2019年12月26日(木)
各国の男女格差 日本の順位は過去最低
JAPAN RANKED 121ST WORLDWIDE IN GENDER EQUALITY
英語タイトルのJAPAN RANKED 121ST WORLDWIDE IN GENDER EQUALITYは「男女平等で日本は世界で121位として位置づけられた」です。rankは「(順位の中で)位置する」という意味の動詞です。worldwideは「世界中で」、gender equalityは「性の平等」です。ニュースの見出しなので、Japan (was) rankedとbe動詞は省略されています。
スイスの国際機関が社会進出をめぐる各国の男女格差について調査した結果を発表しました。日本は依然として政治や経済の分野で大きな格差があるとして、153か国中、過去最低の121位になりました。
今回のニュースを通して、順位を示す表現を学び、使えるようになりましょう。
The World Economic Forum survey covered 153 countries. The Swiss institute analyzes the gap between the sexes every year based on data from four key areas — politics, economics, education, and health.
Nordic countries dominated the top of the table. Iceland was ranked first, and Norway, second. Finland, where 34-year-old Sanna Marin was elected prime minister earlier this month, came in third, followed by Sweden in fourth place.
Japan was 121st, marking a drop of 11 notches from last year. The decline was attributed to the low representation of women in politics and corporate management. Japanese female lawmakers make up about 10 percent of the Lower House and about five percent of the Cabinet, compared to the global averages of more than 20 percent respectively.
センテンスごとに学ぶ
gender gapは「男女格差」という意味です。
the top rankingsは「上位」です。なお、the top rankingなら「最上位」となりますし、反対にthe lowest rankingなら「最下位」になります。
its lowest level everは「今までで最低」です。ここでのitsはJapan(Japan's ranking)を指し、everは肯定文で最上級と共に使われ「かつて、今までで」を強調しています。
the World Economic Forum「世界経済フォーラム」は、1971年に非営利財団として設立された国際機関で、スイスのジュネーブに本部があります。
coverは「(範囲・問題などを)含む、扱う、対象とする」で、ここでは「153か国を調査対象にした」ことを示しています。
the Swiss instituteは、the World Economic Forum「世界経済フォーラム」を指しています。
based on ...は「~に基づいて」です。
gapは「隔たり、格差」を意味し、the gap between the sexesは「男女間の格差」です。
tableには「表、一覧表」という意味があり、ここでは「順位表」です。
ranked firstは「1位に位置づけられた」です。順位はfirst, secondのように序数で表現されます。
Norway, second.は、Norway was ranked second.の省略された形です。
earlier this monthは「今より前の今月」を指していて、early this month「今月の上旬」とは違います。サンナ・マリン氏は12月8日に首相に選出されましたが、このニュースの時点より早いので、earlier と言っています。
comeには「順番として来る」という意味があり、came in thirdは「3位でした」です。
followには「~に続く」という意味がありますが、followed by ...と受動態になると、「~が次に来る」という意味になります。A is followed by Bは「BはAに続く」で、順番を表す際によく使われる表現です。
ここまで、順位はfirst「1位」、second「2位」、third「3位」と表現されていますが、fourth place「4位」のようにplace「順位」と共に使われることもあります。
markには「順位をつける」という意味があります。
ここでのdropは「順位が下がったこと」を表します。
notchは、記録のための刻み目に由来し、「級、階、段階」という意味で、順位の上下を数えるときによく使われます。It went up 10 notches.と言えば「10位上がりました」です。
the decline「下降」は、ここでは「順位が下がったこと」を表しています。
attributeは「~に起因すると考えられている」で、A is attributed to B「AはBに帰する」として、原因を述べるのによく使われます。
representationは「代表されていること」ですが、ここでは女性が政治や企業の管理職でポストを持っているという意味でのrepresentation「代表性」なので、「割合」として解釈できます。
corporate managementは「企業の管理職」です。
lawmakerは「(立法府の)議員」です。
ここでのmake upは「(ある部分が)全体のどれだけを構成する」という意味です。
「衆議院」は、英語ではthe Lower Houseと表されます。「参議院」なら、the Upper Houseです。
respectivelyは「(述べられた順に)それぞれ、めいめいに」です。ここではthe Lower House「衆議院」とthe Cabinet「閣僚」の世界平均が、それぞれ20%以上であることを示しています。