2019年12月24日(火)
The Conservatives won more than 360 seats. It's well above what they needed to form a government on their own — 326 seats. Johnson says his government has been given a powerful mandate to take the country out of the European Union.
(Boris Johnson / British Prime Minister, Conservative Party Leader)
"I will of course want to congratulate absolutely everybody involved in securing the biggest Conservative majority since the 1980s!! And we will get Brexit done on time, by the 31st of January – no ifs, no buts, no maybes."
The leader of the main opposition Labour Party conceded defeat and announced his intention to step down.
(Jeremy Corbyn/ Labour Party Leader)
"Brexit has so polarized and divided debate within this country. It has overwritten so much of a normal political debate.
センテンスごとに学ぶ
番組最初のニュースが英国についてなので、冒頭でwe start in the U.K.「英国のニュースから始めましょう」と述べています。
the U.K.は、the United Kingdomの略称で、正式名称はThe United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。
Conservative Partyは英国の与党「保守党」で、EU離脱を推進するジョンソン首相が率いています。
majorityは「大多数、多数派、大半」なども意味しますが、議席に関する話題なので、ここでは「過半数」と解釈できます。関連する政治用語として、51対49などに見られるsimple majority「単純過半数」や、supermajority「圧倒的多数」などがあります。後者は憲法改正の発議など、より厳しい議席数が要求される場合に、単独の勢力がその条件を満たしていることです。
the House of Commonsは英国議会の「庶民院」で、「下院」に相当します。「上院」に相当するthe House of Lords「貴族院」に優先します。
Conservativesは大文字で始まっているので、「保守党(議員)」を指しています。一般名詞のconservativesは「保守派、守旧派、保守主義者」です。
more than ...は、日本語で言う「~以上」と訳して差しつかえない場合もありますが、厳密には「~を超える」ものです。例えば「20歳以上」なら、more thanを使うよりも、age 20 and overなどとするのが誤解のない表現です。
ここでのwellは「かなり、ずいぶん、大幅に」という意味の副詞で、above「上回って」を強調するものです。
governmentは「政府」ですが、ここでは「ジョンソン政権」と同じものと捉えることができます。
be given a mandateは「(国民の)信任、付託を与えられた」という意味で、to以下にその内容が続きます。the countryは英国ですから、take the country out of the European Unionは「英国をEUから離脱させる」ことです。
ジョンソン首相は勝利演説の中で、「この選挙結果は離脱が否定しようもない国民の判断だということを示している」と述べています。
ボリス・ジョンソン首相の言葉です。
congratulateは人を目的語に取る他動詞で、「~を祝う、~に祝辞を述べる」です。本文では、everybody「皆さん」がその対象です。ちなみに、congratulate oneselfのように用いた場合は、「自画自賛する、一人で得意がる」というニュアンスが出てきます。
ここでのabsolutelyは、 everybodyを強調する目的で使われています。
secureは「確かなものにする、確保する」です。保守党にとってはサッチャー政権時に行われた1987年の総選挙以来、最大の獲得議席を確実なものにしたことを、このように表しています。
get ... doneは「~を片づける、仕上げる、すませる」といった口語表現です。
本文ではif、but、maybeが数えられる名詞として使われています。EU離脱にもう後戻りはないというジョンソン首相の強い決意を示しています。
労働党のジェレミー・コービン党首の去就を説明した一文です。
oppositionは「反対」という一般的な意味のほか、政治ニュースではthe opposition「野党(勢力)」としても使われます。
Labour Partyは、英国の「労働党」です。イギリスの党名ですので、laborではなく、labourというイギリス英語のつづりになります。
concedeは「(負けを)認める、譲歩する、折れる」という意味で、ここでのようにconceded defeat「敗北を認めた」として使われます。選挙の「敗北宣言」なら、concession speechと言います。
intentionは「意向、意図、つもり」です。動詞はintendで、intend to do ...「~するつもりである」としてよく使われます。
コービン党首の言葉です。
polarizeは「極に分かれさせる」ことで、ここでは「意見を対立させる、分裂させる」という意味です。
overwrittenは、overwriteの過去分詞形です。コービン党首は多くの議席を失った要因について、国内の政策論議があまりにもEU離脱問題に集中したために、ほかの議論が「上書きされた」、つまり「かき消されてしまった」と述べました。