2020年2月27日(木)
The state-run Xinhua News Agency says members of the body's Standing Committee will discuss postponing the congress on Monday next week. Observers suggest leadership would find it impossible to gather nearly 3,000 delegates from across the country, amid the threat of the spreading coronavirus.
Still, delaying the meeting would be extremely unusual. The situation could also affect President Xi's plans to visit Japan in early April.
The latest figures show 1,868 people in mainland China have died after contracting the virus. The total number of infections has now surpassed 72,000.
センテンスごとに学ぶ
戦争や疫病などの好ましくないもの、不快なものが「突然始まって広がる」と言うとき、break outという句動詞が使えます。例えば、A riot broke out.なら「暴動が発生した」です。その名詞形が本文で使われているoutbreak「突然の発生、勃発、流行」です。the outbreak of warと言えば「戦争の勃発」になります。ちなみにbreakoutには、ニキビなどの「吹き出物」や「脱獄」という意味もあります。
ripple effectは「波及効果」です。
likelyは、(be) likely to ...「~しそうだ」という形で覚えていることも多いでしょう。この形は英米共通ですが、アメリカ英語では、本文のようにlikelyを副詞で使うことがあります。... has already decided ならば「すでに決めた」ですが、likelyを入れることで断定を避け、「すでに決めたようだ」という意味を加えています。
lay out ...(またはlay ... out)は「~を提示する、~を打ち出す」です。この意味でのlay outの目的語になりやすい名詞は、本文のpolicy「政策」や、plan「計画」、argument「議論」などです。
中国の「国家主席」は、presidentと英訳されます。
the National People's Congressは、「全人代(全国人民代表大会)」の英訳です。全人代は例年3月5日に開幕し、全国から3,000人近い代表が出席して1年の基本政策などを決める、中国にとって最も重要な政治日程の2つです。
runには「経営する、運営する」などの意味があり、state-runは「state(国家)によって運営されている、国営の」です。privately runなら「民間で運営される」で、反対はpublicly run「公的に運営される、公設の」で表せます。
ここでの the body「その組織」は、全人代を指しています。
observerは、何らかの事柄や状況などを長期にわたって注視し、よく知っている人で、political observerと言えば「政治の動きを常に追っている人」です。
ここでのdelegateは、中国各地から会議に参加する代表者を指しています。各国政府から国際会議などに派遣される「使節、代表(の1人ひとり)」という意味でもよく使われます。なお、「代表団」なら、delegationです。
find it impossible to ...は「~するのは不可能だと気づく、分かる」です。
amid ...は「~の状況で」で、ニュースの英語でよく使う言葉です。
文頭のstillは「それでもなお、そうは言っても」という意味の副詞です。
wouldが使われているのは、「もし延期が決まれば」という仮定のニュアンスを含めるためです。
日本語では「~が遅れる」のように自動詞的な言い方をしますが、英語ではbe delayedという言い方をします。例えば「飛行機が遅れた」なら、Our flight delayed.ではなく 、Our flight was delayed.です。
affectは「影響する」です。センテンス1に出てきたeffect「影響する」(センテンス1では名詞)と形が似ていますが、affectは主に「悪く影響する」ことに使います。例えば、「被災地」はaffected area、「被災者」はaffected peopleと訳されることもあります。
形はcanの過去形ですが、ここでのcouldは、現時点における推量を表します。「~することもありえる、~する可能性がある、~かもしれない」程度の、確信の度合いが比較的弱い推量の助動詞です。
ここでのcontractは「(病気に)かかる」という動詞です。「契約書」という意味の名詞contractと同じ綴りですが、動詞のときは単語の後半を強く発音します。風邪(flu、cold)などの軽い病気には、contractではなくcatchやgetを使います。
infectionは「感染」です。本文の infectionは複数形になっているので、それぞれの感染症例を指しています。要するに「感染者」です。動詞形は、infect「感染させる」で、be infected with ...なら「~(病名)に感染している」、people infected with coronavirusなら「コロナウイルスに感染している人々」です。
surpass「超える」は、「上に」を意味する接頭辞sur-と、「通過する、過ぎる」を意味するpassから成る言葉です。