2020年3月11日(水)
首相 全国の小中高校に臨時休校要請
ABE DEFENDS COUNTRY-WIDE SCHOOL CLOSURES
英語タイトルのABE DEFENDS COUNTRY-WIDE SCHOOL CLOSURESは「安倍総理大臣、全国休校を擁護」です。defendには「~を擁護する、~の正当性を主張する」という意味があります。
今回のニュースを通して、「対策を取る」「措置を講じる」「優先的に取り組む」に相当する、広く使える英語表現を学びましょう。
Shinzo Abe requested the closures of all elementary, junior and senior high schools, from next week through the start of the spring holidays. The directive has sparked concern and criticism across the country and will potentially impact more than 12 million students.
Abe asked for understanding and said the government will be responsible for issues resulting from the school closures.
(Shinzo Abe / Japanese Prime Minister)
"The period of time in the coming week or two is crucial to contain the spread of infections. The government will give the utmost priority to protecting the lives and health of Japanese people and take necessary measures depending on the development of the situation."
センテンスごとに学ぶ
「最新の」という形容詞として使われることの多いlatestが、ここでは名詞として使われています。「最近の事情、最新の情勢」といったところです。
controversialは「論争の種となる」という形容詞です。例えば、controversial topicと言えば、人々が熱くなって論争を起こすような話題です。名詞形はcontroversy「論争」です。
surroundは「取り囲む、取り巻く」という動詞です。
shut downは「閉鎖する」という句動詞です。shutdown(またはshut-down)と綴ると、「閉鎖」という名詞になります。
-wideは「~全体」という意味を持ち、本文のnationwide「全国的に」のほか、代表的なものとして、communitywide「地域全体」、worldwide「世界全体」があります。いずれも形容詞または副詞として使われます。形容詞なら、例えばa nationwide survey「全国的な調査」のように使えます。
hesitate to ...は「~することをためらう」です。
take steps to ...は「~するための措置を講じる、~するための対策を取る」です。
contagionは「感染、伝染」です。contagionの形容詞はcontagious「感染する、伝染性の」で、contagious diseaseと言えば「伝染病」です。
closureは「閉鎖」です。センテンス2に出てきたshut down「閉鎖する」の名詞形 shutdownと同じ意味です。
throughは、until, and includingという意味で使われます。Monday through Saturdayと言えば「月曜から土曜まで」で、土曜日も含まれることが明確になります。
directiveは「(公的な)指示、指令」という名詞です。
名詞で「火花」の意味もあるsparkは、動詞としては「火がついたように急激な活動を引き起こす」ことを言います。ここでは、concern「懸念、不安」とcriticism「批判」を「急拡大させた」という意味で使われています。
across the countryは「国中で、全国で」です。センテンス2に出てきたnationwide を使って、the directive has sparked concern and criticism nationwideと言い換えることもできます。
potentiallyは「潜在的に、~になる可能性を秘めて」という副詞です。形容詞はpotential「潜在的な、見込みのある」で、potential customerと言えば「客になりえる人、見込み客」です。
「影響、衝撃」という名詞として使われることの多いimpactが、ここでは「~に影響を及ぼす、~に影響する」という動詞として使われています。
センテンス3のrequestedを言い換えたのが、asked for ...「~を求める」です。
be responsible for ...は「~について責任がある」という表現です。
result from ...は「~に起因する、~から生じる、~に由来する」です。
school closureは「学校閉鎖」です。factory closureなら「工場閉鎖」となります。
安倍総理大臣の発言を英訳したものです。
comingは「来たるべき、今度の」という意味です。the coming weekは「来週」で、the coming monthsと言えば「今後数か月」です。theの代わりにthisを使って、例えばthis coming summer 「この(今年の)夏」のようにも使えます。
the coming week or two weeksを短くしたのが、the coming week or twoです。このパターンは、名詞を変えていろいろと応用できます。例えば、a decade or twoなら「10~20年」、a book or two なら「1~2冊の本」です。
ここでのcontainは「封じ込める」という意味です。センテンス2のcurbと同じ意味で使われています。
引き続き、安倍総理大臣の発言を英訳したものです。
give priority to ...は「~を優先する」です。priority「優先すること」に、utmost「最高の」を付けて強調しています。give utmost priorityは「~を最優先する」といった感じです。
(主に政府が取る)「対策、措置」を、measures(通常は複数形)と言います。take measuresは「対策を取る」です。本文のtake necessary measuresは、センテンス2に出てきたtake necessary steps「必要な手を打つ」と同じ意味です。
depend on ...は「~しだいで、~に応じて」です。