2019年7月19日(金)
米独立記念日に異例の軍事イベント
TRUMP HOLDS CONTROVERSIAL INDEPENDENCE DAY EVENT
英語タイトルのcontroversialは「物議を醸す」、Independence Dayは「(アメリカ)独立記念日」のことで、TRUMP HOLDS CONTROVERSIAL INDEPENDENCE DAY EVENTは「トランプ大統領は物議を醸すアメリカ独立記念日の催しを開催」です。
アメリカのトランプ大統領が独立記念日に軍事的の強い催しを行ったというニュースです。どのような内容の催しが行われ、トランプ大統領は何と言ったでしょうか。これに対して、どのような批判があったでしょうか。こうした点に注意しながら、アメリカの現状を映す今年の独立記念日を英語で振り返ってみましょう。
Tanks were on display, and fighter jets flew over the proceedings held in front of the Lincoln Memorial, dubbed "Salute to America."
(Donald Trump / U.S. President)
"Our nation is stronger today than it ever was before."
Democrats criticized the extravaganza, saying the president is politicizing July 4th for his presidential election bid.
Some protested near the venue. Demonstrators and Trump supporters were spotted having confrontations along the National Mall.
(Citizen)
"I think it's good. I think it shows that we have stability."
"It's very scary. He's turning us into a military state."
Critics say it's rare for a U.S. president to stage military displays as part of the celebration of the national holiday. It usually features non-political events, like fireworks.
センテンスごとに学ぶ
praiseは「称賛する、たたえる」という意味です。
controversial eventは「物議を醸す催し」という意味で、賛否両論があったことを示しています。
Independence Dayは「アメリカ独立記念日」です。7月4日は法定休日、つまり国民の休日になっています。
tankは「戦車」です。
on displayは「展示されて、陳列されて」という表現です。
fighter jetは「戦闘機」です。
proceedingsは、通例は複数形で「出来事、催し物」で、前のセンテンスに出てきたeventとほぼ同じ意味です。
the Lincoln Memorialは「リンカーン記念館」です。ワシントンD.C.にあるアメリカの第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念する大理石の建築物で、リンカーンの巨大な座像があります。この正面は広場になっていて、そこで催し物が開催されました。
ここでのdubは「愛称をつける、~と呼ぶ」という意味で、dubbed "Salute to America"「『アメリカに敬礼』という名前が付けられた」の部分は、proceedings「催し物」を説明しています。
トランプ大統領の演説の一節です。
stronger today than it ever was beforeは「現在がこれまでに比べてさらに強い」、つまり「現在が史上最強」という意味です。
Democratは「民主党員」ですが、ここでは個々の民主党員というよりはトランプ大統領に相対する「民主党」を集合的に指しています。
extravaganzaは「豪華な催し、派手なショー」のことです。
politicizeは「政治化する、政治的に扱う」という意味です。
bidは、権力などを得るための「試み」です。ここではpresidential election bidなので「大統領選に立候補、大統領選への出馬」という意味になります。
some protestedの部分は、some (people) protestedと考えて「抗議デモをしている人もいた」ということです。
venueは「会場、開催地」で、ここでは「催しの会場」です。
spotは、名詞では「点、場所」という意味で、動詞では「見つけ出す、気づく、点在させる」という意味です。be spottedは「点在している」ですので、公園のあちこちで議論が起きていたことを表しています。
confrontationは「対立、対じ」という意味で、賛成派と反対派がそれぞれの主張を相手にぶつけている状態を表しています。
the National Mall「ナショナル・モール」は正式名称をthe National Mall and Memorial Parksと言い、芝生の公園になっています。リンカーン記念館からワシントン記念館(Washington Monument)を含め、国会議事堂までの一帯を指します。
トランプ大統領の演説を聞きにきたという参加者の言葉です。
stabilityは「安定性、安定」という意味です。
トランプ大統領に反対する参加者の言葉です。
scaryは「恐ろしい、怖い」です。
turn A into Bは「AをBに変える」という表現です。
military stateは「軍事国家」です。
criticsには「批評家、評論家、批判者、反対者」の意味があります。
ここでのstageは「開催する、実施する」という動詞です。
the celebration of the national holiday「その国民の休日の式典」は、7月4日の独立記念日の祝典を指しています。
冒頭のitは、前のセンテンスに出てきたthe celebration of the national holiday「国民の休日の式典」、つまり独立記念日を指しています。
featureは、動詞で「特徴づける、特徴を示す、重要な位置を占める、呼び物にする」です。