2019年12月23日(月)
WADA ロシアをドーピングで処分
WADA BANS RUSSIA FROM INT'L SPORTS EVENTS
英語タイトルのWADA BANS RUSSIA FROM INT'L SPORTS EVENTSは「WADAがロシアを国際スポーツ行事から除外」です。WADAはWorld Anti-Doping Agencyの略称で、「世界アンチドーピング機構」です。int'lは、international「国際的な」の省略形です。
ロシアの組織的なドーピング問題で、WADAは、ロシアに対し国際大会への参加を禁止しました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックとも関わるこのニュースを英語で学び、英会話の話題にしてみましょう。
WADA's executive committee made the decision based on a recommendation reached by a panel last month. It said Russia systematically manipulated and deleted doping data before it was provided to the agency.
Russian athletes who meet strict conditions will be allowed to compete at the Tokyo Games as individuals, as was the case during the 2018 PyeongChang Olympics and Paralympics.
Russian Prime Minister Dmitry Medvedev said WADA's decision is a sign of anti-Russian hysteria that has already grown chronic. He suggested his country would appeal the decision to the Court of Arbitration for Sport.
センテンスごとに学ぶ
ban A from Bは「AをBから除外する、締め出す」です。
lab resultは「検査結果」です。
ここでのmanipulateは、情報やデータを「操作する、改ざんする」という意味です。
ここでのlikelyは「おそらく」という副詞で、meanは「~ということになる、~という結果を生じる」です。
competeは「競う」ですが、このセンテンスでは「(競技に)参加する、出場する」として使われています。
under the Russian flag「ロシア国旗のもとに」は、つまり「ロシアを代表して」という意味です。
make a decisionは「決定を下す、決定する」という表現です。
based on ...は「~に基づく」です。
executive committeeは「執行委員会、実行委員会」などで、ここではWADAの「常任理事会」です。
ここでのpanelは「委員会」で、具体的にはWADAの「コンプライアンス委員会」のことです。
systematicallyは「組織的に」という副詞です。
ここでのprovideは「提供する」で、受動態の過去形で用いられています。
センテンス最後のthe agencyは、WADAを指しています。
ここでのmeetは、条件などを「満たす」です。
allowは「許す、許可する」で、will be allowedは「許されるだろう」です。
as is the case ...は「~の場合と同様に」という表現です。
ここでのsignは「表れ、しるし」です。
hysteriaは「ヒステリー、過剰な反応」です。
ここでのgrowは「~になる」で、grow chronicは「(好ましくない状態が)長期にわたる、慢性化する」です。これらの語を含む、センテンス末尾の...has already grown chronicは「すでに慢性化している」といった意味です。
ここでのsuggestは「提案する、考えを示す」です。
his countryは「ロシア」を指しています。
appealは、ある決定を不服として上位の機関に判断を求めることです。このセンテンスではthe Court of Arbitration for Sport「スポーツ仲裁裁判所」がWADA常任理事会の決定を再び審理する権限を持っていることが分かります。