdeclineは「下落、減少、低下」という名詞です。declineは、動詞としても使えます。
materialは「素材、材料、題材」です。taughtはteach「教える」の過去分詞ですから、materials taughtはmaterials that are taught「教えられる題材」、つまり「教材」です。
2003年には順位が下がったことがPISAショックといわれ、それまでの「ゆとり教育」から「脱ゆとり教育」へと転換し、授業時間や教える内容が増加して、さらに全国学力テストも復活しました。
the education ministryは、ここでは「文部科学省」を指しています。正式な英語名称は、the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technologyで、Culture、Sports、Scienceの語頭の音をXで表記して、MEXTと省略されることもあります。
seriouslyは「真剣に、深刻に」という副詞です。
aim to do ...は「~することを目指す」です。
qualityは「質、品質」です。ちなみに「量」なら、quantityで表せます。
guidelinesは「指針」で、通例は複数形で使われます。ここでのteaching guidelinesは「学習指導要領」のことです。