2020年1月24日(金)
ファミリーマート おでんの販売方法見直し
FAMILYMART TO CUT 'ODEN' HOT-POT FOOD WASTE
英語タイトルのFAMILYMART TO CUT 'ODEN' HOT-POT FOOD WASTEは「ファミリーマート、鍋料理おでんの食品ロス削減へ」です。
いわゆる食品ロスを減らすため、コンビニ大手のファミリーマートが、おでんの販売を見直しました。売れ筋の具材を、注文を受けてから電子レンジで温めて販売するということで、これによって売れ残りや廃棄を減らせるとしています。
冬の家庭料理「おでん」を英語で説明するとしたら…。今回のニュースをきっかけに、いろいろな鍋料理の説明にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Some of the common ingredients are "chikuwa" and "daikon" white radish. Until now, the chain has sold all these items together from large, heated pots. Customers choose the ingredients they want from the pot. The ones left unsold after a few hours are then discarded.
Some FamilyMart stores will now sell packages of different combinations of ingredients. Customers can choose a particular set and have it heated by microwave and served in a bowl.
Other Japanese convenience store chains are trying to reduce food waste as well. Seven-Eleven Japan is extending sell-by times by analyzing packages and ingredients. Lawson is developing frozen foods that remain good for longer times.
センテンスごとに学ぶ
convenience storeは、単体のコンビニ店舗です。chainは、所有または経営・運営の主体が同一の系列店舗を指します。a chain of convenience storesと言うこともあります。そのほか、supermarket chainや、hotel chainもよく使うフレーズです。
a popular ...以降は「おでん」の説明になっています。
ingredientは「(料理の)材料・原料、(食品の)含有物」です。key ingredientなら「主要原材料」です。例えば、the ingredients of cheesecakeと言えば「チーズケーキの材料」です。また、何かに必要な要素・資質という意味で使われることもあり、the ingredient for successと言えば「成功に必要な資質」です。
itは、前のセンテンスに出てきた販売方法の変更を指しています。
「~の一環」と言うときに、本文のpart of ...を使って表せます。part of an effort to ...は「~する取り組みの一環として」です。
food waste from ...は「~から出る食品廃棄物」です。
ここでのfavoriteは「好物、人気の商品」という意味の名詞です。the winter favorite「冬の人気商品」は、おでんを指しています。
common ingredients「一般的な具材」のいくつかは~です、と一般的な具材を紹介しています。common ingredients include ...に続けて言うこともできます。
「ちくわ」を英語で説明するなら、tube-shaped fish cake「チューブ状の魚団子」や、tube-shaped fish-paste cake「チューブ状の魚のすり身団子」のように表せます。
potは本来「丸い深鍋」ですが、コンビニでおでんが入れられている四角い鍋には決まりの(英語)名称がないので、ここではpotと呼んでいます。
onesは、ingredientsを指しています。この部分が分かりにくければ関係代名詞を補ってみてください。the ones that were left unsold「売れないまま残ったもの」です。
discardは「(不要になった物を)捨てる」という意味です。もともとはトランプのゲームから来た言葉で、card「トランプカード」に「手放す、除去する、取り去る」を意味する接頭辞dis-が付いています。
ここでのpackageは「(食品の)パッケージ包装、パック詰め商品」です。
ここでのcombinationは「(さまざまな要素や複数の物の)組み合わせ」です。
客が自分で加熱するならCustomers can heat it.と言えますが、店員に加熱してもらって提供してもらうということで、Customers can have it heated ... and served.のように使役の形にしています。
日本語の「電子レンジ」は、英語ではmicrowaveです。「~を電子レンジで加熱する」ならheat ... in a microwave、「~を電子レンジで調理する」ならcook ... in a microwaveのように表現できます。
extendは「(時間的・空間的に)伸びる(延びる)、伸ばす(延ばす)」です。
sell-by timesは「それまでに売らないとならない時間」、つまり「販売期限」です。関連語彙として、sell-by date「販売期日」、shelf life「(食品・薬品の)保存可能期間」、best-before date「賞味期限」などがあります。
remain+形容詞または名詞で「~であり続ける」です。
goodは「(食べ物の)味が良い、おいしい」という意味でも使われますので、frozen foods that remain good for longer timesは「今までより長期にわたっておいしい状態を保つ冷凍食品」です。
foodは、数えられる名詞として使う場合と、数えられない名詞として使う場合とがあります。冷凍食品各種という意味では frozen foodsと複数形にします。
農林水産省によりますと、食品ロスの量は、2016年度の推計で643万トンに上ります。食品ロスのうち、コンビニやスーパーなどの食品小売業から出ているのは66万トンで全体の1割余りを占めていて、コンビニ各社は食品ロスを削減するための取り組みを進めています。